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2007年7月 アーカイブ

2007年7月26日

A.ありがたくいただいております。ただ、全部ではありません。


これは全てのお寺に当てはまるかどうかはわかりませんが、とりあえずウチの場合ということでお答えさせていただきます。
お供え物と一口に申しましても、いろいろございます。例えば、ご法事のとき等で、お供えとしてお饅頭や最中などを、お参りにされる方が持って来られますが、基本的には、お参りが終わった後、お供え物をお下がりとして、お参りに来られた皆さんで分けていただく、という形をとります。また、生花や、果物籠、お菓子の籠も同様に、参拝者の皆さんで分けられて、その一部を、お寺の方にも、と、おすそ分けをいただきます。

あるいは、大勢の人で分けるのではなくて、手みやげのような形でお供え物をいただくこともありますが、それは、仏前にお供えをし、一緒にお参りをした後、お下がりとして頂戴させていただきます。

ただ、たくさんのお供え物をいただいて、お寺のものだけで全部をいただくことができないような場合もあります。そういう時には、お寺によく来てくださる方やご近所の方におすそ分けする、と言うようにさせていただいております。

2007年7月26日

A.大学に行くだけではなれません。


まず、お坊さんはどんな大学に行くかということですが、仏教各宗派がそれぞれに大学(※)を持っておりますので、僧侶になる為に、こういう大学に行かれる方もおられます。
しかし、たとえば私は普通の国立の大学に行ってましたし、彼岸寺の主の松本も、東大を出てますから、仏教系の大学に行かずとも、お坊さんになれる道はあります。
また、仏教系の大学に行ったとしても、僧侶となるためには得度をしなくてはいけません。そしてその得度を受けるためには、ある程度専門の「単位」が必要になります。教員免許の試験を受けるのに、単位が要るのと同じですね。

また、家がお寺でない方の場合は、その得度をするために、所属するお寺や師僧を見つけなければなりませんので、仏教系の大学に行ったからといって誰もが必ずお坊さんになれるわけではありません。ただもちろん、他の一般の大学に行くよりは、情報等も得やすいですから、僧侶となるための道が広いことだけは間違いないと思います。

(※)詳しくはこちらを参照してください。

2007年7月18日

A.そう多くは無いと思います。


お坊さんと言うと、不殺生戒という戒を由来として、肉食をせず、精進料理や、質素な菜食をするものだ、というイメージがあるかと思います。実際、道場などで修行­中のお坊さんの食事は精進料理で、動物性のものは、ダシを含めて一切口にしません。

しかし、お坊さんがみんなベジタリアン、ということではありません。修行をしているお坊さんも、道場を出れば、肉・魚を食べる、と聞きますし、かく言う私も、ベ­ジタリアンではなく、お肉もお魚も、正直、大好きです。また、ベジタリアンを公言しているお坊さんを、私はあまり聞きいたことがありません。

と、こんな事書きますと、坊さんも堕落したもんだ、と思われる方もおられるかもしれません。しかし、私たちは動物であれ植物であれ、他の生き物の命を食べなけれ­ば生きていけないのが現実です。ならば、「食べる」と言う行為の上で大切になってくるのは、動物だからダメ、植物だから良い、と考える事よりも、食べると言う事­、命をいただくと言う事の意味を見つめ、いろんな命の支えられて私の命はあるのだ、という感謝の気持ちを持って食事をするということではないでしょうか。
その事が、命を粗末にしない、という仏教の教えにも繋がってくると、私は思います。

2007年7月18日

A.私は、穏やかならざる時があります。


仏教の教えというのは、怒りや悲しみ、憎しみなどの心の乱れを正しくしていき、平穏な心の状態を保つ教え、と言えますから、それを実践しているお坊さんは、さぞ­かし心穏やかで、優しい、と思われるかもしれません。

ところが、なかなかそう出来ないのが私の心の難しいところ。普段は僧侶らしく、怒らないよう、心を乱さないよう、心穏やかに、と思ってはいても、冷静でいられな­い状況になれば、やはり、人間としての地の部分が出てきてしまうもの。
特に恋人と一緒の時には、「僧侶」としてよりも、一人の「男性」としていたいですし、素の部分が出やすくなります。その上でケンカするわけですから、穏やかに、­と心がけていても、時には冷静さを欠き、感情的になることも、ままあります。

ま、これはあくまで私の事。全てのお坊さんがそうとも限らないでしょう。中には、恋人と一緒にいても、しっかりと僧侶の自分をキープして、ケンカしても慌てず騒­がず、穏やかなままのお坊さんもおられます。
でも、せっかくお坊さんを恋人にするなら、感情的になる人よりも、常に穏やかでいれる人の方が、良いですよねぇ。私も、そうなれるよう、なおいっそうの努力をし­たほうが良さそうです。

