映画『禅 ZEN』の試写会に行ってきました
2008年12月27日先日、彼岸寺英語サイト「KNOM」のナビゲーター星覚と一緒に新年1月10日より全国公開の映画『禅 ZEN』の試写会に行ってきました。
詳しくは改めてレビューを書きますが、曹洞宗の開祖・道元禅師の一生を描いたとても鮮烈な印象を与える映画でした。俳優禅僧という肩書きの通り演技については一家言のある星覚だけに、試写室を出るとすぐさま熱く議論を交わしてしましまいました。
道元禅師を演じた主演の中村勘太郎さんは歌舞伎役者だけあって、立ち居振る舞いがとても美しく、禅僧の清廉な雰囲気を感じさせる好演でした。なかでも非常に良かったのが、道元禅師が道場に入ってきてから履き物を脱ぎ坐禅を始めるまでの様子をワンカットで描いたシーンです。
いくら俳優とはいえ、何年も修行を重てきた禅僧の流れるようにスムーズな動きとは比較にはなりません。何度も練習はしたのでしょうが、履き物を脱げばズレてしまいますし、座布団が落ち着かないのか何度か座り直さざるを得ない。こういった映画的には「美しくない」であろうひっかりを、そのシーンでは全て包み隠さず映していました。
不要なものはすぐにCGで修正したり、別の人がわからないように演じたりできるわけですから、これはよっぽど勇気がなければできないこと。不格好な姿を恥ずかしがることなく、堂々と見せる。それこそが人間としての一番の強さな気がしました。(松下弓月)


