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2007年6月 アーカイブ

2007年6月28日

A. 決まりがある場合と、個人の好みとによります。


髪の毛のある私がこの質問に答えるのは、少しはばかられますが、大勢のお坊さんが修行する場では、4の付く日と9の付く日、つまり5日おきであったり、3の倍数の日、つまり3日おきであったりと、決まりがあるそうです。でも、それ以外に剃ってはいけないということではなくて、特別な儀式や法要の前にも剃るそうです。

そういう集団での修行の場以外では、これといった決まりがあるわけではなく、個人の判断によるみたいですね。毎日剃る人もいれば、少し伸びたと感じたら剃るなど、様々のようです。そして、剃り方も、T字カミソリを使ったり、バリカンを使ったりするみたいですね。

ちなみに、いつもスッキリとした坊主頭をしている彼岸寺住職の松本は、1週間から10日に一度くらい、ニュースを担当されている「イケ住」こと彼岸僧yuzukiさんは、2週間に一度くらいのペースで頭髪を整えられているそうですよ。

2007年6月28日

A. 子どもの頃からの人もいれば、歳をとってからの人もいます。


これは私の場合なのですが、ウチでは子どもの頃、夜寝る前にお勤めをするという習慣がありましたので、小学生の頃には「正信偈」という浄土真宗でよく用いられる偈文(げもん:お経に準ずるもの)の文句を覚えておりました。

ただ、どうしても読経の節回しのようなものは地方独特のクセがありまして、本山の正式なものとはちょっと違っていたりもしましたので、正しい読経を習ったのは、得度式を受け僧侶となる時かと思います。

お経の文句を覚える事に限って言えば、私のように子どもの頃に覚えた方もおられるでしょうし、お寺の生まれであっても、得度を受け僧侶となる時まで覚える事がなかった方もおられるかと思います。また、お経も一つではなくいくつも種類がありますので、長いものもあれば、短いものもありますから、長さや読む頻度によって、覚えているものと覚えていないものがあるかな、と思います。

ちなみに読経は、お経を覚えて、暗唱できなければいけないというものでもありません。「読経」とは、お経を音読する、ということですからね。

2007年6月21日

A. 一言で言えば、お坊さんのサポート、でしょうか。


この質問は、私よりも「お寺に嫁ぐということ」を書いておられるみちこさんに答えてもらったほうがわかりやすいかと思いますが、せっかくご質問いただいたので、私なりに答えさせていただきますね。ただし、男性僧侶の視点になってしまうのはご了承ください。

で、お寺に嫁いだ女性のお仕事を一言で言うなれば、「パートナーのお坊さんのサポート」でしょうか。

具体的にどんな事?と言われるとちょっと困るのですが、例えば、ご法事でお寺にお参りに来られる方をお迎えする準備をしたり、お寺の様々な行事の案内や準備の作業など、といった感じです。もちろんそれは、お寺の住職やお坊さんが全くしないわけではなくて、基本的には一緒に役割を分担しながら行なうことですが、その分担の仕方はお寺うんぬんということよりも、単純に夫婦二人の関係に依るところが大きいと思います。

男性僧侶として奥さんにしてもらえると助かるかなと思うのは、お寺の行事のお手伝いなどに来てくださる檀家さんの女性とのお付き合い、でしょうか。男性住職より女性同士のほうが話や気が合うと言いましょうか、関係がスムーズにいくでしょうし、話しやすいことなどもあるでしょう。そのお寺を取り巻く人間関係を実質的に支えているのが、男のお坊さんよりも奥さんが中心であるというケースもかなり多いと思います。

もちろん、そのような裏方的なお仕事だけでなくて、女性であっても僧侶になれますし、お参りに出かけたり、法務を勤めることもできますから、パートナーと協力して法務を勤める、というのも、私は素敵じゃないかと思います。

2007年6月21日

A. 具体的な数字は申し上げられません。


お坊さんになるためには、まず得度をする、ということが必要です。

その得度までにどのくらいの期間が必要かといえば、例えば浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、得度習礼(とくどしゅらい)という11日間の研修を受けることで僧侶としての資格を得る事ができるのですが、その研修に参加するまでにこれまた許可が必要で、特定の教育機関で必要な単位を取得するか、研修に参加するための試験に合格せねばなりません。ですから、11日間の研修の前に、それなりの勉強が必要となってきます。

浄土真宗以外の宗派で得度をするためには、まず師となるお坊さん、師僧をみつけ、その方の下で修行し、師僧の許しを得て、得度を受けることで僧侶になれるのですが、その得度を受けられるまでの修行期間は、師の許しを得るまで、ですから、明確にはわかりません。最近ではそれぞれの宗派の持つ大学に行き、必要な単位を取得する事で、得度を受けると言う道もあるようです。

とまあそういうわけで、僧侶になるまでの期間をはっきり申し上げることはできないのですが、修行は僧侶になるためだけにあるものではなく、仏のさとりを目指すためのものですから、むしろ僧侶となってからが本番であると思います。ですから、これだけの期間修行すれば良いということは、本来的には無いのでしょうね。

2007年6月14日

A.特に宗派にこだわらずに使えます。


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このお数珠(念珠とも呼ぶ)は、片手数珠、あるいは一輪数珠や略式数珠と呼ばれるもので、特に宗派にこだわることなく使う事が出来るお数珠です。

