英月さん、ついに「恋愛と仏教」を語る!(3/11@東京)

英月さん、ついに「恋愛と仏教」を語る!(3/11@東京)

先日、ひさしぶりに英月さんとランチデートをしました。

英月さんは、真宗佛光寺派のお坊さん。本山・佛光寺の塔頭寺院のひとつである大行寺のご住職をされています。「彼岸寺」で連載していただいた「お経さん、ごちそうさま!」を発展させ、『あなたがあなたのままで輝くための ほんの少しの心がけ』(日経BP社)という本も出版されている方です。


◎女子トークからの仏トーク転回


年齢が近いこともあり、会えばなんとなく女子トークに突入しがちな私たち。この日も「最近、何にハマってるの?」なんて、女子っぽい話題からスタートしました。ところが、どこからでも仏トークに転回していくのが英月さんです。

「んー、やっぱり"お経さん"かな!ときどき、すっごい深いところまで行けるときがあってね、そういうときはもうすっごく面白くて」

まさかの回答に反応できずに固まる私に、ハッとして、すぐに「あ、ごめんごめん、ちょっと答えがニッチすぎたよね!」と気を使ってくれる英月さん。いやいや、こちらこそスミマセン。だって、お坊さんだもん、当然だよね!「じゃあねえ、お経さんのほかにハマっているものはある?」と、ちょっと話題の角度を変えてみました。

「あるある!エイセイボーロ!大粒の『まるぼうろ』っていうのが特にお気に入り。3粒ぶんくらいを1粒で食べられるの」

 
さすが京女!「うち大好きどすねん!」のアレです

「エイセイボーロって、あの舞妓さんのCMの?」。またしても、想像のナナメ上を飛ぶエイセイボーロ。でも、私は深く反省しました。きっと、いちいち英月さんの答えに驚いてしまう私は、自分の考えの枠組みにとらわれすぎているし、それこそ煩悩まみれなんだ.....!と(エイセイボーロですけどね)。


◎アメリカン京女なご住職が誕生するまで


さて、ここでひとつあらためまして。
まだ英月さんをご存知ない方に、英月さんをダイジェストでご紹介をしたいと思います。

著書『あなたがあなたのままで輝くための ほんの少しの心がけ』で詳しく書かれていますが、英月さんがご住職になるまでの道は、決してまっすぐではありませんでした。

お寺に生まれた英月さんは、銀行員として働いた後、約10年間サンフランシスコで暮らしていました。
渡米の理由は「僧侶とのお見合い35回」。ご両親の望む縁談に応えられないストレスに追い詰められ、「連れ戻されないくらい遠くに行こう」と海を渡ったのです。初めのうちは、家賃を払うのにも苦労して、年末におせち料理を作って売ったこともあったそう。

eigetsu_usa02.jpg帰国前のフェアウェルパーティにて(左はパーティを撮影してくれたJay Kellyさん)

その後、一時帰国して出家・得度はしましたが、それもあくまで「宗教活動家ビザ」を取得するため。決して仏道を歩むためではありませんでした。ところがあるとき、愛猫を亡くして悲しむ友人を前にして、ふと英月さんの口をついて出たセリフは「お葬式しようか?」。

これがきっかけになり、英月さんは周囲の求めに応えるかたちで写経会もスタート。出会いなおした仏教を学び、それを伝える立場に立つようになりました。そう、まるで阿弥陀さまに呼び戻されるように、英月さんは僧侶としての人生を歩みはじめたのです。

そしていよいよ、「アメリカでお寺をつくろう」という話が出はじめた頃、なんと弟さんが実家のお寺の跡継ぎ予定をキャンセル。急遽、英月さんは帰国して大行寺に戻ってくることに......。

こうして、メリケン的大胆さと、京都人的な繊細さを併せ持つ、アメリカン京女なご住職・英月さんが誕生したというわけなのです。


◎仏教の視点で生きること、愛することを考える


まじめな話、仏教っていわばエッセンス(本質)で、人生とかけあわせてはじめて味わい深くなるものだと思います。だからこそ、私たち"衆生"には、仏教と人生のかけあわせ方を教えてくれるお坊さんが必要なのですよね。そこにいくと、英月さんの語る仏教はやっぱりアメリカンで京風、パンチも出汁もしっかり効いています!

eigetsu_eiga.jpg毎日新聞にて「極楽シネマ」好評連載中

eigetsu_genji.jpgWebサイト「歴史行路」では恋バナ説法「源氏物語 姫君仏教トーク」を連載。

近ごろは、全国のお寺での法話やメディア出演にもひっぱりだこで、3月11日には東京で「"恋愛"と仏教」を語るトークイベントをされるそう。


世論時報×メイジュ「ほんとうを生きる〜"恋愛"と仏教〜」若手僧侶 トークイベント スピンオフ企画

「仏教では、恋愛って煩悩なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、決して「恋愛=煩悩」というわけではありません。煩悩とされるのは、恋愛するなかで起きてくる、嫉妬や独占欲などの「とらわれの心」のほうなのです。

むしろ、英月さんは「恋愛は阿弥陀さまからのギフト」だと言います。恋愛は、ご縁のふしぎさを思い、自らの頼りなさを思い知り、自らのあり方を問い直し、そして本当に相手を思うことを学ぶ、またとない機会だから、と。

こんな風に仏教と恋愛を語れるお坊さん、私は他に知りません。

仏教の視点から生きること、恋すること、愛することにまっすぐ向き合うイベントはそう多くありません。しかも、東京で英月さんに会える機会もかなりレア。ここまで読んで、ピンときた人はぜひぜひ参加を。絶対に「行ってよかった!」と思える時間になると思います。




杉本恭子 (すぎもと きょうこ)
>>プロフィールを読む 大阪生まれ東京経由京都在住のライター。同志社大学文学部社会学科新聞学専攻卒業。お寺取材を経験するうちに「お坊さん」に興味を持ちインタビューを始める。