「iPad」の発表が仏教にもたらすもの
2010年01月28日何年も前から噂になっていたアップルのタブレットPC「iPad」が昨晩いよいよ発表となりました。わたしも少し仮眠をしてからライブ中継を見守っておりました。待ちに待った製品だけについに!という嬉しさとともに、想像していたものとの違いに残念に思った方も多かったのではないでしょうか。とはいえ、練りこまれたGUIの息を飲むような美しさに、はやくこの手で触れてみたいという気持ちで今はいっぱいです。
さて、このiPadの機能のなかでもとりわけ重要と言われているのが電子ブック機能「iBooks」です。アマゾンがKindleという電子ブックリーダーをすでに販売しておりますが、今回アップルはアメリカの有力出版社5社と提携してカラー大画面とiTunes Storeという非常に優れたコンテンツ販売路を生かして音楽業界に続き、出版業界の再編に乗り出しました。
日本ではまだあまり馴染みのない電子ブックですが、iPhoneでいくつか使ってみた経験では紙の本を読むのとはまた違った良さがあるものです。何冊持っていても重さに変わりの無いところ、新しい書籍を手に入れるのが瞬時にできるところ、そしてデータを配信するだけという手軽さから絶版になりにくく古書も簡単に買えるようになるところなどです。
近頃たくさん書店の店頭に並ぶことも多くなった仏教書ですが、本格的に学ぼうとするとまだまだ高価で手に入れにくいものが多いです。評価が高いシリーズでもすでに絶版でまとめて購入すると数万から数十万するということもあるのですが、こうした状況も電子ブックが一般化するにつれて変わっていくのではないでしょうか。
日本仏教史にも貴重なお経が少しでも多くの人々の手元に届くように血のにじむような努力をしてきたお坊さんたちがいます。そうして伝わってきた経典が、広く普及し読まれるようになるよう、iPadのようなデバイスを活用していきたいと思っています。(松下弓月)










