青江覚峰さん新著!『ほとけごはん』ご紹介&レビュー

青江覚峰さん新著!『ほとけごはん』ご紹介&レビュー

『お寺ごはん』が好評の料理僧・青江覚峰さんが、この度新著『料理僧が教える ほとけごはん − 食べる「法話」十二ヵ月』を発売されました。青江さんの作る料理のレシピはもちろん、今回はタイトルに〈食べる「法話」〉とあるように、料理や食べることを通して仏教のエッセンスを味わえる一冊となっております。


今回は著者である青江さんと、青江さんと親交のある方々からレビューをいただいております!皆さま是非ご一読くださいませ。


■著者・青江覚峰からのメッセージ

「料理を通じて仏教を伝える」。
そう明言して活動をしておよそ10年。本当に多くの方のお世話になりました。
まだ自分のレシピが確立していない頃から共に料理を作りあい、学びあった吉村さんや、「誰そ彼」という素敵な場において私に料理をする機会を与えてくれた遠藤さんをはじめ、多くの方のお力添えによって今の私がおります。

この10年、何を考えて料理を作ってきたか。その集大成としてできたのがこの「ほとけごはん」。お手にとってご覧いただけましたら幸甚に存じます。


■未来の住職塾・松本紹圭によるレビュー

KAKUさんとのお付き合いはもう10年以上になりますが、出会って間もない頃から「料理僧KAKU」としてぶれない活動を地道に続けて来られたこと、本当に尊敬しています。その集大成とも言える本作『ほとけごはん』は、KAKUさんの魅力を余すところなく伝える一冊です。昨年出版された前作『お寺ごはん』(ディスカバートゥエンティワン)は、食卓に仏教エッセンスを取り入れる入門レシピとしての実用性が高かったですが、本作はサブタイトルにもあるように、まさに「食べる法話」。お正月に始まり師走に終わる季節感あふれる法話には経典からの言葉やKAKUさん個人のエピソードもふんだんに盛り込まれ(アメリカ留学時代のお話しも!)、レシピ本というジャンルながら引き込まれるように一気に読んでしまいました。ありがたさで胸いっぱい、だけどお腹がすいている、この不思議な読後感。ぜひお試しを!


■禅僧の台所・吉村昇洋さんによるレビュー

 浄土真宗の青江さんと曹洞宗の私、天台宗の飯沼康佑さんとで「料理僧三人衆」というユニットを組んで活動を行っている。今回紹介する新刊本のタイトルにある"料理僧"という名称も、実は青江さんが作り出したものである。

 禅宗では料理に特化した僧侶の役職を典座(てんぞ)と呼ぶのだけれども、"料理僧"とした方が一般にイメージしやすい。このイメージのしやすさこそ、今回の青江さんの本の特徴だと思う。

 また、月ごとに旬の食材を使った料理をピックアップし、それにまつわるエッセイが収録されているわけだが、四季折々の料理を作って語るだけならはっきり言って和食の職人さんで必要十分である。では、青江さんでなければ出来ない語り口がどこにあるのかと言えば、「そこに仏教があるか?」という点に限るだろう。しかし、そのポイントは重要で、青江さんが料理を作る動機はまさにそこにあるのである。

 彼の創出した「暗闇ごはん」という非常に面白いコンセプトの場で、ともすると難解だと思われている仏の教えについて、料理を媒介にしながら皆がイメージしやすい形で提供する。これが青江覚峰という人物の真骨頂であり、そのエッセンスが存分に滲み出た読み物こそまさにこの本なのである。


■料理僧・飯沼 康祐さんによるレビュー

食を通じて仏教の教えを伝える料理僧のパイオニアとして活躍中の青江覚峰師が大ヒット作『お寺ごはん』に続き、料理エッセイ本を出版されました。その名も『料理僧が教えるほとけごはん』!!食べる法話十二カ月と題され、それぞれの月の旬の料理(菜)、もてなし(饗)、お菓子(甘)の三部立てで構成されており、料理のレシピも楽しめ、なにより饗の部での旬のおもてなしにまつわるエッセイには気付かされる部分満載で、師の誠実な人柄がにじみ出ています。

また、師の僧侶になったきっかけにはじまり、料理僧とは、お寺での日常生活、アメリカ留学に至るまで、青江覚峰師の半生が集約された渾身の一冊です!

仏教や料理が好きな方にはたまらない一冊であり、入口としてもサラッと楽しく読める一冊だと思います。






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日下賢裕 (くさか けんゆう)
>>プロフィールを読む 1979年、石川県生まれ。浄土真宗本願寺派の僧侶、布教使。 広島大学人文学部東洋史学科卒業後、本願寺派の教育機関である中央仏教学院、伝道院にて仏教を学ぶ。 現在は故郷の山中温泉にて、本願寺派の若手僧侶が作るサイト「メリシャカ」や「彼岸寺」との関わりを通して、仏教を外に発信するとともに、地元の人たちに愛されるお寺作りに挑戦中。