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2007年11月 アーカイブ

2007年11月24日

浅草・冬の名物誌「酉の市」に繰り出しました。朝7時。神社の周りはまだ早朝の静けさを残していますが、一歩鳥居をくぐると、色鮮やかなたくさんの熊手が目に入ってきます。お参りの人影も、けっこうなものです。ただ、どちらかというと、朝早くやってきたというより、夜通し騒いでぐったりしている人の数のほうが目立ちます。
一通りお参りして参道をあとにするとき、ふと見ると、「酉の市」と大きく看板をかかげる神社の隣に、「酉の寺」と書かれたお寺が。お隣の鷲神社の賑わいにあやかって・・・というところかしらと思いましたが、もしかしたら、以前は神社もお寺も同じ敷地にあって、はっきりとした区別なく、一緒に酉の市を開いていたのかもしれません。あの浅草寺も、敷地内に浅草神社を擁していますし。

帰り道、留守番してくれている住職に焼きそばを買って帰ることにしました。焦がしたソースのいい匂いにつられて「焼きそばを一つ・・・」と焼きそば屋のお兄さんに声をかけると、「あいよ!焼きそばね!何十個!?」と、ツバをとばしなばら威勢の良すぎるお返事。さすがの江戸っ子・KAKUも、朝の寒さにエンジンもかかりきらず、「いや、一つでいいんですけど」と苦笑いで返しますが、「あいよ!一つね!500ドル!!」と、先方のテンションは変わらず。徹夜組に違いありません。「大盛りいっちょあがり!!」「また来てね!」「お帰り待ってます!!」と、そそくさと立ち去るわたしたちの背中に元気一杯叫んでいます。でも、おかがでしっかり目も覚め、昨日のお勤めにもお兄さん顔負けの気合が入った・・・かな?

お正月の初詣にはなかなか行かれないわたしたちですが、ちょっとだけ、その気分を味わったような気がしています。

2007年11月17日

何日か前、エジプトで新たに二体のミイラが発見されたというニュース記事を読みました。そのミイラの氏素性については、これから詳しい調査が行われるそうです。調査の中で明らかにされることがあれば、きっと、何らかの形で報道されることでしょう。
常々疑問に思っていることがあるのですが、どうしてミイラは、こんなにも大々的に画像が公開されるのでしょうか。死体、ですよね。遺体でも、呼び名はなんでもかまいませんが。例えばこれが、交通事故や爆発事故などで亡くなった方の遺体であれば、おそらくテレビ画面でわたしたちが目にすることはないと思います。病死した著名人の遺体も然り。亡くなったことがニュースになるような有名人や、大きな事件、事故であっても、人の死体が不特定多数の第三者の目に触れることは、通常ではまず考えられません。
それが、エジプトのミイラや、日本であっても即身仏として奉られているようなものであれば、大っぴらに、開けっぴろげに公開されている。「何年ぶりの公開です!」と、展示会まで開かれる。不思議です。死体の新しさが問題なのでしょうか、身分の違いが問題なのでしょうか。遺族の理解があるから?あるいは、遺族がいない、特定できないから?

続きを読む "死体に関して思うこと"
2007年11月 9日

11月9日。
『お寺に嫁いでしまった。』も、いよいよ本日発売と、意気込んで近所の本屋さんをはしごしました。
ところが、空振り。いずれも「入荷は今日の夕方。販売は明日の朝からです」とのことだそうです。
てっきり、今日の朝イチから陳列されていると思い、【新刊】コーナーだけでなく、【話題の本】コーナーやら、【女流作家】コーナーまで探しに行ってしまいました。いやはや、お恥ずかしい限り。。。

ところが、ダメもとで夕方訪れた地元の本屋さん(ROXのリブロ。ご存知の方はご存知ですね)で、なんと店舗所入り口正面に平積みされているのを発見しました!
しかも、積まれていたのは9冊。きっと10冊並べてもらったところから、誰かが1冊買ってくださったのだと思います。

たったさっきまで、「長い時間をかけた作業の完成体」にすぎなかったこの本が、「商品」だと実感できた瞬間でした。

KAKUとわたしが、顔を丸出しにして、うちの寺の本堂で撮影した写真が、この本の表紙です。
それが地元の本屋さんで流通を始めたわけです。
もう、悪いことは出来ません。

というか、出版と出産て、なんだかちょっと似ているなと思いました。
さんざん悩み、考え、疲弊し、高揚し、あるいは期待したり、くじけそうになりながら執筆に打ち込む期間は、さながら妊娠生活のよう。でも、自分の全てを注ぎ込むような熱い思いで大事に育んだその時間も、たった一日を境に、自分の手を離れ、一つの人格を持って自らの人生を歩み始める。そう、一人の人間のように。この本も、KAKUやわたしのごくプライベートな日常生活や、個人的な想いを文字にしただけのものが、様々な人々の手を借りて、一冊の書籍になり、流通し、それを手に取った人々の人生の一ページとして、新しい役割を得る。

一方、出産によって、我が子が一人の人間としての人格を得ながら、わたしには保護者としての責任が生まれます。同じように、自分の名前で、自分の顔を出して「出版」という一大事業に踏み切ることは、自分の名前と顔に、今までとは比べ物にならない責任を負うことになります。
そう、本当に悪いことはできないんですよね、冗談ではなく。
果ての見えない責任の重さに、不安と覚悟と、そしてつきぬけてしまった清々しさが同居する、なんとも言えない気持ちで今日という日を終えようとしています。

2007年11月 5日

11月9日に発売予定の著書、『お寺に嫁いでしまった。』の見本が届きました。
もともと自分が書いたものだし、何度も推敲を重ねる中で見飽きるほど見てきたものなのですが、店頭に並ぶのと同じ、実際の書籍として手にとって見ると、さすがに感無量、感激と安堵の入り混じったなんとも言えない気分です。

ところで。去る3日はうちの寺の報恩講でした。去年に引き続き、今年も彼岸寺の執筆人の中から講師をお招きし、好評のうちに法要を終えることができました。今回、講話をお願いしたのは、「仏像ア・ラ・モード」でお馴染みの、仏像ガール・いっきゅーさん。本尊である阿弥陀如来についてなど、興味深いお話を楽しくご紹介くださり、集まったご門徒さん方にも大変喜んでいただきました。

続きを読む "本、出来ました!"
寺とは縁もゆかりもなかった女の子がお坊さんと恋をして、お寺に嫁ぐ。このケース、実は最近けっこう多いんです。このコーナーでは実際にお寺に嫁いだ寺嫁(てらよめ)の視点から、恋愛・結婚・出産・子育てなど、お寺での生活について現在進行形で体験レポートしていきます。
みちこ
ふつうのOLから思いがけず浅草のお寺に嫁ぐ。子どもと旦那(お坊さん)の世話に追われながらお寺を切り盛りする忙しい日々。