本来お数珠は、主珠(おもだま)と呼ばれるメインの珠が108珠あるものが正式で、本連(本式)数珠と呼び、それを大きな輪を二重にして用いるので、二輪数珠とも呼びます。お坊さんが法要などの儀式で用いるのはこちらで、僧侶だけでなく誰でも持つ事が出来ますが、宗派によって細部の形や、持ち方、意味合いや用途などが異なります。

対して片手数珠は、二輪数珠を簡略化したもので、主珠の数は、108の約数となる数のものもありますが、特に珠の数にこだわる必要はなく、合掌する際に、誰でも気軽に用いる事が出来るようにしたものです。あと、房(珠の下の紐状の部分)にもいくつかタイプがありますが、これも特に違いにこだわる必要はないかと思います。

と、お数珠にも正式なものに略式なもの、形や使い方が少しずつ宗派によって違いはあるのですが、基本的には仏さまに向かって合掌し、礼拝する時のための「法具」です。ですから、大切にすべきなのは、そのような形式的な違いではなくて、仏さまや仏法に対する敬いの心、ということでしょうね。

2007年6月14日

A.あります。


僧侶や住職と言いますと、どうしても男性のイメージが強いようですが、女性だからといって僧侶や住職になれないということはありません。そもそも女性僧侶はお釈迦さまの時代からおりますし、現代でも女性僧侶はもちろん、女性の住職さんもおられますよ。

あ、ちなみに申し上げれば、「僧侶=住職」と思われている方も多いようですが、それは少し違います。住職というのはお寺をお店に例えれば「店長」のような役職ですので、所属する僧侶が複数いる寺院でも、住職は一人だけです。

とは言え、お寺を取り巻く環境の中では「住職は男性であって欲しい」という意見を持つ檀家さんがいるという話も聞きますし、僧侶になろうとする女性の数は男性に比べると少ない、というのが現実でしょう。ですから、女性が住職の役職を務めるお寺は、まだそれほど多くはありません。

けれども、男女平等が推進される現代でもありますし、これからどんどん女性の僧侶や住職さんも増えるでしょうし、そうあって欲しいなと思います。

2007年6月11日

A.それほどたくさんではないですが、おられます。


有名人でお坊さん、と言えば、最近では保坂尚希さんが出家したのが記憶に新しいですが、他では、「指パッチン」でも知られる、故・ポール牧さんや、「刑事コロンボ」のコロンボの吹き替え声優としても知られる俳優、石田太郎さん、元フジテレビアナウンサーの松倉悦郎さんなどがおられます。そして、今年3月に亡くなられた植木等さんも、父親がお坊さんで、植木さん自身も僧侶の修行の経験があり、ハナ肇さんの葬儀では自ら読経されたそうです。

あと若い方では、「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」などのアニメの脚本家として知られる、もとひら了さんや、シンガーソングライターの二階堂和美さんという方も、僧侶の資格を持っておられるそうです。

と、私が知っているのはこのくらいですが、探せばまだまだおられるかも、しれません。もしそう言う方を知っていたり、発見したら、是非ご一報を。

2007年6月11日

A.基本的には大丈夫です。


確かにお寺って敷居が高いというか、勝手に入っていいのかわからない雰囲気ってありますよね。私も僧侶でありながら、知らないお寺には入りにくいこともあります。

ただ、基本的にお寺は、僧侶の修行の場の意味もありますが、檀家さんや一般の人が仏法に触れるための、半公共の施設でもありますので、許可が無くとも出入りできます。ただ、どのお寺でも自由に出入りしてもよい、と言うわけでもありません。特に最近ではお寺の鐘や仏像が盗難に遇うということもあるので、セキュリティー上の都合で、普段開放してないお寺もあるでしょうし、檀家さんの為のお寺ではなくて、私的なお寺もありますしね。

そんな時には、入ってもいいのかどうか、簡単にわかる方法があります。それは、お寺の門が開いているかどうかを見るんです。そのお寺の門がもし開いておれば、それはお寺を開放してます、ということですので、入っても大丈夫と思います。逆に、門が閉ざされていれば、入らないでくださいと言うことですから、入らないほうが良いでしょう。

敷地だけでなく、お堂に入ってお参りしたい時には、同じように、扉が開いていれば入っても大丈夫でしょう。もし扉が閉まっている場合や、堂内に入るのがちょっと不安な時には、庫裏(母屋)の方の玄関から、インターホンなど使ってお寺の人に声をかければ良いと思います。門が無い場合も、敷地内に入っても問題ないと思いますが、お堂の中に入りたい場合は声をかけた方が良いかもしれませんね。

お寺の側としても、お参りに来てくださる事は嬉しい事ですので、門が開いているようなお寺には、 ぜひ気軽に入ってみたり、声をかけたりしてみてください。

アニメ一休さんで、お坊さん同士が「そもさん、せっぱ!」と問答を掛け合うシーンがありますね。この連載では、ふだん聞きたくてもなかなか聞けないお寺や仏教への素朴な疑問に、お坊さんがわかりやすく答えます。読者のみなさんからの質問も、お待ちしています!
(なおご質問は、メールでinfo@higan.netにお送りください。みなさまからいただいたご質問の中からいくつかを取り上げさせていただきます。)
ケンユウ
石川県のとある温泉街に住む僧侶。みなさんからの質問に、わかりやすく答えます。
→著者 公式サイト