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2006年12月 アーカイブ

2006年12月27日

shoyo01.gif 『金平物(きんぴらもの)』という浄瑠璃のジャンルがあります。 金太郎のモデルとなった坂田金時(さかたのきんとき) の息子という設定で、剛力の持ち主 「坂田金平(さかたのかねひら)」 とその仲間たちが朝廷や源氏に刃向かう敵を相手に大活躍をする物語群で、1660年代に江戸や上方で大流行しました。 そして、豪快なキャラクターが民衆に受け、「金平」という言葉には「強い」「丈夫」「太い」といった意味が付加されるようになったのです。
 レンコン、長芋などの根菜類は、そんなイメージにぴったりの滋養強壮の効果があると言われています。 今回は、そんな食材を使って、「強く」 て 「丈夫」 になるきんぴらを、 「太く」 切って食べたいと思います。 この季節、おせちの一品にどうぞ!!


renkon-yamaimo.jpg

【 レシピ 】 <2人分>
・レンコン…中1/2個 (縦に半分にする)
・長芋…15㎝ (他の山芋類でも代用可)
・人参…1/2本
・こんにゃく…1枚

・胡麻油…小さじ2
・酒…大さじ2
・塩…少々
精進だし…大さじ4
・薄口醤油…大さじ1
・七味…少々
・酢水…水1リットルに酢小さじ1

【 作り方 】 出来上がりTIME 20分
renkon-kiru.gif <下準備>
・ レンコンは、皮をむき、縦長の一口大に切った後、酢水にさらし灰汁を抜く。 長芋も同様の大きさに切り、流水で軽くぬめりを取り、レンコン同様酢水にさらし灰汁を抜く。
・人参とこんにゃくは4㎝程度の短冊切りにしておく。 こんにゃくは、熱湯で3分ほどゆで、臭みを飛ばす。

(1) よく熱したフライパンに胡麻油をいれ、温まったら、水を切ったレンコンと長芋、人参、こんにゃくを入れ、強火で炒める。

(2) 塩、醤油を入れてひと混ぜし、精進だしを入れてフタをして、4~5分ほど中弱火で蒸し焼きにする。(レンコンに竹串がすんなり通る程度が目安です)

(3) 火が通ったら残りの水分を飛ばし、酒を全体になじませ、最後に七味を振りかけて出来上がり。


renkon-itame.jpg ■ 作り方のポイント
・ みりんや砂糖を使わなくても、お酒で十分な甘みを出すことができます。
・ 通常のきんぴらよりも具が大きめなので、蒸し焼きにして火を通しましょう。
・ 今回は、レンコンの変色を抑え、シャキシャキとした食感にするため酢水に浸けました。


ひとこと
shoyo01.gif 少し薄めの味付けにしておりますが、物足りないという感じは受けないと思います。 やはり旬の食材というのは、そのものの味がしっかりしていて、調味料はうっすらと風味をつける程度で十分だということを知っておいてください。







kaku04.gif 
 ねぇ、kaeさん。 この料理の感動をどうやって皆さんに伝えましょうか?


kae02.gif
 そうですねぇ、コントでもしますか?


shoyo01.gif
 お二人で何の相談しているんです?


kaku09.gif はい!! 今回も始まりました、「冬野菜を食べよう!」のコーナーです。 それでは早速、視聴者の方からのお手紙をご紹介したいと思います。
  それではKaeさんお願いしま~す。


kae15.gif はい、広島県のペンネーム「Shoyo」さんからいただきましたぁ。
 「Kaeさん、KAKUさん、こんにちは。 (こんにちは~!) 僕は冬野菜が大好きで、特に大根やレンコン、芋などの根菜類が好みです。 根菜類を使って簡単にできるレシピを教えてください。 宜しくお願いします。」 とのことです。

shoyo17.gif!?
 私? 出してないですけど…。


kaku06.gif
 なるほど、確かに冬に入って、根菜類の美味しい季節になりましたね。


kae02.gif 私は体が冷えやすいので、根菜類をなるべく食べるようにしています。 それに、食物繊維も豊富ですから、体の中もキレイになりますしね。 効果は絶大です。


kaku01.gif そんな根菜類ですが、今日はレンコンと長芋を使って、少し大きめのきんぴらをご紹介します。


kae14.gif レンコンのきんぴらと言うと、輪切りのものしか食べたことないですね。 いったいどんな食感なのかしら?


kaku09.gif
 は~い、こちらが材料で~す。


kae02.gif 材料はレンコン、長芋、人参、こんにゃくの4種類なんですね。 想像するだけでも美味しそう!!


kaku09.gif
 は~い。 そして、こちらが出来上がりで~す。


kae14.gif
 お、驚きの早さですね…。 それでは早速いただいてみます。


kaku05.gif
 …Kaeさん、感想は?


kae02.gif 食感の違いが楽しいですね。 それに、優しい味付けで、お腹にもやさしい感じだし、油っこくないから、朝でもいけそうだわ。


kaku06.gif 具が大きいので仕上がりが心配かも知れませんが、レンコンも長芋もホッコりと仕上がって、美味しいですよ。 皆さんも、どうぞお試し下さい。
  それではまた、次回お会い致しましょう。 さようなら。

kae02.gif
 さようなら~。


shoyo16.gif 
 …何コレ?

