心の毒と向き合うための...

心の毒と向き合うための...

みなさんこんにちは。
梅雨の真っ只中とは思えないほどの暑さに、参っている今日この頃です。
京都で梅雨明けとなるのは大体祇園祭前後なのですが、今年はもっと早くなりそうな予感がします。
からっとした祭りになってくれればよいのですが...


さて、前回から私の運営するお店「京都極楽堂書店」の話をしておりますが、今日は私達が開発を行った商品についてのお話しをしたいと思います。


今回紹介させていただくのは、当店第一弾のオリジナル商品として開発した「毒まんじゅう」という、なんともショッキングなネーミングのおまんじゅうです。
同じ名前のご当地系一発ネタ土産が他の地域でも販売されていますが、当店のこの商品には仏教的なコンセプトが織り込まれています。


それは『自分の心の中にある毒の存在を受け止める』というものです。


毒まんじゅうの表す「毒」とは心の毒を指すもので、仏教の世界においては人間の持つ根本的な悪しき3つの心を総称して「三毒」と呼んでいます。
この三つの毒とは、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を表し、必要以上にほしがる心・怒りの心・教えに対する無知な心(おろかさとも表現されます)をそれぞれ指しており、人間が生きている上でも最も克服することが難しい煩悩とされ、仏教の道に生きる私達僧侶も、これらを出来る限り無くすよう日々勤めています。


ですが仏教を志す人だけでなく、より多くの人達がこの心の毒の存在を知っていれば、日常の中でおこる人同士のトラブルやいざこざを少しでも減らせるようになるのではないかと私は考えました。


「食べる」という行為をもって、心の毒と向き合うきっかけを作る。
それが毒まんじゅうの持つ、最も大きな意味だと私は思っています。


この毒の存在を知らなかった方はぜひ一度、自分の心の毒とは一体何か?を考えてみてはいかがでしょうか。


もちろんお味の方も、おまんじゅうのリメイクというコンセプトで、いちじく・くるみと洋菓子の材料を入れていたり、ビジュアルにもこだわってみたりなどいろいろ語るところは多いのですが、そのあたりは実際にお店の方や極楽堂のウェブで機会があれば話をしたいと思っています。


それでは、今日も暑さに負けず、身も心も元気に行きましょう!


月澤信貴 (つきざわ しんき)
>>プロフィールを読む 浄土宗僧侶。京都極楽堂書店店主。 1982年京都生まれ。京都は西陣にある松林寺に生を授かり、幼少の頃より仏門を志すが、物心がついた頃から人生を「ネタ」と考えるようになったため、奇妙奇天烈な人生を送るハメになる。 また、クラブなどでのDJ活動やイベントの企画を行いながらも、オモシロイ文化の発信を行うために東奔西走中。