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    <title>絵本散歩〜お坊さんとめぐる絵本の世界〜</title>
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    <title>木陰に座ってみませんか『木はいいなあ』より</title>
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    <published>2012-05-04T02:02:25Z</published>
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    <summary><![CDATA[&nbsp;若葉がまぶしい新緑の季節になりました。木陰を吹きわたる春風が心地いいですね。今回は、そんな季節にぴったりの絵本を紹介します。&nbsp;この絵本は、「木はいいなあ」（英語の原題は"A tree is nice"） というタイトルのとおり、さまざまなシーンを通して、木の素晴らしさを描いています。明るく伸びやかな絵とシンプルなことばが、木の生命力、木...]]></summary>
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        <![CDATA[<p>&nbsp;若葉がまぶしい新緑の季節になりました。木陰を吹きわたる春風が心地いいですね。今回は、そんな季節にぴったりの絵本を紹介します。<br /><br />&nbsp;この絵本は、「木はいいなあ」（英語の原題は"A tree is nice"） というタイトルのとおり、さまざまなシーンを通して、木の素晴らしさを描いています。明るく伸びやかな絵とシンプルなことばが、木の生命力、木と遊ぶ楽しさ、木陰に憩う安らぎなどをいきいきと伝えてくれます。<br /><br /> </p>]]>
        <![CDATA[<p>&nbsp;たとえば絵本の冒頭では、森のなかでひと休みする少年が描かれ、「木がたくさんあるのはいいなあ。木がそらをかくしているよ。」という、ゆったりとしたことばが添えられています。<br /><br />&nbsp;森や林のなかでふと見上げると、木々が空を覆うように茂っていることがあります。子どものころ、そんな場所に出会ったとき、私たちは何を感じたでしょうか。どこか異世界に入り込んだような楽しさ、ちょっぴりの不安、木漏れ日のまぶしさ、豊かな森のにおい...。絵本のこの場面から、その当時の記憶がよみがえってくるようです。<br /><br />&nbsp;このほか、木に登って海賊ごっこをしたり考えごとをする子どもたち、暑い日に木陰で安らう牛と人々、リンゴの木に登って実を取る子どもたちなど、いろいろな場面が描かれています。どの場面を見ても、私たちは懐かしさを含んだ温もりとともに、木を身近に感じることができるでしょう。<br /><br /><br />&nbsp;仏教で木といえば、お釈迦さまの生涯が思いおこされます。<br /><br />&nbsp;お釈迦さまは幼いころから人生の問題に深く悩み、木陰で瞑想することを好まれたといいます。当時の修行者たちもそうであったように、木陰の静けさは、心を落ちつけて座るのに適していたのでしょう。<br /><br />&nbsp;29歳で出家すると、深い森のなかでたったひとり、6年のあいだ厳しい苦行を積まれました。そのご無益な苦行を捨て去り、お釈迦さまはブッダガヤーの菩提樹のもとで静かに瞑想し、ついに悟りをひらかれたのです。<br /><br />&nbsp;晩年、お釈迦さまはヴェーサーリー市郊外の木陰で休息を取ったとき、愛弟子のアーナンダにこう言われました。「アーナンダよ、ヴェーサーリーは楽しい。これらさまざまな聖なる樹々は楽しい。この世界は美しいものだし、人間のいのちは甘美なものだ。」（『大パリニッバーナ経』より抄訳）<br /><br />&nbsp;このときお釈迦さまは、さまざまな土地のさまざまな木々のもとで瞑想し、教えを説いた日々を思い返し、この世界の美しさと人々の生命のかがやきに心打たれていたのかもしれません。<br /><br />&nbsp;いまでも、とりわけインドでは、お釈迦さまのように木陰で瞑想する姿が多く見られるといいます。この絵本で描かれるように、木陰にはいると、私たちは自然に安らかな気持ちになります。木漏れ日の下にたたずむだけで、日常生活で波だった心が凪いでいくのを感じることでしょう。風にそよぐ葉っぱや、枝でさえずる鳥の姿を見ると、ふと笑みがこぼれてきます。<br /><br />&nbsp;木々の生命を背中に感じつつ、心静かに座ることによって、人生やこの世界をより深く見つめることができます。ふとした拍子に、新たな気づきが生まれるかもしれません。<br /><br />&nbsp;さわやかに晴れた日に、森でも公園でも、またはお寺でも、木のあるところにでかけてみましょう。お釈迦さまや修行僧のように瞑想することは容易ではありませんが、少しの時間、目を閉じて木陰に座ることなら私たちにもできます。<br /><br />&nbsp;心が静まり、ふたたび目を開けたとき、世界はどのように映るでしょうか。きっといつもより輝いて見えるのではないかと思います。そのとき私たちは、その光景に心を動かされるとともに、この絵本のタイトルのように「木はいいなあ」と思うことでしょう。<br /><br /><br />
</p><table style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0" border="0" cellpadding="5"><tbody><tr><td style="vertical-align:top;text-align:left" align="left" valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4033270906/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/512CPWYP38L._SL160_.jpg" alt="木はいいなあ" /></a></td><td style="vertical-align:top;text-align:left" align="left" valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4033270906/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">木はいいなあ</a><br /><font size="-1">ジャニス=メイ=ユードリイ,マーク=シーモント,さいおんじ さちこ<br /><br />偕成社<br />売り上げランキング : 182255<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4033270906/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a> by <a href="http://sakuratan.biz/azlink/dp/%E6%9C%A8%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%82/4033270906/higanji-22" target="_blank">AZlink</a></font></td></tr></tbody></table><p></p>]]>
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    <title>変わり続ける世界を生きる『百年の家』より</title>
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    <published>2012-04-16T01:59:29Z</published>
    <updated>2012-04-16T02:07:51Z</updated>

