2008年2月 9日

家具ってほどでもないのですが、皆さんのおうちには、ポットはありますか?そう、お湯を沸かしてストックして、いつでもすぐに熱湯を注ぐことができる、あのポットです。
我が家では、このポットは法事の際の必需品。急須に茶葉を入れ、ポットにお湯と、人数分のお湯飲みをセットして、「ご自由にどうぞ」と、各自で淹れて飲んでいただいています。

ところが、実はわたしが寺でポットを使うようになる以前にポットを使ったのは、おそらく20年近くも昔のこと。幼い頃、祖父母と一緒に暮らしていた頃以来なんです。そのあとも、何かの機会に触る程度に使ったことはあるかもしれませんが、自宅において普段から使った経験はありません。両親とわたしだけで暮らすようになってからは、お湯は必要なときに必要なだけ、そのつどやかんで沸かしていました。家で飲むものも、お茶だけでなくコーヒーが多くなり、水とコーヒー豆だけでOKなコーヒーメーカー多用するようになってからは、ポットの出番はますますなくなっていきました。

あるとき、「今どきポットを日常使いしている家なんて、珍しいよねぇ」とKAKUに言うと、とても驚いた様子でした。「じゃぁ、お茶を飲むときはどうするの?」と目を丸くする彼に、「必要なときに必要な分だけ、沸かすんだよ」。そして、「一人暮らしをしてからは、家でわざわざ熱いお茶を淹れるなんてことも、少なかったしね」と言うと、「へぇ・・・」と意外そうにしていました。

いつだったか、彼岸寺恒例の「誰そ彼」ライブの際、温かいほうじ茶をポットに入れて、セルフサービスで用意したことがありました。すると、何人かの方が、「うわ。ポットって久しぶりに見た」「なんか懐かしいね。レトロな感じ」と喜んで?いました。
お寺育ちの彼にとっては、ポットはまだまだバリバリの現役のようですが、一般的には、やはり少しずつ過去の物になりつつあるのでしょうか。最近は、一人暮らしや少人数の家族向けに、小ぶりでおしゃれな電気ケトルなんかも売られていますが、うちで使っているのは、昔ながらの大容量ずんぐり体型の白いポット。少々のレトロ感は否めませんが、いまだ大活躍であります。

そういえば、昨年の暮れにKAKUが出演した番組に、我が家の赤ちゃんもちょっとだけ映ったのですが、その様子を残しておこうと、住職が記録媒体に使ったのは、ビデオテープ。初孫の出ている場面だけを何回も何回も繰り返し見たためにあっという間にテープが磨り減ってきて、「新しいテープを買ってきて、マザーテープにしないとな」と張り切っていますが、果たして近所でビデオテープを売っている店があるかどうか・・・。最近は、どこでもDVDが席巻していますから。

ポットにしてもビデオテープにしても、我が家では少し時代遅れ(になりつつある)かも?と思うようなものが、まだまだ活躍しています。お寺だから、ということでもないのでしょうが、そんな環境をなぜか喜んでいる自分がいます。
皆さんのおうちにも、何か懐かしい匂いのする家具や電化製品がありますか?買い換えれば便利になるのはわかっているんだけど、なんだかお払い箱にできない・・・そんな愛着を持てるのも楽しいことですよね。

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コメント (4)

みこ:

はじめまして。本屋でこのブログ本を見かけて以来、
とてもとても気になって覗かせていただいております。
覗いているだけというのもなんですから、
今回は書き込みさせていただきます。

ポットってほんと使わなくなりましたよね。
私は一人暮らしですからなおさらのこと。
会社にポットはあるものの、日常的に触れていないため、
ポットのなかが汚れていると感じても、
どうやって洗うのがベストなのだろう?と悩む始末です。
昔はどこかの家に遊びに行くと、必ず居間にはポット。
そしてそこの家のおばあちゃんがお茶を注いでくださる。
日常の風景でしたね。
それが失われつつあるのも少し寂しいですよね。
そのうちペットボトルと紙コップなんてならないように、
ポットのある風景を守り続けてくださいね〜。

追伸:私、まだテレビデオです。笑

パンダ:

僕がお寺で使っているのをみたレトロな家具は、蚊帳、初期型アラジンストーブ、僕は使わないけど豆炭懐炉、ポットは現役ですね。

そのやん:

みちこさん、こんばんは!

私の実家やお寺でもポットフル稼働です。
微妙な花柄ポット(笑)ばかりですが、急な来客の時にはやっぱり便利ですよね。

でもウチではやはりコーヒーやお茶をいただくときだけヤカンでその都度沸かしています。
お湯がしゅっしゅっと沸いて、コーヒーの粉を蒸らしてゆっくり入れるのもまた違った味わいですよね♪

まだまだ使えるとわかっていてもお寺の備品で変えたいもの、いろいろあります。。特にばらばらな柄物の湯のみ&ビールグラス・・・笑。無印のやステキな作家さんので統一できたらなぁ~などと、淡い夢をいだきつつ・・・おやすみなさい。

みちこ:

>みこさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
そう、ポットって衛生状態が気にかかりますよね。分解して、隅々までガシガシ洗いたいところです。が、たしかに便利は便利ですし、あんなに生活に密着して、不可欠だったものが、たった一世代の間に姿を消してしまうのは、少し寂しいですね。

>パンダさま
こんにちは。
蚊帳は、わたしも見たことがないです。たぶん、どこかにしまってあるとは思いますが。。。
うちでもストーブは大活躍です。形も大きさも、よそではちょっとお目にかかれないようなものがドーンと幅を利かせていますが、さすがに暖かさはバツグン、当分手放せないですね。

>そのやんさま
こんにちは。
微妙な花柄のポット、目に浮かびます(笑)。
たしかに、数は揃っているけれど、よく見るとお揃いではない、というものはたくさんありますね。さらに、急須なんかは茶渋が頑固にしみついて漂泊してもが歯が立ちませんから、新しいのにしたいなぁと思っても、使う分には問題ないので、お払い箱にもできません。
作家さんの湯呑ですか。。。たしかに素敵ですけど、寺の備品はあくまでも備品。飲食店のように、それ自体も主役の一つということにはならないので、感じがよく品がよく、主張がなく、仏事に添えても違和感がない、というものを選ぶもの気を使うところですね。

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みちこ
ふつうのOLから思いがけず浅草のお寺に嫁ぐ。子どもと旦那(お坊さん)の世話に追われながらお寺を切り盛りする忙しい日々。