捨てたくない、という執着

捨てたくない、という執着 こんにちは、木原です。年末が押し迫る中、部屋の大掃除を行っています。昔から本を読むことが好きなのですが、その本を捨てることは好きではありません。その結果として本棚が飽和し、ため息をつくことになります。どの本も捨ててしまうにはわずかに惜しく、しかしキャパシティはあまりに少ない。

しかし、そもそもこんなに本が必要なのだろう。数年前に僧侶になるため京都のお寺に入ったときは、法衣と経本以外は殆ど何も持って行くことができなかったし、その中の生活は不便ながらも慣れてしまえば心地良いものでした。その頃のことを思うと、本を捨てたくない、というのもつまるところ執着でしかないのかもしれない。

そんなふうに考えながら整理をしていると、段ボール3箱分もの書籍が出てきました。今の自分にはもう必要ないものです。でもやっぱり、捨てるには忍びない。黄色い看板の新古本屋さんに持って行くのも悪くないけれど、そこのお店の本はあまり大切に扱われない傾向があります。


そんなわけで、今年は古本勧進を活用することにしました。自分の元で役割を終えた本でも、どこかで誰かが手に取ることができるならば、また、本を手放して出た利益が東北の子ども達のお役に立てるのであれば、ありがたいことです。

写真は松本さんの『「こころの静寂」を手に入れる37の方法』イタリア語版です。これと『お坊さんが教えるこころが整う掃除の本』を手がかりに今年の大掃除を進めていこうかな、と。

木原健 (きはら たけし)
>>プロフィールを読む 1978年神奈川県生まれ。浄土真宗本願寺派僧侶。 東京・神谷町光明寺所属。法政大学社会学部社会学科卒業。お寺カフェ「神谷町オープンテラス」に設立時より参加。主に来訪者の接遇を担当。現場の長として「店長」の愛称で親しまれている。