2006年12月 2日

shoyo01.gif 大きくて肉厚で傘が広がっていない生椎茸を見ると、どうしてもこの食べ方をしたくなります。 実はこの料理、私にとって大変思い出深い料理なのです。 永平寺修行時代、大庫院に配属されていた頃のある日、宮崎奕保禅師(永平寺の現住職<2008年01月05日 御遷化されました>)の食事を作る役にあたりました。 100歳を超えるご高齢にも関わらず、講演などで全国を飛び回られ、それ故に永平寺に居ることの少ない禅師様に自作の料理を食べて頂くチャンスは滅多に回って来ません。 そこで、素材自体の味を損なわず、ご高齢であることを考慮して柔らかいものを、と考えて作り出したのがこの料理です。
 簡単に作ることが出来ますので、皆さんも是非味わってみてください。

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【 レシピ 】 <2人分>
・生椎茸(日本産で肉厚なもの)…2個
・大根…少々
・大葉…1枚

・塩…少々
・酒…少々

<合わせ調味料>
・薄口醤油…小さじ1
・みりん…小さじ1


【 作り方 】 出来上がりTIME 20分
shiitake-yaki.gif(1) 生椎茸は軽く洗った後、石づきを切り離し、みじん切りにする。

(2) フライパンにアルミホイルを引き、傘を下にした生椎茸と石づきのみじん切りを置く。 生椎茸の傘の中に塩と酒を入れ、フライパンにフタをして弱火で10分程度蒸し焼きにする。 (途中で椎茸の香りが立って来ます。 香りが立って3分程度で火を切ります。)

(3) 大根をおろし、水分を切ったところに大葉のみじん切りと焼いた石づきのみじん切りを加え、混ぜ合わせる。

(4) 椎茸の傘にたまった汁がこぼれないように皿に盛りつけ、傘の中に<合わせ調味料>を入れ、その上に(3)を盛って出来上がり。


作り方のポイント
・ 料理でお酒を使う場合、私は料理酒ではなく、安価な日本酒を使用しています。 その方がより美味しく仕上がります。
・ 椎茸を網焼きする方法もあります。 火加減が難しく、焦がしやすいので、あまりお勧めしませんが、うまくいくと香ばしさがプラスされます。
・ 大根おろしに合わせ調味料をかけると彩りが悪くなるので、手順の(4)に従ってください。


ひとこと
shoyo01.gif 捨ててしまう人も多い椎茸の石づきですが、今回は一緒に焼くことで大根おろしに食感と風味を加えることが出来ました。 食材を使い切り、無駄に捨てないという精神で作るのが、精進料理の心です。




kae06.gif 
 私、椎茸が苦手だったのだけど、美味しく食べられてビックリしちゃった。


shoyo13.gif 実は、私も子どもの頃は椎茸嫌いでした。 あの独特の臭いといい、食感といい、身体が受け付けなかったんですが、永平寺で煮物の椎茸を食べた時に初めて、 『 あれ、臭くない!? 美味しいぞ!? 』 と感じたんです。 大人の口になったのもあると思いますが、調理の仕方によっては美味しく感じるものだなぁって。

kaku08.gif
 ・・・・・・あのう、話の途中すみません。 ・・・ど、どちら様ですか!?


shoyo13.gif
 KAKUさん、Kaeさん、お久しぶりです。 5ヶ月ぶりですね、吉村です。


kae01.gif 
 お久しぶりです。 吉村さん、山籠もりでもしていたんですか。 髭がすごいですね。


shoyo14.gif
 ははは、そう言う訳ではないのですが、自然に任せていたら、伸びてきました。


kaku06.gif お久しぶりです。 なんか印象変わりますね。
 ところで、自分で振っといて何ですが、話を戻してもいいでしょうか? その苦手な椎茸ですが、子どもの頃はどうやって食べていたんですか?


shoyo13.gif おぉ、話の切り替えが急ですなぁ。 まぁ、いいでしょう。
 そうそう、うちの母がいつもバターソテーにするんですよ。 おそらくバターの量が多かったのでしょうね、くどい味になっていて、好きではなかったです。 レモンでも搾れば爽やかな風味になったと思いますが…。


kae01.gif なるほど、それで大根おろしを使うのですか。 確かにくどさは一切なくなるし、椎茸のぷにゅっとした食感との違いも楽しめますもんね。


kaku01.gif 椎茸の味をフルに味わうことのできる料理だから、美味しそうな椎茸が手に入ったら是非やりたいなぁ。 こういったシンプルな料理を食べると、何だか ほっ とするんですよ。


kae01.gif 彩りもキレイだから前菜にもオススメだし、定番レシピとして色々アレンジしてみたいですね。 フランス料理のアミューズみたいな感じで。


kaku14.gif 僕なら大根おろしの代わりに、おろしたカブとその菜っ葉なんかを使ってみたいなぁ。
 って、あれ? 吉村さん!!


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 そうですね。 色んなバリエーションを考えるのも楽しいかも知れませんね。


生活そのものが修行であるとする曹洞宗の大本山永平寺では、修行僧が料理を作ります。 料理を作ることも、食べることも、坐禅や掃除と同様に仏道修行そのものなのです。 その永平寺で本場の精進料理と出会った吉村昇洋が、分かりやすく且ついい感じに、精進料理とその背景を紹介していきます。 見やすく分かりやすいレシピ付き!
吉村昇洋
広島県内の曹洞宗寺院副住職。 1977年生まれ。駒沢大学大学院仏教学専攻修士課程修了後、学問の世界から飛び出して実践の場を求め、曹洞宗大本山永平寺にて2年2ヶ月間の修行生活を送り、現在に至る。