    <summary>　今回は、やや大人向けの絵本のご紹介です。この絵本は、ある古民家の100年の歴史を、落ち着いた色彩と緻密な筆遣い、そして深みのある詩的なモノローグで描き出しています。 ...</summary>
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        <![CDATA[<p>　今回は、やや大人向けの絵本のご紹介です。この絵本は、ある古民家の100年の歴史を、落ち着いた色彩と緻密な筆遣い、そして深みのある詩的なモノローグで描き出しています。 </p>]]>
        <![CDATA[<p>　1900年のある日、山奥にキノコとクリを探しに来た子どもたちが、一軒の古い石造りの廃屋を見つけました。軒下の横木には「1656」と、建てられた年が刻まれています。250年という長い年月の末に、この家は主を失い、ボロボロに朽ち果てていたのです。<br /><br />　翌1901年、ある大家族がこの家に移り住みました。家族は家を修築し、ブドウの木を植えます。家は新しい命を吹き込まれ、おおぜいの大人や子どもたちと一緒に、20世紀の100年を歩み始めました。<br /><br />　数年のうちにブドウの木は新しい芽をつけ、強い品種に育ち、家族に豊かな収穫をもたらしました。1915年には娘が花婿を迎え、翌年には新しい家族も生まれ、穏やかで幸せな日々が続きました。<br /><br />　ところが、二度の戦争が家と家族を翻弄します。第一次世界大戦によって、娘は夫を失い、大きな悲しみが彼らを襲いました。その後、つかの間の平穏な日常をはさんで、第二次世界大戦の戦禍がふたたび家族と家を翻弄します。家は故郷を追われた人々の避難所となり、砲弾が軒下をかすめていきました。<br />そして戦後、ふたたび戻ってきた穏やかな日々のなか、家と家族はいくつかの別れを経て、やがて20世紀のおわりを迎えます...。</p><p><br /><br />　こうした家と家族の歩みは、「縁起」と「無常」を深く感じさせます。<br />「縁起」とは、お釈迦さまが悟られた根本真理です。現在は「縁起が良い」「縁起が悪い」のように使われますが、本来「縁起」に良いも悪いもありません。「縁起」とは、この世のあらゆるものやできごとが、無数の条件の結果なりたっている、という意味です。<br /><br />　言いかえれば、私たち人間も、動物も植物も自然も、そして身の回りに起きる何もかもが、いまこの瞬間、数えきれないほど多くの他者との関わりのなかで存在している、ということです。私たちは自分ただひとりで生きているのではないのです。<br /><br />　この世界のあらゆるものが、大なり小なり私たちの今現在の姿に関わっています。両親や先祖にはじまる無数の先人たちの歴史が、いまここに生きる私たちに連なっています。いわば、時空を超えて無限に広がる網の、結び目のひとつひとつが私たちなのです。<br /><br />　私たち自身も、私たちをとりまく状況も、移り変わる関係のなかで絶えず変化していきます。「縁起」するこの世界は、まさに「無常」なのです。私たちはみな、流れる川のように一瞬たりとも同じではありません。そうした変化は、私たちが望むものかもしれませんし、そうでないかもしれません。喜びも悲しみも、私たちの思惑を超えてやってきます。<br /><br />　この絵本で描かれる家と家族の100年は、決して平坦なものではありませんでした。農作業と収穫の平穏な日々、二度の恐ろしい戦争、愛する者との悲しい別れなど、家も家族も山あり谷ありの歴史を刻みました。そのような変わり続ける状況のなかを、彼らは穏やかにかつ強く生き抜きました。喜びだけでなく、困難も悲しみも、ひとつひとつ受けいれながら歩んだのです。<br /><br />　時代も人生も、ときには小川のようにせせらぎ、ときには濁流のように荒れ狂うことでしょう。その中で流れにあらがうことなく生きる人間の姿を、この絵本は静かな重みとともに、私たちに語りかけてくれるのです。<br /><br /><br /><br /><br />
</p><table style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0" border="0" cellpadding="5"><tbody><tr><td style="vertical-align:top;text-align:left" align="left" valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062830426/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61iV3%2Bi8c8L._SL160_.jpg" alt="百年の家 (講談社の翻訳絵本)" /></a></td><td style="vertical-align:top;text-align:left" align="left" valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062830426/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">百年の家 (講談社の翻訳絵本)</a><br /><font size="-1">J．パトリック・ルイス,ロベルト・インノチェンティ,長田 弘<br /><br />講談社<br />売り上げランキング : 22126<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062830426/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a> by <a href="http://sakuratan.biz/azlink/dp/%E7%99%BE%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%AE%B6%20%28%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%81%AE%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E7%B5%B5%E6%9C%AC%29/4062830426/higanji-22" target="_blank">AZlink</a></font></td></tr></tbody></table><p></p>]]>
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    <title>そのつど、少しずつの親切を 『もりのふゆじたく』より</title>
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    <published>2012-03-10T08:31:07Z</published>
    <updated>2012-03-10T08:37:46Z</updated>

