手鍋ひとつで作る! なめらか黒蜜豆乳プリン
2011年01月15日
先日、友人から、「精進料理にスイーツってあるの?」 と聞かれました。 そう言われてみると、スイーツらしいスイーツはあまり見かけません。 旬のフルーツが出されることはありますが、世間に溢れるようなスイーツは、あまりにも手が込みすぎていて、修行生活で作ることは、まず無理でしょう。
そこで、簡単に作ることができて、尚且つ精進料理の枠を出ないスイーツを考案しました。 吉野本葛でとじた豆乳のなめらかな口当たりと、程良い甘さの黒蜜。 お正月明けで、疲れた体に染みわたります。
是非、お試しください。
【 レシピ 】 <2人分>
・ 豆乳(成分無調整)・・・330g
・ 吉野本葛・・・20g
< 自家製黒蜜 >
・ 黒糖 (きび砂糖)・・・10g (粉状)
・ 三温糖(グラニュー糖でも可)・・・40g
・ 水・・・40g
・ レモンの絞り汁 (レモン果汁)・・・小さじ1/2
【 作り方 】 出来上がりTIME 45分
<下準備>
・豆乳と吉野本葛はボールの中で合わせ、泡立て器でかき混ぜてよく溶かし、漉し器(シノワや茶漉し)で漉しておく。
・黒糖が固形状の時には、溶かしやすいように細かくしておく。
(1) 豆乳と吉野本葛を合わせたものを、手鍋に入れて弱火にかける。 ゴムべらで10分ほどゆっくりとかき混ぜ、とろみが出てきたら盛りつけ容器に移し、粗熱を取ったあと冷蔵庫で30分冷やす。
(2) (1)を冷やしている間に、手鍋を洗い、黒糖・三温糖・水を入れて弱火にかける。 ゴムべらで焦げ付かないように10分ほどゆっくりとかき混ぜ、とろみのある濃い褐色になったら器に移し、レモンの絞り汁を加えてよく混ぜて < 自家製黒蜜 > を作る。
(3) (1)に(2)を適量かけて完成。
■ 作り方のポイント
・ プリン地も黒蜜もどちらも弱火で火を通します。 焦げないように、気をつけましょう。
・ 冷蔵庫で冷やす時間を長くしてしまうと、固くなってしまい、食感が落ちます。 軽く冷える程度が良いでしょう。
・ < 自家製黒蜜 > は、レモンの絞り汁が決め手です。 調整はご自分の味覚を基にやって頂きたいのですが、酸味を薄っすらと感じる程度に抑えておくのが良いと思います。
・ プリン地の上に黒蜜をかけると、時間経過とともに黒蜜が下がってきます。 長時間置いておくときには、粘度を上げたカラメル状黒蜜を先に盛りつけ容器に入れ、後からプリン地を流し込んで冷やす方が、出来上がりは綺麗です。
<カラメルの作り方>
水を入れた鍋に黒糖・グラニュー糖(同分量の三温糖の代わり)を入れ、中強火にかけながら木べらで混ぜ、色が濃くなり細かい泡が立ち、煙が立ってきたら火を止める。 先ほどの水と同量の水を木べらに沿わせながらゆっくりと加え、混ぜ合わせて作る。
● ひとこと
ついつい、豆乳にも味付けをしてしまいたい欲求にかられますが、じっと堪えるのが吉です。 甘さは黒蜜がしっかりと担当しますので、プリン地は淡泊にいきましょう。 大切なのは、総合的なバランスです。
また、今回は黒蜜も自家製ですが、市販のものでも良いと思います。 市販のものも商品によって味が異なりますので、色々試してみてください。

吉村昇洋 (よしむら しょうよう) >>プロフィールを読む 1977年3月生まれ。広島市内の曹洞宗寺院副住職。
駒沢大学大学院にて仏教学修士を取得後、仏教を学問する世界から飛び出して実践の場を求め、曹洞宗大本山永平寺にて2年2ヶ月間の修行生活を送る。その後、広島国際大学大学院にて臨床心理修士を取得し、現在臨床心理士としても活動している。 彼岸寺では、【禅僧の台所 〜オトナの精進料理〜】を展開する。 現在、『栄養と料理』『禅の友』各誌にてエッセイやレシピを連載中。









