スティーブ・ジョブズと禅僧の交流を描く、コミック『The Zen of Steve Jobs』が今秋発売!

スティーブ・ジョブズと禅僧の交流を描く、コミック『The Zen of Steve Jobs』が今秋発売!


10月5日に亡くなったアップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏の禅との関わりを描いたコミック『The Zen of Steve Jobs』が、この秋に出版されます。


ジョブズ氏が若い頃に日本人僧侶から禅を学んだという話は有名ながら、これまでその詳細は明かされてきませんでした。米フォーブス誌によれば、本書は1980年代半ばの禅を学ぶスティーブ・ジョブズをテーマにした60ページのグラフィックノベル。ジョブズ氏の偉大さの源を解き明かそうと、アップルを辞めNeXT社を立ち上げようとしていたジョブズ氏が、アメリカで禅の指導に当たっていた日本人僧侶の乙川弘文師のもとで禅を学ぶ姿を描いています。


乙川弘文(おとがわこうぶん)師(1938-2002年)は新潟県加茂市出身の禅僧。13歳で得度したのち永平寺の修行を経て、1967年に渡米するとアメリカで初めての僧堂であるタサハラ禅マウンテンセンターを立ち上げるなど禅の指導者として活躍されました(詳細は"gratefully remembering Kobun sama"を参照ください)。Cult of Macによれば、1970年代にロスアルト禅センターに通い始めたスティーブ・ジョブズ氏は、後に乙川師に師事するようになり、NeXTの精神的な指導者として公式に認めただけでなく、1991年には乙川師の司式で結婚式も執り行なったほど関係が深かったのだとか。


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現在フォーブス誌のウェブサイトで本書より先行公開されているのは、1986年のタサハラ禅マウンテンセンターで歩く瞑想の「経行(きんひん)」を学ぶ若きスティーブ・ジョブズ氏を描いた5ページ(1ページ目2ページ目以降)。岩の上に座した乙川弘文師の指導に従い、岩の周りを円を描くように歩いた経験が、2015年に完成予定のドーナツ状のアップル社の新社屋の着想になったのではないかという想像を元にしたストーリーです。


『The Zen of Steve Jobs』はこの秋に60ページのデジタルコミックとして発売される予定ですが、10月10日発売のフォーブス誌の第400号でも8ページのプレビューが掲載されます。中身が気になる方は要チェックです。また、書籍の詳細な発売日や価格などについては、Caleb Melby氏のTwitterで随時発表されるそうなので、気になる方はフォローしてみてはいかがでしょうか。



松下弓月 (まつした ゆづき)
>>プロフィールを読む 1980年神奈川県生まれ。真言宗僧侶。福生山宝善院で副住職をしながら虚空山彼岸寺では編集長を務める。国際基督教大学卒、青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了(文学修士)。好きなものは、映画、温泉、怪談、自転車。