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2008年5月 アーカイブ

2008年5月15日

shoyo01.gif  もうそろそろ、筍のシーズンが終わりを迎えようとしています。 といっても、水煮の筍が真空パックにされて、一年を通して食べることが出来ます。 一年中手に入るというのは、確かに便利で素晴らしいことです。 実際に、食材全てを旬のもので揃えることは、一般家庭では難しいでしょう。 しかし、それならばなおのこと、旬のものを大切にして欲しいと思うのです。

 「旬」とは本来10日間を示す言葉で、「筍」という漢字には、竹の子の食べ時が旬ほどの短い期間しかない、といった意味が込められているという説があります。

 今回は、これほどまでに旬を意識させてくれる、筍のレシピを紹介しましょう。


takenoko-shiraae01.jpg


【 レシピ 】 <2人分>
・筍・・・1/3本(上部の柔らかめの部分)
・もめん豆腐・・・1/3丁
・大葉・・・1枚

・ごま油・・・適量

<調味料>
・白胡麻ペースト・・・小さじ2
・昆布だし・・・小さじ2
・薄口醤油・・・小さじ2
・みりん・・・小さじ2
・塩・・・小さじ1/2


【 作り方 】 出来上がりTIME 15分(もめん豆腐の水切り・裏ごし時間は含まない)
 <下準備>
・ もめん豆腐に2時間ほど重しを乗せ、よく水を切る。 水が切れたら、裏ごししておく。
・ タケノコは、下ゆでしてあるものを使用。 → 生のタケノコの処理の仕方
・ 昆布だしは、あらかじめ用意しておく。 → 昆布だしの取り方
・ 1本のタケノコの上から1/3部分を、一口大に切る。

takenoko-shiraae02.jpg(1) 一口大に切った筍を、ごま油を薄く引いた弱火のフライパンで、焼き色がつくまでじっくりと焼く。

(2) 裏ごししたもめん豆腐と<調味料>を合わせ、よくかき混ぜる。

(3) (1)と(2)を合わせたらかき混ぜ、器に盛る。

(4) 最後に千切りにした大葉を添えて完成。


作り方のポイント
・ 胡麻ペーストは、保存している間に固まることがあります。 固まったまま使うと、食感が損なわれますので、必ず一度裏ごししてください。


ひとこと
shoyo01.gif 筍は、部位によって硬さが異なります。 食感を大切にするためにも、部位によって使い分けをしましょう。 → 筍の各部位の使い分け

2008年5月 1日

shoyo01.gif  皆様、ご無沙汰しております。 ここ数ヶ月の間「禅僧の台所」を更新できず、ご心配をおかけいたしました。 これからは、気を取り直しまして、毎月1日と15日を目安に更新していく予定です。

 さて、久々の更新で皆様にご紹介しますのは、「タケノコご飯」です。タケノコは種類にもよりますが、3月下旬ぐらいから出回り始め、6月頃まで食べられる、まさに旬を感じさせてくれる食材です。 それでは、タケノコ料理の定番「タケノコご飯」をシンプルかつ美味しくいただきましょう。


takenokogohan01.jpg


【 レシピ 】 <4人分>
・タケノコ・・・1/3本(根元の硬めの部分)
・薄揚げ・・・1枚
・きぬさや・・・4枚
・米・・・3合(450g)

<合わせだし汁>
・昆布だし・・・460g
・薄口醤油・・・大さじ1
・酒・・・大さじ1
・塩・・・小さじ1

【 作り方 】 出来上がりTIME 60分(筍の下ゆで・米の浸水等の時間は含まない)
 <下準備>
・ タケノコは、下ゆでしてあるものを使用。 → 生のタケノコの処理の仕方
・ 昆布だしは、あらかじめ用意しておく。 → 昆布だしの取り方
・ 米は研ぎ、5分~10分ほどザルにあげた後、炊飯器で<合わせだし汁>に50分ほど浸しておく。 → お米の美味しい炊き方
・ 1本のタケノコの根元から1/3部分を、一口大に切る。
・ 薄揚げは、両面を弱火のフライパンで薄い焦げ目が付く程度に焼き、さいの目切りにする。
・ きぬさやは、塩茹でした後、3つに切り分ける。
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(1) 炊飯器にタケノコと薄揚げを入れ、炊く。