    <summary>　今回は2?3歳の子にぴったりの、短くてほのぼの楽しい絵本をご紹介します。　森に秋がやってきました。動物たちは、冬のあいだの食べ物さがしにでかけます。木の実をひろったり、ぶどうを摘んだり、ヤマイモを掘ったりとみんな大忙しです。ぶどうを荷車いっぱいに摘んだクマさんとキツネくん。荷車からは大切なぶどうがポロポロこぼれています。それを見つけたタヌキさんは、木の実ひ...</summary>
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        <![CDATA[<p><br /></p><p>　今回は2?3歳の子にぴったりの、短くてほのぼの楽しい絵本をご紹介します。<br /><br />　森に秋がやってきました。動物たちは、冬のあいだの食べ物さがしにでかけます。木の実をひろったり、ぶどうを摘んだり、ヤマイモを掘ったりとみんな大忙しです。ぶどうを荷車いっぱいに摘んだクマさんとキツネくん。荷車からは大切なぶどうがポロポロこぼれています。それを見つけたタヌキさんは、木の実ひろいの手を止めて、ぶどうをひろってあげました。<br /><br /> </p>]]>
        <![CDATA[<p>　すると、ウサギさんとリスさんが小枝につまづいてすってんころりん。カゴいっぱいの木の実があたりに散らばってしまいました。今度もタヌキさんはひろうのをせっせと手伝いました。<br /><br />　この後も、困っている森の仲間たちを親切に助けてあげるタヌキさん。そのおかげで、仲間たちはどっさり食べ物をもって帰ることができました。（ところで、タヌキさん自身の木の実ひろいはどうなったのでしょう...？お話のつづきは絵本をごらんください。）<br /><br />　この絵本のストーリーは、「布施」を連想させます。いま「布施」といえば、法事のときにお寺やお坊さんに渡す金銭を指すのが一般的です。けれども「布施」のもともとの意味は、ただ「与えること」「施すこと」で、与えるものはお金に限りません。<br /><br />　この絵本のタヌキさんのように、他人に親切な行いをすることも、また「布施」なのです。さまざまなボランティア活動も、大きくとらえれば「布施」にあたります。困ったり苦しんでいる人のために自分の時間や労力を与えているのですから。<br /><br />　与える内容によって、「布施」を3つに分けることもあります。金品を与える「財施」（ざいせ）、仏さまの教えを説く「法施」（ほうせ）、不安や恐れを取り除いてあげる「無畏施」（むいせ）です。お坊さんの法話は「法施」に他なりませんし、傾聴やカウンセリングは現代版の「無畏施」ともいえます。<br /><br />　仏教は、「布施」を行うときのポイントとして、与える相手にも、与えるものにも、そして与える自分自身にも執着してはならない、と説きます。見返りを期待せず、ただ与え、ただ受け取る。与えるものの内容ではなく、与える心の清らかさが問題とされているのです。<br /><br />　そうはいうものの、それを徹底するのはとても難しいことです。期待はずれの反応に、「あんなに親切にしてあげたのに...」と愚痴をこぼすこともあるでしょう。困っている人に手をさしのべたものの、後になって「あれで本当によかったのかな...」と気に掛かることもあるでしょう。そんな私たちの姿は、清らかな無執着の境地にはほど遠いように思えます。<br />　けれども、どんなことでも最初から完璧にはできません。「布施」も同じです。お釈迦さまは、「聡明な人は順次に少しずつ、一刹那ごとに、おのが汚れを除くべし、─鍛冶工が銀の汚れを除くように」（『ダンマパダ』）とおっしゃいました。ものを与えることであれ、教えを説くことであれ、親切な行いであれ、まず一歩を踏み出して、少しずつ実行することが大切なのです。<br /><br />　この絵本のなかで、タヌキさんはごく自然に仲間たちを助けてあげています。そんなふうに、大げさに考えず、思い立ったときに「布施」を実践すればよいのです。実践を重ねるなかで、少しずつ心の清らかさも育っていくことでしょう。「親切にしてあげたい」「助けてあげたい」という、その瞬間の思いに気づき、ひとあしひとあし行動に移したいものです。<br /><br />＊『ダンマパダ』の和訳は、中村元『ブッダの真理の言葉・感興の言葉』（岩波書店、1978年）43?44ページを参照しました。<br /><br /><br />
</p><div class="azlink-box" style="margin-bottom:0px"><div class="azlink-image" style="float:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834011593/higanji-22/ref=nosim/" name="azlinklink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QkHarrZrL._SL160_.jpg" alt="もりのふゆじたく―もりのおくりもの1 (日本傑作絵本シリーズ)" style="border:none" /></a></div><div class="azlink-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%"><div class="azlink-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834011593/higanji-22/ref=nosim/" name="azlinklink" target="_blank">もりのふゆじたく―もりのおくりもの1 (日本傑作絵本シリーズ)</a><div class="azlink-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://sakuratan.biz/azlink/dp/%E3%82%82%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%81%B5%E3%82%86%E3%81%98%E3%81%9F%E3%81%8F%E2%80%95%E3%82%82%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%82%82%E3%81%AE1%20%28%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%82%91%E4%BD%9C%E7%B5%B5%E6%9C%AC%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%29/4834011593/higanji-22" target="_blank">AZlink</a>  at 2012.3.10</div></div><div class="azlink-detail">たるいし まこ<br />福音館書店<br />売り上げランキング: 423419<br /></div><div class="azlink-link" style="margin-top:5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834011593/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div><div class="azlink-footer" style="clear:left"></div></div><p></p>]]>
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    <title>幸せのプレゼント『ゆうびんやさん　おねがいね』より</title>
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    <published>2012-02-21T08:02:19Z</published>
    <updated>2012-02-21T08:09:22Z</updated>

