【レポート】名古屋で見つけた若き勧進聖 〜日本で一番古本が集まるお寺〜

【レポート】名古屋で見つけた若き勧進聖 〜日本で一番古本が集まるお寺〜


古本勧進の第2回が終了し、先日集計結果を報告致しました。→歳末たすけあい古本勧進のご報告 〜古本も年賀状も〜


第1回と第2回の両方に参加し、二回とも驚異的な結果を出した高山信雄さんがその秘密をレポートしてくださいましたので、古本勧進に参加したお寺さんも書籍・ハガキを寄付してくださった方も今後賛同したいという方も、ぜひご一読ください。


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■ 久遠寺(名古屋市)の高山信雄さんからのレポート


『古本勧進』第1回、第2回と参加させていただき、参加者の中で一番本を集める結果となった高山信雄が、「集めるコツ」と「お寺で実施するメリット」を明快に伝授致します! これを読んだら次回参加したくてウズウズすること間違いなしです。と冗談ですが、冗談抜きで賛同者が多ければ多いほど「東北の子供たちの為」になります! 是非ご一考ください。


まず私が二回にわたって頂戴した結果から。


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となりました。第1回と第2回ともに協力してくださった方は内3名です。またお檀家さま以外の協力者は内2名のみでした。結論からすると、当寺の『古本勧進』協力者は95%がお檀家さまでした。


我ながら驚いています。なぜこんなに集まったのか、私自身よくわかっていないのが実情です。けれども幾つか試みたこともありますので、ご紹介させていただきます。


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当寺は寺報を年に4回発刊、そして私は月参り中心に日々法務を勤めております。ですからお檀家さまお一人お一人に自分の思いの丈=「東北の子供たちの為に、本を集めて支援金にしたい」を伝えるのに十分な時間はありました。そこで実施したことは、寺報発刊の際に挟み込む為の、また月参りの際にお渡しできる『古本勧進』のチラシを作る、ということでした。


チラシの内容ですが、5秒で内容把握ができるように工夫しました。まず『古本勧進』自体、名前は違えども他の地域団体がもともと取り組んでいる活動のようですが、ネーミングが素晴らしく、見た瞬間興味を引く言葉だと私自身は思っています。そこで『古本勧進』のネーミングが必ず目に入るように紙面に位置しました。そして、チラシ内容もできるだけ簡潔に明記した事項を吟味しました。


 1.「不要になった本で東北の子供たちの支援金としたい」と目的明記
 2.「興味があれば、まずお問合せを」と意志明記
 3.「回収希望であれば、お伺いします」と方法明記


以上3点を明記したところ、第1回、第2回ともに20名ほどの協力者が手を挙げてくださいました。本来、寺に持込みいただければ幸いですが、ご年配の方も多数おみえですので、重たい本を運ぶことは大変であります。そこで「若い」私が伺うことが最適と考えました。結果として持込みされた方は3名のみ。月参り時にお渡しくださったのが31名、ご連絡をいただき、お伺いして回収した方が6名です。5名ほどの方は、車のトランクスペースが足りないくらいご協力くださいました。


結果として40人中37人が「回収」でした。「回収に伺う」ことが協力者の不安を取り除き、尚且つ協力できると心に響いたのではないかと考えています。


さらに『古本勧進』に参加することによって、私が考える寺の最大のメリットは


 1. この企画により普段お会いできないお檀家さまからもご連絡を頂戴できること(6名)
 2. 関わってくださった方々との心の距離が縮まること
 3. 宗派を超えて協力できる仲間ができること


予めお月参りの際にご用意いただいたり、ご連絡をいただければお宅へ伺うこともしました。その際、積み込みしながらお話したり、お言葉に甘えてお茶などを頂戴し、普段ゆっくりお話できない方ともお話できたことはとても良かったです。そして、重たい本を幾つも車に積み込むという作業を共にすることで、「東北の子供たちの為に」のお心を頂戴し、心の距離が近づいたと感じました。


第1回の終了後、協力された御寺院の方々との報告会が開かれました。その際、企画自体の反省や報告、古本勧進あるある話、今後の展望などをお聞きし、今後も『古本勧進』に協力していくことを一致団結致しました。その後も同じ志を持つ仲間として、一度お会いしただけではありますが、繋がりあうことができています。


と、この流れからすると、いかにも「オレってすごいだろっ!!」風でありますが、実はこんな方法論ではないと心底思っています。


この『古本勧進』に参加して改めて感じることは、すべて「おかげさま」だと思っています。寺という媒体を介して、「東北の為に微力ながらお手伝いしたい、体は動かせないが何か支援したい」と思われているお檀家さま方、ご協力いただいた方々の思いを受け取れる場、それが寺であったということです。世代を超えてお付き合いさせていただいているお檀家さま方とのつながりに、私個人への信用ではなく、今まで変わらずあり続けた「寺」という信頼を、私が窓口になってお受けしていると感じました。


実際、私個人の力は僅かなものです。先代のおかげ、住職のおかげ、寺族のおかげ、そして何よりお檀家さまお一人お一人のおかげ、そのおかげさまの中心が寺であり、その結果がたまたま数字で現れただけだった、と気付かせていただきました。


『古本勧進』の企画には、当然ながら「東北の子供たちの為に」という尊大な目的があります。そして、目的達成と同時に、寺にとっても寺が盛り上がるメリットが幾つも秘められています。必要なのは「東北の子供たちの為に」とのお気持ちと本を詰め込み運ぶ体力だけ?です。


是非、今後第3回が実施される際にはご参加くださいますことを心よりお願い申し上げ、同じ志を持つ仲間として歩んでいけることを願っております。


南无阿弥陀仏

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真宗高田派久遠寺衆徒
未来の住職塾 二期生 名古屋クラス
高山信雄


桂 浄薫 (かつら じょうくん)
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