(2) 炊きあがり、蒸らしも終わったら、しゃもじで切るように混ぜる。

(3) 茶碗に盛ったら、きぬさやを飾って完成。


作り方のポイント
・ 油揚げは油抜きしません。 そのまま表面に火を入れることで、ご飯に香ばしさとコクを付け加えます。


ひとこと
shoyo01.gif タケノコご飯には、根元の硬めの部分を使いましょう。 炊飯の際にじっくりと火が入るので、十分柔らかくなります。 今回使わなかった柔らかい部分は、お吸い物の浮き実や和え物などに使用しましょう。
 
 
 
 
 
禅僧の知恵袋

【 お米の美味しい炊き方 】

○ お米を研ぐ
 お米の研ぎ方には諸説ありますが、ここでは私のやり方をご紹介します。
okome-zaruage.jpg(1) ボウルにお米と少量の水を入れ、手の平の付け根部分で押すようにして、お米同士をこすり合わせるイメージで手早く研ぐ。
(2) ボウルの水が白く濁ったところに、米ぬかの泡が立つように水を勢いよく注ぎ、溢れる直前に水勢を弱め、表面に浮かぶ泡を残らないように流す。
(3) (1)と(2)を数回繰り返し、水の濁りが比較的透明になったら、ザルに5~10分程度あげておく。

○ お米を炊く
(4) ザルの米を炊飯器に移し、50分ほど水に浸した後、炊く。

○ 炊きあがり
(5) 炊きあがり、蒸らしも終わったら、しゃもじで手早く切るように混ぜ合わせ、完成。
(6) お櫃(おひつ)がある場合は、お櫃に移して完成。 お櫃に移した米は、余分な水分がなくなり、うっすらと木の良い香りを漂わせるのでオススメ。


【 炊飯の水の量 】
白米」を炊くときの水分量の基本は、「洗米に生米1.2~1.4倍分の重さ(g)の水を加え、50分ほど浸した後、炊く」です。
 ※ 1.2倍なら硬め、1.4倍なら柔らかめになります。

計算の目安
  生米1合=重量150g=体積180cc
   (このレシピでは、紛らわしくないように、重量<g>で統一しています)

炊き込みご飯」の場合は、「洗米に生米1.1倍分の重さ(g)の合わせだし汁と適量の具材を加え、50分ほど浸した後、炊く」になります。 具材に含まれる水分を考慮し、水分量を少なくしています。


お米豆知識
 洗米するだけで、生米10%ほどの重さの水分が吸収されます。
 つまり、1合で計算すると、
  洗米1合の重量(g)=生米1合×吸水率=150×1.1=165g

 洗米後、50分ほど水につけておくと、生米25%ほどの重さの水分が吸収されます。
  浸水米1合の重量(g)=生米1合×吸水率=150×1.25=187.5g

shoyo01.gif  ここでご紹介したやり方は、1つの目安でしかなく、必ず美味しくなるな方法というわけではありません。 新米・古米の違いによっても異なりますし、お米の銘柄によっても、炊飯用具(炊飯器・鍋)の種類によっても変わってくるはずです。 使用するお米や道具にあったやり方を、是非ご自分で見つけてください。

生活そのものが修行であるとする曹洞宗の大本山永平寺では、修行僧が料理を作ります。 料理を作ることも、食べることも、坐禅や掃除と同様に仏道修行そのものなのです。 その永平寺で本場の精進料理と出会った吉村昇洋が、分かりやすく且ついい感じに、精進料理とその背景を紹介していきます。 見やすく分かりやすいレシピ付き! 更新は毎月1日と15日の2回です。
吉村昇洋
広島県内の曹洞宗寺院副住職。 1977年3月生まれ。駒沢大学大学院仏教学専攻修士課程修了後、学問の世界から飛び出して実践の場を求め、曹洞宗大本山永平寺にて2年2ヶ月間の修行生活を送り、現在に至る。