2007年7月12日

A.おられます。(すいません、人数まではわかりません)


外国人のお坊さんもおられます。私が仏教の勉強のために行っておりました学校にも、シンガポールやネパールの方が学びに来ておられて、得度を受けておられましたし、西本願寺では、1994年と2003年に外国人得度式というのを行い、2003年には、ドイツ、ルーマニア、アイスランド、ベルギー、オーストラリア、アメリカ、カナダの方、総勢29名が得度を受け、僧侶になられたそうです。

真宗以外では、兵庫県にある安泰寺という曹洞宗のお寺では、ネルケ無方さんというドイツの方が住職をなさっていて、仏教に興味のある外国人を積極的に受け入れておられるそうですし、曹洞宗としても、外国人僧侶の育成を行なっておられます。他にも、真言宗や天台宗でも外国人の受け入れを行なっていて、高野山には外国人のお坊さんがおられるそうです。

ただ、外国人僧侶の方は、海外布教の役割を担う方も多いようで、ずーっと日本で活動される方よりも、母国に帰られて活動したり、それぞれの宗派の海外にあるお寺などで活動される方が多いかもしれません。

2007年7月12日

A.おります。


います、と書きましたが、教科書で習ったようなお坊さんの中で、公式に子孫がいる、と言えるのは、親鸞さんや蓮如さんといった、浄土真宗のお坊さんだけかもしれません。

というのも、浄土真宗以外の宗派において僧侶の妻帯は、明治時代まで、公のものとしては認めれられていなかったからです。ですから、もし空海さんや最澄さんといった有名なお坊さんの子孫がいる、となれば、「ダヴィンチ・コード」並のスキャンダルかもしれません。
あ、でも、一休さんは、実子がいたと言われますので、その子孫の方が今も残っておられる可能性はありそうですね。

浄土真宗では、親鸞さんが朝廷より還俗(僧籍返還)させられ、越後に流罪になった時に結婚され、その子孫が代々今の東西本願寺の住職と、宗派の長である門主となっておられます。ですから、蓮如さんは親鸞の子孫になりますし、今の東西本願寺のご門主も、親鸞の子孫、ということになります。また、蓮如さんは沢山子どもがいたとされますので、蓮如の子孫の方は、全国にたくさんおられると思いますよ。

2007年7月 5日

A. 私は控える方が良いと思います。


タバコは私は吸わないのでなんとも言えないのですが、ウチの住職の場合でお話しますと、お参りに出かけて、お経をあげたあと、お家の方とお茶をいただいたり、お話をしながらタバコを吸うことはありますし、お葬式などの控え室でも吸うことはあります。ただ、パブリックな場所では控えるようです。

お酒に関しましては、法衣を着けて食事の席に出る時と言うのはそれほど機会は多くないですが、お葬式やご法事の後の会食におよばれする事もあり、その時はお酒も勧められれば、いただきます。ただもちろん、法衣をつけている以上は、深酔いしないように気をつけますし、車で移動する際には、勧められてもお断りしますけどね。

これは私見になりますが、本来的には、法衣を着ているときには、お酒やタバコは避けるほうが良いのかなとも思いますが、大切なのは、何を着ているかではなくて、人として、僧侶として、節度や場をわきまえる、ということではないかなと思います。ごくごく当たり前の話ですけど、ね。

2007年7月 5日

A. できます。が、仕事より、僧侶の責務を優先させねばならない事もあります。

お坊さんの兼業は可能か、ということですが、檀家さんが少なく、法務に裂く時間が多くないお寺さんの中には、先生や公務員、あるいはそれぞれの宗派のご本山の職員などなど、兼業されているお坊さんはたくさんおられます。そう言う方は、平日お仕事に行かれて、土日にご法事などの法務を勤められてます。

ですから、お坊さんをしながら他の仕事が出来ない、ということは無いと思います。

でも、お坊さんとしての役割を担う場合は、他の仕事よりも、僧侶としての責務を優先せねばならない場面も多いですし、お葬式などの急なことにも対応できねばなりませんので、今しているお仕事にもよるのではないでしょうか。

アニメ一休さんで、お坊さん同士が「そもさん、せっぱ!」と問答を掛け合うシーンがありますね。この連載では、ふだん聞きたくてもなかなか聞けないお寺や仏教への素朴な疑問に、お坊さんがわかりやすく答えます。読者のみなさんからの質問も、お待ちしています!
(なおご質問は、メールでinfo@higan.netにお送りください。みなさまからいただいたご質問の中からいくつかを取り上げさせていただきます。)
ケンユウ
石川県のとある温泉街に住む僧侶。みなさんからの質問に、わかりやすく答えます。
→著者 公式サイト