【4/15-24】ゆっくり小学校 春の特別授業 「プラチャーさんのスロー・イズ・スピリチュアル」

【4/15-24】ゆっくり小学校 春の特別授業 「プラチャーさんのスロー・イズ・スピリチュアル」

ベルリンから星覚です。タイ出身、世界各地で非暴力社会変革の指導者として活躍中のプラチャー・フタヌワットさんが4月に来日します。その間、開催される講演会についてここに御案内致します。

プラチャーさんは非暴力思想を学ぶため、仏教僧となり、後に還俗したという興味深い経歴の持ち主です。今回プラチャーさんを日本に招き、案内するのは文化人類学者の辻信一さん。辻さんはゆっくり小学校(#1)の校長先生でもあります。

辻さんに初めてお会いしたのは昨年8月(#2)。地元鳥取県で高校時代からの友人宅を訪れた際、偶然にも開催されていたゆっくり小学校の「課外授業」で自ら教鞭をとっておられたのです。

今月研究のため来独し、縁あってベルリンのアパートに「果敢にも」滞在して下さることになりました。というのも私の住んでいるアパートは5階エレベーター無し、客間もありません。1952年生まれの教授に泊まって頂いてよいものかとの不安いっぱいでしたが、杞憂に終わりました。幼い子供達とすぐに打ち解けた校長先生、家族部屋兼オフィス兼寝室兼リビング客間の畳の上で5日間寝食作務を共にして頂きました。

中でも印象的だったのは校長先生の食事の前の合掌。毎回の食べ物を頂く前にきちんと長い時間をかけてじっと手を合わる姿に辻さんの実践の深さを感じたのです(それ以来私たちの食前の合掌時間は長くなりました!)。予定を詰め込まず時間と縁に従って(#3)ゆっくり旅する様子もとても魅力的でした。

神戸と小金井でのイベント以外は辻さんも参加されるようです。日本各地、お寺での開催や参加費「恩送り」という回もあります。興味がある方は是非ご参加下さい。さらに関心のある方には著訳書「弱虫でいいんだよ」「ゆっくり問答」(#4)を一読されることもおススメします。

どうぞよろしくお願い致します。

祈諸縁吉祥
星覚九拝


以下、開催概要です。お申し込み、お問合せは下記、各リンクより直接お願い致します。

ゆっくり小学校 春の特別授業
プラチャーさんのスロー・イズ・スピリチュアル
ツアー日程 2016年4月15日(金)- 4月24日(日)
 
■4月16日(土)
プラチャーさんの"スロー・イズ・スピリチュアル"
@京都 勝福寺 
場所:勝福寺(京都市上京区中立売通松屋町西入新水白水丸町455)
 
■4月17日(日)
プラチャーさんの"スロー・イズ・スピリチュアル"
@滋賀・安土 西の湖すてーしょん
場所:西の湖すてーしょん(近江八幡市安土町下豊浦4187-3)
 
■4月19日(火)- 20日(水)
ゆっくり小学校春の遠足
プラチャーさんと瞑想リトリート with 辻信一
場所:岐阜県郡上市八幡町
リトリート会場:秋葉三尺坊悟竹院
宿泊場所:中嶋屋旅館 食事場所:糸CAFE
 
■4月20日(水)
プラチャーさんの"スロー・イズ・スピリチュアル"
@名古屋 大雲山 平田寺
場所:大雲山平田寺(愛知県北名古屋市九之坪宮前6)
 
■4月22日(金)
プラチャーさんの"スロー・イズ・スピリチュアル"
@戸塚 善了寺 
場所:善了寺(横浜市戸塚区矢部町125)
 
↓ツアーホームページ↓




(#1)
ゆっくり小学校とは、現代を代表する思想家サティシュ・クマール氏の教育理念に倣い立ちあげた、エコロジーやホリスティックを学ぶ大人のための小さい学校です。

(#2)
昨年8月の智頭町の様子を移した拙ブログ記事です。

(#3)
不思議なご縁でつながっていたベルリンの友人Michael氏の辻さんへのインタビュー(英語/予告編)です。

(#4)
著訳書から印象に残った箇所を引用、紹介します。

「弱虫でいいんだよ」
(ナマケモノについて)
〜弱肉強食という「ジャングルの掟」からすれば、決定的な弱点であるように思える。
 でも、その一方で、こう問うこともできる。他の動物達が餌を探し、天敵から逃げるために、忙しく動き回っているというのに、なんでナマケモノだけは、こんなにのんきにーまさに怠け者のようにー暮らすことができるのか、と。
〜中略〜
 「これじゃ、ジャガーなんかに見つかったら、ひとらまりもないな」
 そう思いつつ、同時にぼくは考えた。こんなに無防備でも、ナマケモノは絶滅どころか、中南米中の森林に棲みついて、立派に栄えている。絶滅の心配があるのは、むしろ捕食者の肉食獣や猛禽類の方だ。
 いったい、弱いのはナマケモノなのか、ジャガーなのか?
 
「ゆっくり問答」
(「現実」について)
 よく言われる言い方がありますね。「そうはいっても現実は・・・」というあれです。その言い方を聞いたら、その「現実」という言葉について考えてみてください。その「現実」なるものに忠実に「現実的」に考え行動することで、いったいどれだけ立派なことが達成されたのでしょうか。いつも「そうはいっても現実は・・・」と言ってきた、いわゆる「現実主義者」たちがつくり出したものこそ戦争ではありませんか。そして環境破壊、気候変動、その他現代世界が抱えている極めて深刻な問題の数々は、みんなその「現実的」な態度が生み出したものではないでしょうか。
 反対に、理想を高々と掲げて、世の中がこうなればいい、こういう社会をつくろうと言ってきた人たちは、それぞれの時代に、「非現実的」な「理想主義者」として、無視されたり、笑いものにされたりしてきたのです。ブッダも、キリストも、そうです。しかし私たちは、いまだにそういう人たちを偉人として記憶し、尊敬しています。「現実主義者」の政治家や王や軍人など、世界を支配したような人たちのことは忘れても、理想に向かって人々を導いた人たちのことを、私たちはいまだに忘れずにいるのです。

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星覚 (せいがく)
>>プロフィールを読む 雲水。1981年鳥取県出身。大学卒業後、大本山永平寺にて修行を積む。多くの海外道場に参禅し、現在はベルリンでの坐禅を中心に禅を世界に伝えている。著書に「坐ればわかる」(文春新書)など。