    <summary>今回は、ほんわか幸せな気持ちになれる絵本のご紹介です。主人公はコブタくん。おひさまけんに住む、小さな男の子です。もうすぐコブタくんのおばあちゃんの誕生日。おばあちゃんは遠く離れたあおぞらけんに住んでいます。お母さんにプレゼントのことを聞かれたコブタくんは言いました。「おばあちゃんは、ぼくがぎゅってするとよろこぶよ。ぼく、おもいっきりぎゅうーってしてあげたいな...</summary>
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        <name>清水智樹</name>
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        <![CDATA[
        <img src="http://www.higan.net/ehon/images/yubinyasan_onegaine.jpg"  />
        ]]>
        <![CDATA[<p>今回は、ほんわか幸せな気持ちになれる絵本のご紹介です。主人公はコブタくん。おひさまけんに住む、小さな男の子です。<br /><br />もうすぐコブタくんのおばあちゃんの誕生日。おばあちゃんは遠く離れたあおぞらけんに住んでいます。お母さんにプレゼントのことを聞かれたコブタくんは言いました。「おばあちゃんは、ぼくがぎゅってするとよろこぶよ。ぼく、おもいっきりぎゅうーってしてあげたいな」<br /><br /> </p>]]>
        <![CDATA[<p>そこでコブタくんは、お母さんと一緒に郵便局へ行きました。コブタくんは窓口のイヌさんに、「とおくにすんでいるおばあちゃんを、ぎゅってしてあげたいんです。ゆうびんでとどけてもらえますか？」とお願いしました。イヌさんはしばらく考えてから、「とくべつにやってみましょう」と答えました。<br /><br />これから先、コブタくんの素敵なプレゼントは、いろいろなひと（動物）を通して運ばれていきます。窓口のイヌさんから郵便を仕分ける係のヤギのおばさん、郵便トラックの運転手のウサギくんとヤマアラシさん、貨物機のクマキャプテン、あおぞらけんの郵便トラックを運転するアオサギさんにキツネくん...。<br /><br />コブタくんのプレゼントは、運ぶひとみんなを幸せな気持ちにしていきます。ヤギさんはずっとにこにこしながら仕事ができましたし、ウサギくんは思わず笑ってしまいました。内気なアオサギさんは、コブタくんのプレゼントをきっかけに、大好きなキツネくんに自分の気持ちを届けることさえできたのです。<br /><br />小さなコブタくんのかわいらしい思いやりが、大人たちの心につぎつぎと明るい灯をともしていったのです。<br /><br />私たちが心のこもったプレゼントを受け取るとき、その気持ちを何よりも嬉しく思うものでしょう。贈るときも、相手への思いやりが、自分の心を暖めてくれることに気づきます。この絵本は、人から人へ伝わっていく暖かな気持ちや、そこに生まれる喜びや幸せを描いています。<br /><br />いまから2500年前、ブッダガヤーの菩提樹の下で、お釈迦さまは悟りをひらかれました。この世界と人生の真理に目ざめ、ブッダ（目ざめた人）となられたのです。お釈迦さまは、悟った喜びを心ゆくまで味わったのち、あらゆる人の幸せを願う慈しみの心から、伝道の旅に出られました。<br />お釈迦さまは45年ものあいだ、弟子たちとともにインド各地をめぐり、多くの人々を教え導きました。お釈迦さまが亡くなられてからも、その教えはとぎれることなく伝えられました。いまでは、日本を含めたアジアはもちろん、ヨーロッパやアメリカにも仏教は広がっています。<br /><br />『スッタニパータ（＊）』という古いお経に、「修養と、清らかな行いと、聖なる真理を見ること、安らぎ（ニルヴァーナ）を体得すること、─これがこよなき幸せである」と書かれています。仏さまの教えに沿って正しい生活を送ることで、私たちは真理に目ざめ、安らかに人生を歩むことができる。それが何ものにも替えがたい幸せなのだと、仏教は教えてくれます。<br /><br />長い年月のうちに、数えきれないほど多くの人々が、仏さまの教えを依りどころとして、人生に喜びと幸せを見いだしてきました。コブタくんのプレゼントを運んだイヌさんやアオサギさんたちのように、仏教が歩んだ道すじには、たくさんの穏やかな笑顔が広がったことでしょう。<br /><br />気持ちを伝えるのは、それほど簡単なことではありません。思いが届かずに気分が沈んだ経験は、誰にでもあると思います。仏教もまた、私たちのもとへ届くまでには、法難といわれる迫害など、さまざまな困難を経験してきました。<br /><br />けれども、コブタくんの「ぎゅっ」のように、心から相手を思いやる気持ちは不思議と伝わります。仏教も、ほんとうに人間の幸せを説いた教えだったからこそ、時間も空間も困難をも超えて、人から人へ、心から心へと伝わっていったのです。<br /><br />伝えることの難しさ、伝わるものの暖かさ、伝わったときの幸せ。そんなことに思いを馳せながら、この絵本を味わってみたいものです。<br /><br />ところで、イヌさんたちはどうやってコブタくんの「ぎゅっ」を届けたのでしょう？ぜひ絵本をご覧ください。きっとあなたもにっこりするはず。この絵本からのプレゼントです。<br /><br />＊文中の『スッタニパータ』の和訳は、中村元訳『ブッダのことば　スッタニパータ』（岩波書店、1984年初版）の58?59ページを参照しました。<br /></p><p><br /></p>

