思春期・若者を知るための公開シンポジウム 「イマドキ思春期の悩みとモヤモヤ」開催

思春期・若者を知るための公開シンポジウム 「イマドキ思春期の悩みとモヤモヤ」開催

浄土真宗本願寺派(お西)の新たな取り組みとして「子ども・若者ご縁づくり」というプロジェクトが始まりました。その活動の一環として、今回、『イマドキ思春期の悩みとモヤモヤ―「生と性と死」から見る関係性のふしぎ発見―』と題されたシンポジウムが開催されます。


このシンポジウムは、思春期・若者の抱える問題の一つである、性の問題を軸としながら、生と死、そしていのちについて考えていこうという試みです。仏教教団が、性の問題について扱うということを考えると、「不邪淫戒」の関係もあって、道徳的・抑制的な議論がなされることがイメージされがちですが、このシンポジウムはそうではありません。


思春期・若者の性の問題は、一般的な道徳とされるものから外れてしまいやすいもの。むしろ大人たちの振りかざす「常識」や「普通」という概念によって、その当事者は傷つき、苦しみ悩みを深めてしまいます。さらにそのような常識を前提とした議論では、マイノリティとされる人たちの存在は否定されてしまい、悩める人たちの救いは排除されてしまうことにも繋がりかねません。


今回のシンポジウムは、そのような性の悩みを抱える思春期・若者に寄り添うということが、大きなテーマとなっています。そして常識・道徳・普通といったものに押しつぶされないように、若者たちの実情を正しく認知し、大人たちがどう向き合っていけばよいのか、ということについて学ぶためのシンポジウムです。


講師として講演に登壇されるのは、泌尿器科医であり、学校性教育・思春期支援の第一人者である、岩室紳也氏。そして生きづらさ、依存症を専門とする精神科医で、国立精神医療研究センターに所属される、松本俊彦氏の両名。さらにパネルディスカッションではこのお二人に加え、元AV女優で、一般社団法人つけなあかんプロジェクトの代表を務める紅音ほたる氏も登場。そしてコーディネーターを務めるのが、本願寺派僧侶の古川潤哉氏。古川さんは、医療・教育などの分野での活動も盛んに行われ、地元佐賀県内の中学校で「生と性と死」というテーマで性教育の授業を行うなど、思春期支援やHIVに関する活動をされているお坊さんです。思春期・若者の本音と接する現場の専門家を招いての貴重なセッションとなりそうです。


古川さんによれば、今回のシンポジウムは、一般的な常識や、こうあるべきという概念の側に立つ批判や指導ではなく、お互い不完全な者同士として、当事者の悩み、歩みに寄り添う活動のきっかけと位置づけられているのだとか。将来的には、より高度で専門的な知識と技能を持った人材を養成し、思春期・若者の支援を行うことを目指しておられるそうです。


仏教教団として、このような思春期・若者支援の取り組みを行っていくということは画期的なこと。お坊さんだけでなく、関心のある方は、ぜひご参加くださいませ。



◆思春期・若者を知るための公開シンポジウム

 イマドキ思春期の悩みとモヤモヤ―「生と性と死」から見る関係性のふしぎ発見―

日時・会場

 ・京都会場:聞法会館3階多目的ホール(京都市下京区花屋町通堀川西入柿本町869-1)

  2015年6月3日(水) 15時半〜18時50分

 ・東京会場:築地本願寺 本堂(東京都中央区築地3-15-1)

  2015年9月30日(水) 18時〜21時20分


講 師:岩室紳也氏(泌尿器科医、学校性教育・思春期支援の第一人者)

  松本俊彦氏(精神科医、国立精神医療研究センター、生きづらさ、依存症専門)

  紅音ほたる氏(元AV女優 つけなあかんプロジェクト代表)

・コーディネーター

  古川潤哉氏(子ども・若者ご縁づくり推進室 中央キッズサンガ・青年教化推進委員)


内 容:講演1(50分)、休憩(15分)、講演2(50分)、休憩(15分)

      シンポジウム・質疑(60分)


参 加:事前申込みは不要で、どなたでもご参加いただけます

参加費:無料

主 催:浄土真宗本願寺派

お問合せ:子ども・若者ご縁づくり推進室 電話075-371-5181(代表)

             〒600-8501 京都市下京区堀川通花屋町下ル


日下賢裕 (くさか けんゆう)
>>プロフィールを読む 1979年、石川県生まれ。浄土真宗本願寺派の僧侶、布教使。 広島大学人文学部東洋史学科卒業後、本願寺派の教育機関である中央仏教学院、伝道院にて仏教を学ぶ。 現在は故郷の山中温泉にて、本願寺派の若手僧侶が作るサイト「メリシャカ」や「彼岸寺」との関わりを通して、仏教を外に発信するとともに、地元の人たちに愛されるお寺作りに挑戦中。