親鸞聖人の生涯と教えが一冊でわかる『親鸞の歩き方』

親鸞聖人の生涯と教えが一冊でわかる『親鸞の歩き方』

親鸞聖人750回大遠忌に因み、ダイヤモンド社よりムック「親鸞の歩き方」が好評発売中です。


第一章で、まずは大遠忌法要の執り行われる京都・西本願寺にズームイン。重厚かつ絢爛なその建築の妙が図説と共にじっくりと紹介されています。その知識をもって西本願寺を訪れれば、初めて訪れる人はもちろん、何度もお参りしたことのある人にとってもより味わい深い参詣となること間違いなし。50年前、100年前の大遠忌の際に撮影された、当時の様子を伝えるモノクロームの写真も興味深いものです。


続く第二章では、親鸞聖人の生涯が描かれた「御絵伝」、そして聖人の生きた中世日本の社会についてが非常に細かく考察されています。第三章で紹介されている、聖人の出家から浄土真宗誕生までの足跡と合わせ読めば、決して順風満帆とは言えなかった聖人の生涯と、法難にあってもなお南無阿弥陀仏と唱え、人々に教えを伝え続けた聖人の揺るぎない思いが胸に迫ってきます。


さらに「親鸞の学び方」と題された第4章に掲載されている気鋭の僧侶と龍谷大学の学生の対談では、750回大遠忌を迎えるという年月を経た今も、人々を引き付けてやまない親鸞聖人の人物像とその教えの魅力が、様々なユニークな視点から語られています。そして、一冊の最後を締めくくるのは、吉本隆明氏のインタビュー記事。長年親鸞聖人を研究してきた氏による検証は、素朴な言葉のうちにも真理を見据え突き詰める強さが感じられ、さすがの読み応えです。


どこを切り取っても、親鸞聖人の生涯とその教えを読み解くエッセンスが満載の一冊。あらゆる角度から多彩なアプローチで描かれた親鸞聖人像は、実に生き生きと読み手の心に浮かび上がってきます。この上は、50年の一度の一大イベントである大遠忌を見逃す手はありません。内容充実のこの本をガイドに、是非、西本願寺を訪れてみてはいかがでしょうか。


関連タグ:浄土真宗 親鸞の歩き方 西本願寺 カテゴリ:ニュース

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青江覚峰 (あおえ かくほう)
>>プロフィールを読む 浄土真宗東本願寺派緑泉寺 副住職。1977年東京生まれ。カリフォルニア州立大学よりMBA取得。超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」を運営。料理僧として料理、食育に取り組む。お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」を主催。