<table style="border-collapse:separate;border-spacing:5px;border:none 0" border="0" cellpadding="5"><tbody><tr><td style="vertical-align:top;text-align:left" align="left" valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198624178/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51S3Q%2Bis5QL._SL160_.jpg" alt="ゆうびんやさんおねがいね" /></a></td><td style="vertical-align:top;text-align:left" align="left" valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198624178/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">ゆうびんやさんおねがいね</a><br /><font size="-1">サンドラ ホーニング,バレリー ゴルバチョフ,Sandra Horning,Valeri Gorbachev,なかがわ ちひろ<br />徳間書店<br />売り上げランキング : 66760<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198624178/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazonで詳しく見る</a> by <a href="http://sakuratan.biz/azlink/dp/%E3%82%86%E3%81%86%E3%81%B3%E3%82%93%E3%82%84%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8A%E3%81%AD%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%AD/4198624178/higanji-22" target="_blank">AZlink</a><br /><br /></font></td></tr></tbody></table>

<p><br /><br /></p>]]>
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    <title>みんなとちがうって、どういうこと？  『おかえりなさいスポッティ』より</title>
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    <published>2012-02-02T01:35:07Z</published>
    <updated>2012-02-03T07:00:04Z</updated>

    <summary>この可愛らしい絵本の主人公は、元気な子うさぎのスポッティ。スポッティは青い目と茶色の模様が自慢でしたが、お母さんも兄弟たちも、みんなまっ白な体にピンクの目と鼻をしていました。ある日、お母さんはエリザおばさんに言いました。「いちばんおしまいにうまれたスポッティだけが、ぜんぜんちがうの。ちゃいろのもようがあって、あおいめをしているの。そんなこどもがうまれたことを...</summary>
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        <name>清水智樹</name>
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        <![CDATA[<p>この可愛らしい絵本の主人公は、元気な子うさぎのスポッティ。スポッティは青い目と茶色の模様が自慢でしたが、お母さんも兄弟たちも、みんなまっ白な体にピンクの目と鼻をしていました。<br /><br />ある日、お母さんはエリザおばさんに言いました。「いちばんおしまいにうまれたスポッティだけが、ぜんぜんちがうの。ちゃいろのもようがあって、あおいめをしているの。そんなこどもがうまれたことをしったら、おじいさんはいやがるかもしれないわ。かわいそうなスポッティ...」スポッティを見たエリザおばさんはびっくりぎょうてん。お母さんに、明日のおじいさんの誕生パーティには、スポッティだけ連れていかないように勧めます。<br /><br />翌朝、お母さんは悩んだすえに、スポッティをひとり残してでかけてしまいました。スポッティは悲しくて朝ご飯も食べられません。どうしたらいいか一所懸命に考えたすえに、スポッティは書き置きを残して家を出ていってしまったのです。<br /><br /> </p>]]>
        <![CDATA[<p>森の中をさまよい歩くスポッティ。歩きつかれ、お腹はペコペコで、とうとう木の根もとに座りこんでしまいます。するととつぜん、スポッティの目の前に、スポッティにそっくりな大きなうさぎ、ブラウンさんがあらわれました。</p><p><br />ブラウンさんの家に招かれたスポッティは、気が楽になりました。ブラウンさんの子どもたちは、みんな青い目に茶色の模様をしていたからです。しばらくして、スポッティは部屋のすみにかくれている子うさぎを見つけます。ホワイティという名前のその子うさぎだけが、まっ白な体に、ピンクの目と鼻をしていました。</p><p><br />おどろくスポッティに、ブラウンさんは言いました。ただひとり模様のないホワイティをおばあさんが見たら、きっと気を失ってしまう。どうしたらいいんだろう、と。</p><p><br />自分とまったく同じ境遇のホワイティに出会って、スポッティはどうしたのでしょうか？そして、ホワイティとふたつの家族はどうなるのでしょうか？<br />&nbsp;<br />この絵本のテーマは「ちがい」です。