先日、実家に帰省した際、飼っている犬の体調があまりよくないと聞かされました。病院で血液検査をしても異常が見つらず、幸い、そのうちに症状も次第に穏やかになりました。それで、家族の間では、最近新しい犬を飼い始めたせいで、精焦りや寂しさ、嫉妬などで精神的にストレスを抱えてしまったためだろうということに落ち着きました。
でも一瞬は、この犬がもし死んでしまったら・・・という不安を感じました。かなりの大型犬ですので簡単に埋めるわけにもいきませんし、火葬してお骨になったとして、その辺の海や山に捨ててしまうというのも問題がありますし、だからといって納めるお墓に心当たりもありません。家族の心情としては、できれば同じお墓に入りたいくらいにかわいがっていますが、それは現実的ではないですよね。
親戚の家には、過去に飼っていて死んでしまった犬達のお骨が、まだ家の中に置いたままになっています。
また、ある家には、生後間もなく亡くなった子供のお骨が仏壇に置いたままになっているとか。その家ではご主人が分家にあたるためまだお墓がなく、本家のお墓もものすごく遠方で納められないそうです。家族には、「こんな小さな子供の骨なんだから、別にお墓に入れなくなっていい」とか、「もし次の子供ができると、やきもちを焼いてあの世に連れて行こうとするからちゃんと納めないとダメだ」とか、いろんな意見があるようですが、お母さん本人は、やはりどこかちゃんとしたお墓なり納骨堂なりに納めたいというのが本音だそうです。
でも、実際、このあと家族の他の人がお墓に入る予定も早急にはない状態です。そもそも自分達自身は、いざというとき、ちゃんとした葬儀もしてもらわなくてかまわないし、お骨だって海や川に散骨してもらえばいい、くらいの気持ちでいるのに、たしかにこんなに小さな子のお骨を入れるために、わざわざお墓や納骨堂を求めるというのも、経済的にもピンとこない。さて、どうしたものだろう・・・と悩んでいるのだとか。
日本では、亡くなった家族は一つのお墓に入るというのが一般的ですよね。でも、まだ生きている間の個人に話を聞くと、お骨は海や山に流してほしいとか、思い出の場所に埋めてほしいとか、希望は多様です。中には、旦那や義理の両親と同じお墓には絶対に入りたくない、なんていう人もいたりします。
葬儀についても、儀式なんてしなくていいとか、賑やかなお別れ会にしてほしいとか、個人レベルでは、従来のやり方の枠にはまらない、いろんなかたちを思い描いてる場合が多いようです。
ところが、ではそんなふうに自由な葬送を希望していたその個人が亡くなったとき、残された家族が本当に故人の希望どおりのやり方を踏襲するかというと、必ずしもそうではないというのが現状です。
「そうは言っても、やはりきちんとした形で旅立たせてあげたい」とか、「親戚の手前、あまり突飛なことはできない」とか、「一般的な流れでないと、面倒くさくていやだ」など事情はありますが、結局、いわゆる普通のお葬式を出して、先祖の眠る墓地に普通に埋葬するというのが多いように思います。もちろん、死亡が突然のことだったり、あまりに悲しみが深く、オリジナリティのある葬送を企画できないという気持ちからでもあると思いますが。
一方で、継ぐ人がいなくなり絶えた家のお墓が、手を合わせに訪れる人もないまま放置されていたり、ちゃんとお墓を守っていきたいけれど、転勤など仕事の関係で現実問題として難しいという家もあるでしょう。
あるいは、継ぐ人のいなくなったお墓は、いずれ合祀されることになりますが、それには抵抗がある、でも、自分が継いで守っていく心づもりまではない、というような声も聞かれます。
お墓に入りたくないけれど、結局は入るしかなさそうだ。
お墓に入りたいけれど、入るお墓がない。守ってくれそうな人もいない。
お墓について、そしてそれを取り巻く事情には様々な問題がありそうです。
コメント (3)
ワンちゃん、3匹になったのかな?
うちはエターナルプレートを考えています。
http://www.eternal-p.com/
ぃゃ、もちろん人間用に。
投稿者: めい | 2008年6月24日 17:58
日時: 2008年6月24日 17:58
母が亡くなった時に新しくお墓をたてました。
それまでにも先祖のお墓や私が生まれる前に亡くなったおじいさんのお墓があって、家族でお参りに行っていましたが、身近なひとのお墓はちょっと意識が違います。
そのひとそのものっていうか。お墓にお参りに行く時には「お母さんに会いに行く」という意識があります。
1年に1・2回しかお参りに行きませんが、母のお墓があってよかったと思います。
投稿者: sumou | 2008年6月25日 01:21
日時: 2008年6月25日 01:21
リンク先は、四国の女性住職のHPです。もしご参考になればと思いコピーしました。
私が住んでいる地方都市には、市の火葬場の裏手に、ペットの火葬場とペットのお墓があります。ペットの体重により火葬料金が定められているようです。実は数年前、職員が、ペットの火葬料金の帳簿を改ざんして、差額を着服し、免職になっています。
別の市のお墓にお参りしたら、民間でやってました。
随分前、母校の恩師H先生と話をしていて話題になりました。恩師のご自坊のある村は、村全体で一つのお墓に納める習慣になっていて、個々の家のお墓がないことで知られています。
そうしたら、人間のお墓はないのに、ペットのお墓はここ数年ですっかり増えてしまった。それも名古屋から石材店が入り込んで、立派な墓を建てている、と困った顔つきをなさってました。
投稿者: 大悲 | 2008年7月 1日 10:05
日時: 2008年7月 1日 10:05