お彼岸が始まると、うちの近所は大賑わいです。なぜか。それは、お隣さんも反対のお隣さんもそのお隣さんも、お向かいさんもそのお隣さんも反対のお隣さんも、そう、町内のほとんどがお寺だから。観光地・浅草にあって、もともと休日には人通りの多くなる地域ですが、お彼岸ともなるとそれはそれは賑やかなものなんですよ。
そんな中で、わたしとしてはちょっと気になるのがご近所の寺嫁さん方。同じ地域、同じ宗派の寺であっても、やはりそれぞれのお寺にそれぞれの特徴があって、それがいちばん顕著に現れるのが、お寺に住む女性の姿のような気がします。あるお寺の奥様(かつての寺嫁さん)は、容姿端麗にしていつもきんちんとお化粧して身なりも上品な感じに整え、女性としてちょっと憧れるような存在。ある方は、普段からお着物姿でお見かけすることが多く、お寺の奥さんらしい雰囲気が漂って素敵です。ある方は、おそらくわたしとあまり変わらない年代ですが、よくエプロン姿でお寺の周りを小走りに動いていて、さすが先輩寺嫁という感じ。
わたしは・・・うーん、いったいどんな目で見られているのかな。たぶん、ですが、いつもKAKUとイチャイチャしてるとか思われていそう・・・。いや、別にイチャイチャしているわけではないんですが、なんだか他のお寺のご夫婦をカップルで見かけることって、ほとんどないんですよ。その点、KAKUとわたしはたいてい二人セットで行動していますから。
それって、まぁいいことだと思うんですよ。夫婦がいつも二人で仲良くって素晴らしいじゃないですか。社会の基本は家族。家族の基本は夫婦ですからね。
でも、わたしはKAKUの奥さんとしてはけっこう頑張っていると自負もありますが、寺の嫁としてはまだまだ・・・そんな気がしています、最近。お寺は、お坊さんというある意味で特別な役割を果たす人がいて、その他の一般的な、どこの家庭、どんな職種でも求められるような雑多な物事をビシッとこなす寺嫁がいて、初めて一丁前の寺として成り立っているんだと思います。そこをしっかりと守っていくには、嫁はお坊さんと一緒になってフラフラしていたのでは、やはり具合が悪いのかもしれません。
そんな思いで往来を眺めると、他所の寺嫁さん事情というのが、やけに気になるこの頃です。