お寺を舞台に地域コミュニティをデザイン! 日蓮宗宗務院『第2回 地域社会のためのお寺の活用アイデア募集』

お寺を舞台に地域コミュニティをデザイン! 日蓮宗宗務院『第2回 地域社会のためのお寺の活用アイデア募集』


日蓮宗宗務院は、昨年に引き続いて今年も『第2回 地域社会のためのお寺の活用アイデア』をコンペ形式で募集しています。「日本を元気にしたい人」なら、地域、年齢、性別、国籍、職業不問、グループでの応募も可能。お寺を舞台にした元気な地域コミュニティのデザインを考えてみませんか? 募集期間は2012年12月10日(月)まで。

日本には、現在約7万7000ものお寺がありコンビニの数(約4万2000)をはるかに上回ります。お寺を舞台にした地域活性化が行われれば、日本はもっと元気になるのではないか? という思いから、『地域社会のためのお寺の活用アイデア募集』は昨年スタート。221通、400以上のアイデアが寄せられました。

日蓮宗宗務院で同企画を担当する籾井恵秀さんによると、このコンペは「過疎地域のお寺を活性化するためにはどうすればいいか?」という問題を考えるなかで生まれてきたそうです。過疎地域のお寺は非常に厳しい状況に置かれていますが、そのなかでも元気なお寺の共通点は「その地域ならではの豊かさや自然環境をポジティブに捉えて「過疎地寺院にしかできない、過疎地寺院だからできる」という発想で地域社会を活性化させる強い意識」でした。

人口減少や高齢化社会などライフスタイルが変化する時代だからこそ、お寺も檀家制度だけにこだわらず「地域社会に根差した、人々の生老病死に寄りそう公益性」が求められます。「お寺だけが活性化するだけでは意味がありません。お寺と地域社会が一体となって活性化を果たさなければという想いが当企画の出発点です」という籾井さんの言葉には「いいね!」をつけたくなる人もたくさんいるのではないでしょうか。

アイデア募集をコンペ形式で行うことにした理由は二つ。「コンペが縁となり、これまでお寺と接点がなかった人にも『お寺ってどんなところだろう?』と考えるきっかけづくり」。そして、もうひとつは「お寺(お坊さん)側の意識改革のきっかけづくり」です。

「お寺が盛り上がるためには、住職(僧侶)のヤル気と熱意が必要不可欠。みなさまから集まったアイデアは、お寺に対する期待でもあり、同時に現状のお寺に対するもどかしさでもあるかと思います。そのメッセージをエールと捉えて、一般の方々が求めていることをお寺がきちんと認識し、アイデアが僧侶のヤル気の喚起と行動の後押しとなればありがたいと思います」。

魚心あれば水心あり。実際、街づくりに関わる人たちから「お寺と一緒に何かやりたい」という声もよく聞きます。こんな風にお寺やお坊さんが広く門を開けてくださるなら、「お寺で何かやりたい!」「お寺に地域コミュニティデザインの中心になってほしい!」という人たちがどんどん現れると思います。

現在、第一回に集まったアイデアを実際にお寺で実現するプロジェクト(寺院活性化コンペ「アイデア実現プロジェクト」)も同時に進められています。第一回コンペのアイデアの傾向は、「仏教や寺院が本来持つ機能型(法話会や仏教講座、写経等の体験)が30%」「地域コミュニティ型(境内開放やフリーマーケット、世代間交流等)が28%」「教育型(寺子屋、子どもの遊び場、子育て、学童保育等)が21%」「文化型(書道、ヨガ等のカルチャー系)が21%」。キーワードは「(仏教・文化に対する)学び」と「(人・地域・想いに対する)交流」だったと籾井さんは分析されています。

お寺は、仏教を伝える場であり、人々が祈る場である場であることはもちろんですが、地域コミュニティの中心として「学び」「遊び」「気づき」の場であり、福祉や文化、教育の拠点としての役割も担ってきました。そんなお寺の可能性を再発見することは、きっと地域コミュニティを元気にすることにもつながるでしょう。

「お寺は地域の宝であり智慧の蔵であることをお寺自身が自覚し、地域の縁側として、笑顔あふれるコミュニティを生み出す場所として、地域に貢献できる元気なお寺がたくさん生まれることを期待いたします」と籾井さん。本当にそうなればいいなと思います。

第二回 地域社会のためのお寺の活用アイデアコンペ
募集内容:お寺を舞台にした地域コミュニティを活性化するアイデア、お寺を活性化するアイデア
募集期間:2012年10月1日(月)から2012年12月10日(月)まで
※郵送の場合は当日消印有効、メールの場合は当日内受信完了分まで有効
賞金:大賞...20万円(1本) 優秀賞...10万円(3本)、入賞...3万円(若干)
応募資格:日本を元気にしたい全ての方。年齢・性別・職業等不問。グループでの応募可。

応募方法、問い合わせ先など詳細は下記サイトにてご覧ください。
http://www.nichiren.or.jp/information/shuumuin/20120913-1108/




杉本恭子 (すぎもと きょうこ)
>>プロフィールを読む 大阪生まれ東京経由京都在住のライター。同志社大学文学部社会学科新聞学専攻卒業。お寺取材を経験するうちに「お坊さん」に興味を持ちインタビューを始める。