スポッティの兄弟のロージーは、エリザおばさんやお母さんに「（スポッティが）みんなとちがうって、どういうこと？」と尋ねました。こどもの素朴な疑問ですが、意味するところは小さくはありません。<br /><br />私たちは普段から「あの人は私（たち）とは違うから」と言って、自分と他者とを区別しています。このときの「ちがい」はじつにさまざまです。国、人種、宗教、言語、文化のような大きなものから性別、社会的地位、職業、住んでいる場所、果ては着ている服や趣味などの個人的な嗜好まで、挙げればきりがありません。<br /><br />私たちは日ごろ、こうした「ちがい」を刃物のように使って、他者を切り分けながら生きているかのようです。その結果、いさかいが生まれ、ついには戦争まで引き起こしているのです。こうしたことは、スポッティとホワイティが体の模様が違うという理由で仲間はずれにされてしまったことに象徴されています。<br /><br />仏教のお経のひとつ『阿弥陀経』（あみだきょう）に、「青色のものは青い光を放ち、黄色のものは黄色の光を放ち、赤色のものは赤色の光を放ち、白色のものは白色の光を放つ」（青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光）という一句があります。<br /><br />『阿弥陀経』は、仏さまの理想郷（＝極楽浄土）を描いたお経です。上の一句は、「極楽浄土では、あらゆるものがそれぞれの個性のままに光輝いている」と言いかえることができます。私たちは、だれ一人として同じ人間はいません。同じように見える木の葉ですら、一枚一枚みな違うのです。極楽浄土とは、そうした違いは違いのままに、ひとつひとつの存在が無限に尊いものとして、まるごと受け入れられている世界です。<br /><br />この世界はただのファンタジーではありません。仏教は、生きとし生けるものはみな、仏さまの限りない光に照らされ、その大きな願いの中に抱かれて生きている、と説きます。そのことに目覚めるとき、私たちがじつは仏さまの世界そのものに生きている、ということに気づくのです。<br /><br />違いがなくなることはありませんが、違いを受けいれることはできます。私たちがそれぞれの違いを受けいれることができたとき、この世界は仏さまの世界のように美しく輝くことでしょう。この絵本は、違いを認めない悲しさと、それを受けいれた世界のすばらしさの両方を教えてくれます。<br /><br />絵本の最後のシーンをご覧ください。ぼくにはそれが、だれもが光り輝く仏さまの世界のように見えてくるのです。<br /><br /><br /></p>

<div class="azlink-box" style="margin-bottom:0px"><div class="azlink-image" style="float:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/457940193X/higanji-22/ref=nosim/" name="azlinklink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VoqST3bBL._SL160_.jpg" alt="おかえりなさいスポッティ" style="border:none" /></a></div><div class="azlink-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%"><div class="azlink-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/457940193X/higanji-22/ref=nosim/" name="azlinklink" target="_blank">おかえりなさいスポッティ</a><div class="azlink-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://sakuratan.biz/azlink/dp/%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%88%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%81%95%E3%81%84%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3/457940193X/higanji-22" target="_blank">AZlink</a>  at 2012.2.2</div></div><div class="azlink-detail">マーグレット E.レイ,H.A.レイ,中川 健蔵<br />文化出版局<br />売り上げランキング: 113403<br /></div><div class="azlink-review" style="margin-top:10px;margin-bottom:10px"></div><div class="azlink-link" style="margin-top:5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/457940193X/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div><div class="azlink-footer" style="clear:left"></div></div>]]>
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    <title>ほんとうの願いに目覚めたねずみ 『アレクサンダとぜんまいねずみ』より</title>
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    <published>2012-01-16T00:12:48Z</published>
    <updated>2012-01-16T07:18:21Z</updated>

