【新春対談】塾長・講師が語る『未来の住職塾 本科 1日体験教室』のホンネ

【新春対談】塾長・講師が語る『未来の住職塾 本科 1日体験教室』のホンネ
(写真は、日本で最も古い学校として知られる、栃木県足利市にある『足利学校』)

 未来の住職塾本科第四期の開講を目指し、本科の魅力をお伝えする事前のプレ講座を、今回は「本科1日体験教室」としてパワーアップさせました。その背景について、未来の住職塾塾長の松本紹圭と、講師の井出悦郎が語ります。


研修やセミナーで一歩進んで成果を出す人の「違い」とは?


松本:
「毎年この時期に本科をプチ体験するプレセミナーをやってきたんですけど、正直本科の価値がその場で伝わらないと感じていました。色々な場所で講演に呼んでいただき1-2時間話す時にも感じますが、分かった気になってしまう人が多いのではないかと。講演やセミナーで危機感を持ち 次に進んでいただきたいと願っていますが、講演やセミナーに行くこと自体で一歩進んだ気になって安心してしまうという現実があります。だからこそ、今回の1日体験教室は、単なるセミナーではなくてオープンキャンパスに近いような形で「本当に一歩踏み出す」ことを意識した形にしました。」

「企業でも色々な研修やセミナーがありますが、セミナーに参加して自己満足に終わってしまうのではなく、一歩進んで成果を出す人との違いや境目は何でしょうか?」


井出:
「まず一つ目として、この研修やセミナーをなぜ自分が受けるのか、自分の人生や業務の中で研修やセミナーがしっかりと咀嚼されて位置づけられていることが大切です。自分の100%の主体的な決断ではなくても、誰かに「おまえ行ってこい」と言われて来るのでも良いのですが、受け身から始まってもそれを主体的な意味に転換して行ける人はすごいと思います。企業でも、期待される人ほど忙しかったりするので、上司に「おまえこれに行ってこい」と指名されることが多いです。」

「二つ目は、もちろん学びの中身です。中身が自分にとっての成果に結びつくものであるかどうか、そのような実感を受講する中で見い出していけるかどいうかが大切です。学びの中身を自分にとって引き付けて、意味のあるものに咀嚼できるかどうか」

「三つ目としては、終わった後にも継続的に「自分が見られている」という環境があることが重要です。たとえば、研修では最後に発表があったりますが、その場で「彼は良い発表をしたな」と思われると、後で「●●君、先日発表してたあれはその後どうなっているの?進んでいるの?」と上役から聞かれたりします。自分が見られている感覚があると、「ちゃんとやらなくちゃ」という思いになります。自分の独力で自分を完璧に奮い立たせられれば良いですが、上司・先輩・同僚に頑張っている姿が見られている、と。上からも横からの目によって、怠けてしまう自分を奮い立たせて頑張ることができます。」


何を学ぶかだけでなく、誰と学ぶかという点も重要


松本:
「1日体験教室では"体験"と銘打っていますが、普通のセミナーもある意味体験ですので、体験とは何なのか?というのが次に湧いてくる疑問ですね。ぶっちゃければ私たち二人の話なんて大したことないわけです。住職でもないですし。360度診断の膨大なデータや、毎年 何十と読み込む寺業計画書、実際に多くの寺院訪問をしているので、それは2つ目のポイントのように参考になります。」

「しかし、本科というのは単なるセミナーではなくそれ以上のものであって、先ほどの3つのポイントを全て含んでいるように思います。大学も学びだけではなく、友人や先輩との出会いやそれを通じた薫陶もあるわけです。宗派の研修は講師を外から呼んできて聞くだけという形が中心で、自らをその場に放り込んでいって学び取るわけではありません。本科は単なるセミナーではないという点を強調したいと思います。」


井出:
「"体験"という点に話しを戻しますと、今回の1日体験教室は何を学ぶかだけでなく、誰と学ぶかという点に重きを置きました。我々も単なる講義というわけではなく、どういう思いでやっているかをお伝えしたいです。」


松本:
「本科には多様性があります。僧侶だけでなく、総代や、住職・副住職の奥さま等、年齢性別問わず、色々な方がいらっしゃいます。多様な視点に触れ、その多様な価値観に胸襟を開きながら、自らやお寺を問い返していくことは、これからのお寺づくりにも直結する価値だと思います。」


井出:
「例えば、家を買う時のうまくいく・いかないのポイントとして、家は物理的なものなので家そのものも当然重要ですが、家が位置している地域や近隣近所といった「環境」を買うという意識をしっかり持っていないと家選びは失敗します。本科もこの例えに似ていて、学びの価値そのものは私たちももちろんあると思っていますが、こんな講師や同級生と一緒に学ぶんだということを自覚し、その場や時間に自分が賭けられるかどうか、この点を見極めていただきたいです。」

「それもあって、1日体験教室は、講師や来られた方々同士の双方向のコミュニケーションを重視しています。当然、何を学ぶかということに関しても従来より充実させる予定です。例年と同じような若干の講義もありながら、当日の目玉となるコンテンツは卒業生による寺業計画書の実践体験談です。卒業生がどういう思いで寺業計画書を書き、成功・失敗含めてそれをどういう思いで推進しているか等、当事者にしか分からない背景・意図に触れることで、とても学びに溢れた時間になるでしょう。それを通じて、未来の住職塾本科というものの人間臭さも分かっていただけると思っています。」


ワークを通じて、学びを身体感覚に落としていく体験


松本:
「そして、未来の住職塾本科では実際に手を動かして考えてみるワークの時間がふんだんにあるので、それを少しだけ体験していただけるようなものも当日はご用意する予定です。素晴らしい体験となるような準備を、ぜひ井出さんよろしくお願いします(笑)」


井出:
「無茶ぶりですね(笑)がんばります。少しでも来られた皆さんにとって気付きとなるような内容を準備したいと思います。」

「本科でワークを重要視している理由ですが、テキストを読むだけで自転車が乗れるようになるか?ということなんです。実際に手足を動かして、場合によってはつまずいたりして初めて知識やスキルが身になります。学びを自分の身体の中に身体感覚として落としていくことが重要なんです。その点、未来の住職塾 本科ではお寺の運営の当事者が1年間のプログラムを受講しながら実際に自坊の寺業計画書を書き上げることになりますので、ケーススタディ中心の一般のビジネススクール以上に実践の密度が濃いと言えます。」

「お寺の世界の研修においては、実際に手足を動かして学びを得るという工夫が残念ながら圧倒的に不足しています。「成功事例を聞かせてほしい」という安易な要望が多い現状ですが、手足を動かさず楽して事例を聞いても全く身になりません。自分の脳みそに汗をかいて主体的に考えて行動できるお寺が増えることを願っています。」


お寺に対する見方、考え方が変わっていく感覚に触れてほしい


松本:
「本科の一年間を過ごすというのはお寺に対する見方、考え方が全く変わっていくプロセスです。お寺とは何かという点もそうですし、自分の思い込みに近いお寺への意識も変わるはずです。1日体験教室では、その感覚に少しでも触れていただければうれしいです。」

「仏教でも自分のものの見方が世界を作ると言います。お寺も危機感や行きづまりを感じられてはいますが、全く別の見方を身につけることで、全く違う可能性が開けていくと思います。その感覚は一朝一夕には身につかないので、1日体験教室だけでは無理ですが、「一年学べば何かがある」という予感に1日体験教室で触れていただければと思います。それが何かは分からないだろうけど、ここに何かあるなという予感を感じてほしいです。」


▼『未来の住職塾 本科 1日体験教室』の詳細はコチラから!
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未来の住職塾事務局
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