星覚さんはなぜ「坐ればわかる」と書いたのか

星覚さんはなぜ「坐ればわかる」と書いたのか
今日、星覚さんの2冊目となる著書「坐ればわかる」が文春新書から発行されました。星覚さんご自身の人生経験のエピソードを交えながら、どんなふうに禅と出会い、坐禅する人生を送るようになったのかを誠実で素直な筆致でつづられています。そして今この現代社会で雲水としてどうやって生活をしているのか? ということも。

星覚さんは。本のはじめに「心配しても大丈夫、心配しなくても大丈夫」という「大安心の原則」を身体が理解したとき「迷いが迷いでなくなる」と書かれています。そして「大安心の原則」は「坐ればわかる」というのです。

「坐る」ことは誰にでもできます。ただ坐るだけで「大安心」で生きていけるかもしれないのになかなか坐れない。本当にもったいないことですね。私もまた、わかっていながら坐らずに過ごしてしまう日々です。星覚さんにこれほど坐ることのすばらしさを教えてもらい、一緒に坐ってもらってもいるのにふがいないことです。


でも、だからこそ星覚さんはこの本を書いてくれたのだと私は思っています。お坊さんって、「やればいいとわかっていてもなかなかできない」私たちのために、何度でも辛抱強く伝えてくれる存在です。お坊さんとはそのようにして、仏さまのお仕事をされているのだろうとも思うのです。

「坐ればわかる」「何が?」

そう思っている人こそ、ぜひ一度手にとってほしいと思います。




杉本恭子 (すぎもと きょうこ)
>>プロフィールを読む 大阪生まれ東京経由京都在住のライター。同志社大学文学部社会学科新聞学専攻卒業。お寺取材を経験するうちに「お坊さん」に興味を持ちインタビューを始める。