仏教書を、電子書籍で。「響流書房(こうるしょぼう)」誕生!

仏教書を、電子書籍で。「響流書房(こうるしょぼう)」誕生!


仏教書と言えば、値段が高かったり、手に入れにくかったり、どんな本が良いのかわかりにくい、敷居の高い印象のあるもの。そんなイメージを覆すべく、仏教書を電子書籍で出版する「響流書房(こうるしょぼう)」という出版社が、昨年誕生しました。

「響流書房」は仏教、とくに浄土真宗の教えについて書かれた本を届ける出版社。その名前は、『仏説無量寿経』というお経の中に出てくる、「響流十方(こうるじっぽう)」という言葉に由来し、多くの人のもとに、仏教の教えが響き流れて欲しいという願いが込められています。

昨年9月にローンチされて、1月末までに10冊の書籍が出版されています。浄土真宗に特化したラインナップですが、『落語で親しむ阿弥陀経』はAmazonの仏教カテゴリで1位となるなど、じわじわ注目を集めてきています。また驚くべきはその販売価格。充実した内容に反して、現在発売中の電子書籍の多くが100円というお手頃さ。ここからも多くの人に仏教書を読んで欲しいという思いを感じずにはおれません。

出版社の代表を務められる真宗大谷派のお坊さん、瓜生崇さんにお話を伺いましたところ、この激動の世界で今までと同じような形で仏教教団や寺檀制度が残るとは考えにくく、それでも仏法を伝えたい人と聞きたい人をつなぐ仕組みが必要になるという思いから、様々な活動をされ、その一環としてこの出版社を立ち上げられたそうです。

そして仏教書を電子書籍という形態で出版することの意義は大きく二つあるとお話いただきました。その一つは「届ける」こと。電子書籍であれば、過疎地で本屋さんに行けない方もワンクリックで買うことができ、本が読みにくくなった方でも文字を見やすい大きさで読むことも可能です。またスマホを持ち歩く若い人にも、手頃な価格で仏教の本を届けることができます。そしてもう一つは「残す」こと。いろんな事情で手に入らなくなってしまった仏教書を積極的に復刊したり、浄土真宗の法話が各地でなされている今、その信仰の息吹を本という形に残すことができる。まさに電子書籍は、これからの時代に仏法と人とをつなぐ可能性に満ちているというところに、瓜生さんは期待を寄せておられるのだとか。

また「響流書房」では、これまで素晴らしい本を書いておられるお坊さんはもちろん、瓜生さんがお説教を聞いて「いいな」と感じた方や、直感で「この人なら!」と感じたところから出版が実現するなど、お坊さんならではの視点が活かされています。今後もこんな本があったらいいなという企画や、本を書いてみたいというお坊さんの原稿持ち込みも大歓迎とのこと。さらに浄土真宗以外の書籍についても検討したいともおっしゃられましたので、お坊さんにとっても「響流書房」は一つの活躍の場となるのではないでしょうか。

「何があってもお念仏の教えを残したい!」という一人のお坊さんの純粋な思いから始まったこの「響流書房」。皆さまも是非是非ご利用ください!

......それにしても、ロゴマークが猫なのが、とても気になりますよね?これにもちゃんとして理由があるみたいですよ?電子書籍の仏教書に興味がある方はもちろん、猫好きの方も、まずは公式サイトをご覧ください!

◆響流書房
◆響流書房Facebookページ

◎ご購入はこちらから
Amazon Kindleストア(響流書房で検索!)


※他にも瓜生崇さんは「浄土真宗の法話案内」という法話の予定を閲覧、登録するサイトを立ち上げておられます。こちらも要チェック!


落語で親しむ阿弥陀経 (響流ブックレット)
響流書房 (2015-01-25)
売り上げランキング: 386

日下賢裕 (くさか けんゆう)
>>プロフィールを読む 1979年、石川県生まれ。浄土真宗本願寺派の僧侶、布教使。 広島大学人文学部東洋史学科卒業後、本願寺派の教育機関である中央仏教学院、伝道院にて仏教を学ぶ。 現在は故郷の山中温泉にて、本願寺派の若手僧侶が作るサイト「メリシャカ」や「彼岸寺」との関わりを通して、仏教を外に発信するとともに、地元の人たちに愛されるお寺作りに挑戦中。