    <summary>　この美しい絵本には、2匹のねずみが登場します。いえねずみのアレクサンダと、ぜんまいじかけのおもちゃのねずみ、ウイリーです。人間にきらわれ、いつも追い回されながら暮らすアレクサンダ。自由には動けないけれど、持ち主のアニーにかわいがられてしあわせに暮らすウイリー。なにもかも対照的な2匹ですが、出会ってすぐに大の仲良しになりました。　ところが、ウイリーがうらやま...</summary>
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        <name>清水智樹</name>
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        <![CDATA[<p>　この美しい絵本には、2匹のねずみが登場します。いえねずみのアレクサンダと、ぜんまいじかけのおもちゃのねずみ、ウイリーです。人間にきらわれ、いつも追い回されながら暮らすアレクサンダ。自由には動けないけれど、持ち主のアニーにかわいがられてしあわせに暮らすウイリー。なにもかも対照的な2匹ですが、出会ってすぐに大の仲良しになりました。<br />　ところが、ウイリーがうらやましくて仕方ないアレクサンダは、自分もぜんまいねずみになりたいと思うようになります。ある日、アレクサンダはウイリーから魔法のトカゲの話を聞きました。そのトカゲは、生きものをほかの生きものに変える力を持っているというのです。<br /> </p>]]>
        <![CDATA[<p>　さっそくアレクサンダはトカゲを訪ねます。満月の夜に紫の小石を持ってくるように言われたアレクサンダは、くる日もくる日も紫の小石を探しつづけました。そんなある日、アレクサンダに悲しい知らせが届きます。ウイリーが、新しいおもちゃのかわりに捨てられると言うのです。<br />　親友ウイリーの窮地に、アレクサンダはどう行動したのでしょうか？</p><p>　「ぼくらはみんなごみばこゆきさ」とうなだれるウイリーを前に、アレクサンダは悲しみにくれます。そのとき突然、紫の小石がアレクサンダの目にとまりました。小石を抱えてトカゲのもとへ駆けつけたアレクサンダは、一瞬口ごもったあと、こう言いました。「ウイリーを、ぼくみたいなねずみにかえてくれる？」と。<br /><br />　この物語をとおして、アレクサンダの心はさまざまに移ろいます。ウイリーと時間を忘れて語らうときの楽しさ、恵まれたウイリーへの嫉妬や羨望、魔法のトカゲの話を聞いたときの驚き、ウイリーの災難を知ったときの悲しさなど...。こうしたアレクサンダの心の動きが、すばらしい絵と文によって、じつに豊かに表現されています。<br />　わたしたちを取り巻く環境はひとりひとり違うだけでなく、刻一刻と変化し、けっして思い通りにはなりません。それなのに、アレクサンダのようにないものねだりをして一喜一憂するのが人の常です。<br />　仏教は、思い通りにならずに悩むわたしたちの姿を、「苦」というひとことで表しました。また、「苦」の原因として、燃えさかるような「煩悩」を心の底に見いだしました。かくれ家の暗闇のなか、「ぼくもウイリーみたいなぜんまいねずみになって、みんなにちやほやかわいがられてみたいなあ」とため息をつくアレクサンダの心には、うらやましさや嫉妬心が、煩悩の火となって燃えていたことでしょう。このようなアレクサンダの姿は、水鏡のようにわたしたちを映します。<br /><br />　ウイリーのようなねずみになって人間にかわいがられるのではなく、大好きなウイリーと、いつまでも一緒にいたい。心に秘められていたそんな思いに気づいたとき、アレクサンダは、はじめてねずみである自分自身を受けいれることができました。ウイリーを羨み、ぜんまいねずみになりたくて悶々と曇っていた心は、さわやかに晴れわたったことでしょう。<br />　アレクサンダの気づきは、仏教の悟りを思い起こさせます。悟りとは、真実に目覚めることをいいます。この世界から自分にかけられた願いに気づき、変わり続けるこの世界と自分自身とをありのままに受けいれ、無限につながりあう生命のいとなみを知ること、と言ってもいいでしょう。真実に目覚めるとき、わたしたちは「苦」や「煩悩」を払い落としつつ、心やすらかに人生を送ることができるのです。<br />　わたしたちはほんとうに何を望んでいるのでしょう？　この世界から何を願われているのでしょう？　そんなことに思いをめぐらせつつ、この絵本を味わってみたいものです。<br /><br /></p>

