あなたの作品が絵本に!「第一回 こころの絵本大賞」開催

あなたの作品が絵本に!「第一回 こころの絵本大賞」開催


『仏教聖典』の発行でもおなじみ、公益財団法人 仏教伝道協会主催による「第一回 こころの絵本大賞」が開催されます。この企画は、絵本作品を公募し、優れた作品は仏教伝道協会から書籍化され、全国の仏教系保育施設やお寺に頒布されるというもの。


仏教伝道協会では、これまで『仏教聖典』の寄贈活動を事業の柱の一つとしており、2016年4月現在までに、ホテル等に約890万冊もの寄贈を行っているそうです。そして、各家庭でも仏教精神に基づく子育てが行われることを願い、仏教系の保育園や幼稚園、600校以上にも園児の人数分の『仏教聖典』を寄贈されています。


しかし、子どもたちが直接読んで仏教に親しめるものも欲しいという声も多くあったそうです。そこで、仏教の精神に基づいたこころの豊かさを育む絵本があれば、保育の現場でもきっと役立てることができるのでは?という思いから、この企画が始まりました。


仏教と絵本と言えば、古くから「ジャータカ」やお釈迦さまのエピソードを描いたものが見られます。またそれ以外にも仏教的なメッセージを感じさせる絵本というものは多く、この「彼岸寺」でも、「絵本散歩」という連載で、清水智樹さんにいくつもの絵本と、味わい方をご紹介いただきました。その「絵本散歩」の冒頭に、清水さんはこんなことをおっしゃっておられました。


"大人になって絵本を読むと、いろいろなことに気づかされます。すぐれた絵本は、人生や生命の本質を語ってくれます。人の温かさ、優しさ、冷たさやずるさ。人生の楽しさや苦しさ。自然の豊かさや恐ろしさ。そしていのちの大切さなど...。美しい絵と、磨かれたことばとともに、これらのことが、ぼくたちの心に染みわたってくるのです。"


また今回、この企画の担当の方にお話を伺いましたところ、このような思いをお聞かせいただきました。


"仏教では「聞(もん)」を大切にします。いくつかの例外はありますが、お経は基本的に「如是我聞(にょぜがもん)」あるいは「我聞如是(がもんにょぜ)」からはじまっております。「私はこのように聞きました」という意味です。これは、お釈迦様が誰かに対してなさった説法を、常にお側に控えていたアーナンダ尊者が聞いていた。お釈迦様がこの世を去った後、アーナンダ尊者が自分の聞いたままを皆に語り、それがお経となったと伝わっております。こころを育むことばを聞くという行為は、仏教の起源の一つでもあります。

勿論、アーナンダ尊者のように「一言一句覚えていて欲しい」ということではありません。仏教では「多聞薫習(たもんくんじゅう)」ということばもあります。たとえ、一言一句覚えていなくても、聞いたことばの数々は、心の奥底に蓄積されていくのですね。親から伝えられるこころを育む言葉の一つひとつが、その声を耳にする子どものこころの栄養にいつの間にかなっていることを念じております。"


喜びや悲しみ、そして本当に大切なことをそっと教えてくれる絵本。そんな一冊の絵本を作ることを通して、誰の心にもじんわりと仏さまの願いが染み込んでいくような作品が生まれてゆくことは、考えただけでも素晴らしい企画であると感じられます。


そして今回募集されている絵本のテーマは、「家族」、「友だち」、「勇気」、「いのち」、「思いやり」、「愛情」の6つ。この中からいずれか一つをお選びいただいて、仏教ということにとらわれ過ぎることなく、自由な発想でそれぞれの物語を紡いでいっていただけたらと思います。


皆さまふるってご応募下さい!



●第一回 こころの絵本大賞

応募締切:2016年8月31日(水)必着

受賞者発表:2016年10月上旬(仏教伝道協会ホームページにて発表)

賞:大賞(1名)50万円 並びに作品の出版

  優秀賞(3名)各10万円

  佳作(5名)1万円


※募集要項、詳細などは、下記URLからご確認をお願いいたします。

http://www.bdk.or.jp/event-2/ehon_taisho_1th.html


日下賢裕 (くさか けんゆう)
>>プロフィールを読む 1979年、石川県生まれ。浄土真宗本願寺派の僧侶、布教使。 広島大学人文学部東洋史学科卒業後、本願寺派の教育機関である中央仏教学院、伝道院にて仏教を学ぶ。 現在は故郷の山中温泉にて、本願寺派の若手僧侶が作るサイト「メリシャカ」や「彼岸寺」との関わりを通して、仏教を外に発信するとともに、地元の人たちに愛されるお寺作りに挑戦中。