« 2007年5月 | メイン | 2007年7月 »

2007年6月 アーカイブ

2007年6月24日

法事で久々に親族が集まると、やはり話が盛り上がるようです。浅草という土地柄、法事のあとはどこか近くのお店を予約して、みんなで食事を食べて帰るという方もとても多いです。一方、西東京にある支坊では、近所に大勢で入れるお店屋さんが少ないということもあり、お経のあともお寺に残って、ご飯を食べて行かれることも珍しくありません。そうすると、お経自体は30分程度で終わるのに、その後のお食事のほうでごゆっくりされるのが常です。
そんな様子を、わたしは嬉しい気持ちで拝見しています。お寺だの法事だのというと、やはりなんとなく堅苦しいイメージがあるものですが、久しぶりに親戚一同が顔を合わせられる場所だと思うと、なんだか楽しみな気がしますよね。そんなお寺の使い方も、あっていいと思うんです。
ところが、ここしばらく、法事のあとのお食事が短時間で済んでしまうケースが増えています。それはたぶん、飲酒運転の取締りが厳しくなったから。支坊は、電車の駅からバスで15分、そこから徒歩で5分くらい歩かなければならず、けして交通の便が良いとは言えません。そのため、自家用車でいらっしゃる方も多いのですが、そうすると、どうしてもお酒が飲めないですよね。お酒が入らないと、なんとなく盛り上がりに欠け、さっさと食べてさっさと帰ろうという雰囲気になってしまうんだと思うのです。
もちろん、「飲んだら乗らない」、これは鉄則。どんなに楽しい席であっても、飲酒運転は許されないことですが、そんなルールが、お寺での法事のあとの過ごし方にも影響を与えるものなんだなぁと、興味深く思いました。本当は、せっかくの機会、心ゆくまでのんびり休んでいってほしいものですが、なかなかそうもいかないのが現状のようです。

2007年6月17日

KAKUが法要のために装束をつけているのを初めて見たのは、結婚する少し前、夏用の衣をつけていたときでした。鮮やかな緑と水色の袈裟で、「うんうん、なかなかカッコイイな」などと思ったものです。結婚してもしばらくの間は、KAKUの着物姿を見るたびに、ちょっと惚れ直すというか、スーツ姿や制服姿に憧れるのに似た気持ちを感じていました。
それが今ではすっかり見慣れて、憧れるどころか、「どこかにひっかけて破かないでね」とか、「汗をかく前に脱いじゃってね」とか、そんなことばかり考えてしまう。
いやー、慣れって淋しいものですね。でも、そうかと思えば、毎日ただ寝て起きて食べて、泣いて遊んで疲れて寝て、というのを繰り返すだけの赤ちゃんの姿は、ずっと見ていてもちっとも飽きない。そうか、慣れるということと、飽きるということは違うものなんだ。

続きを読む "慣れ"
2007年6月12日

夜も更けて日付が変わる頃、家の前でけたまましく車のクラクションが鳴りました。その直後、「何やってんだよ!」「なんだよ!」と怒鳴りあう男性の声。
その瞬間KAKUは、「喧嘩だ!」と叫び、一目散に部屋から飛び出していきました。わたしは寝ている赤ちゃんを置いてはいけないので、窓を開けて外の様子に聞き耳をたてつつ、部屋で待機。どうやら、四つ角の出会い頭で、タクシー同士があわや接触しそうになり、お互いに一時停止をしたのしないので言い争いになっているようです。さらに、カッとなったどちらかの運転手さんが、相手の車のサイドミラーを殴り、鏡を割ってしまったようなんです。
そのうち、近所の交番からお巡りさんが駆けつけました。そしてひととおり事情を聞くと、「で、この人は何なの?」とKAKUをさしました。すると運転手さん、「俺たちが口喧嘩してたら、ここの坊さんが、夜中に何騒いでんだ!って怒鳴り込んできたんだよ。」と。
あれ、そうだったの?「ちょっとたしなめてくるよ」って言って出て行ったのに、自分まで怒鳴り込んじゃったの?

そういえば近所に住む叔父も、つい最近、住んでいるマンションの下で若者が喧嘩を始めたのが聞こえると、「ちょっと参加してくる!」と駆け出していったのが、既に警官が来ているのを見て、そそくさと舞い戻ってきたことがあったらしい。本人は、「俺、パジャマだったからカッコがつかないと思って」なんて言ってましたけど。

近くで喧嘩があったりサイレンが鳴ったりすると、途端に血気づいてしまう我が家の男性陣。火事と喧嘩は江戸の華、なんて言うけれど、お寺が火を出したりしたら一大事です。特にこの辺りは飲食店とお寺が密集している風変わりな地域。人の振り見て、ではないけれど、くれぐれも火の始末には気をつけないと、ですよね。

寺とは縁もゆかりもなかった女の子がお坊さんと恋をして、お寺に嫁ぐ。このケース、実は最近けっこう多いんです。このコーナーでは実際にお寺に嫁いだ寺嫁(てらよめ)の視点から、恋愛・結婚・出産・子育てなど、お寺での生活について現在進行形で体験レポートしていきます。
みちこ
ふつうのOLから思いがけず浅草のお寺に嫁ぐ。子どもと旦那(お坊さん)の世話に追われながらお寺を切り盛りする忙しい日々。