<p></p><div class="azlink-box" style="margin-bottom:0px"><div class="azlink-image" style="float:left"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769020058/higanji-22/ref=nosim/" name="azlinklink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/519KTARWVNL._SL160_.jpg" alt="アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし" style="border:none" /></a></div><div class="azlink-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%"><div class="azlink-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769020058/higanji-22/ref=nosim/" name="azlinklink" target="_blank">アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし</a><div class="azlink-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://sakuratan.biz/azlink/dp/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%A8%E3%81%9C%E3%82%93%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%AD%E3%81%9A%E3%81%BF%E2%80%95%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%A0%E3%81%A1%E3%82%92%E3%81%BF%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%9F%E3%81%AD%E3%81%9A%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97/4769020058/higanji-22" target="_blank">AZlink</a>  at 2012.1.16</div></div><div class="azlink-detail">レオ・レオニ,谷川 俊太郎<br />好学社<br />売り上げランキング: 13093<br /></div><div class="azlink-link" style="margin-top:5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769020058/higanji-22/ref=nosim/" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div><div class="azlink-footer" style="clear:left"></div></div><p></p>]]>
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    <title>ごあいさつ</title>
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    <published>2012-01-16T00:00:00Z</published>
    <updated>2012-01-16T06:44:19Z</updated>

    <summary>　彼岸寺をごらんのみなさま、はじめまして。清水智樹と申します。　　現在は、京都でDPA（真宗カウンセリング）の勉強をしたり、絵本やイラストを制作する個人アトリエを作る準備をしたりしています。　昨年（2011年）9月に星覚さんの座禅会に顔を出したとき、彼岸寺編集部の杉本さんから「彼岸寺でなにか書きませんか」とお誘いを受けました。ぼくはとっさに「絵本のことならな...</summary>
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        <name>清水智樹</name>
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        <![CDATA[
        
        ]]>
        <![CDATA[<p>　彼岸寺をごらんのみなさま、はじめまして。清水智樹と申します。　</p><p>　現在は、京都でDPA（真宗カウンセリング）の勉強をしたり、絵本やイラストを制作する個人アトリエを作る準備をしたりしています。</p><p>　昨年（2011年）9月に星覚さんの座禅会に顔を出したとき、彼岸寺編集部の杉本さんから「彼岸寺でなにか書きませんか」とお誘いを受けました。ぼくはとっさに「絵本のことならなんでも書きますよ！」と答えました。</p>]]>
        <![CDATA[<p><br /></p><p>　絵本がとにかく大好きなのです。ふり返ってみれば、小さいころからずっとそばに絵本があったような気がします。読み聞かせをしてもらっていた幼少期はもちろん、自分で本が読めるようになってからも、よく手にとっては眺めていました。もともと絵を描くのが好きでしたから、それも影響していたかもしれません。</p><p>　結婚してこどもが生まれてからは、絵本を積極的に買うようになり、いつしか300冊近くになってしまいました。本屋に寄ると絵本コーナーに引きよせられ、ついつい買ってしまいます。こどものためでもありますが、自分のためかもしれませんね。好きな絵本は、どうしても手元に置いておきたいのです。</p><p><br /></p>

<p>　大人になって絵本を読むと、いろいろなことに気づかされます。すぐれた絵本は、人生や生命の本質を語ってくれます。人の温かさ、優しさ、冷たさやずるさ。人生の楽しさや苦しさ。自然の豊かさや恐ろしさ。そしていのちの大切さなど...。美しい絵と、磨かれたことばとともに、これらのことが、ぼくたちの心に染みわたってくるのです。</p><p>　ですから、ぼくはこどもはもちろん、大人にもどんどん絵本を読んでもらいたいと思っています。すぐれた絵本に触れることで、美しいものへの感性や、人や動物を思いやる心が育つと考えるからです。</p><p><br /></p>

<p>　ところで、たくさんの絵本に接するうちに、ぼくはあることに気がつきました。「これって仏教的だよね」とか「お釈迦さまの教えに通じるところがあるよね」と思えるような内容のものがあるのです。しかも、ダイレクトに仏教絵本ではない、一見仏教とは関わりのない絵本に、そんな気づきをもらうことがあるのです。</p><p>　思えば仏教は、人種とか国境とか民族とか性別とか社会的地位とか、そんなものに関係なく、人々が心やすらかに人生を送るみちすじを説いています。絵本もまた、だれにでもあてはまる人や世界の本質を語ってくれます。それぞれに接点があるのは、当然のことなのかもしれません。</p><p>　この連載では、ぼくが素晴らしいと感じる絵本のなかから、仏教的なエッセンスをたたえた作品を、みなさんに紹介していきたいと思います。僕の個人的な好みが入ってきますから、セレクトにはちょっと偏りが出るでしょうが、どうぞお楽しみください。これをきっかけとして、みなさんがすぐれた絵本に触れる機会が増えたとしたら、それに勝る喜びはありません。</p><p><br /></p>

<p>　どうぞよろしくお願いいたします。</p>]]>
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    <title>連載管理用記事</title>
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    <published>2011-12-12T11:42:05Z</published>
    <updated>2012-01-14T03:37:03Z</updated>

    <summary> ...</summary>
    <author>
        <name>虚空山彼岸寺</name>
        <uri>http://higan.net/apps/mt-cp.cgi?__mode=view&amp;blog_id=90&amp;id=1</uri>
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