器でも筆でも洋服でも、モノはなんでも使われてこそ価値があるのだと思うのです。例えばお気に入りの食器を買ってきて、もったいないからと食器棚に飾ったままにしておくより、実際に食事を盛ってテーブルに乗せてあげたほうが食器も生きるし、より愛着も深まるんじゃないかな。手の届かないところに飾られ、遠くから眺めたり下から見上げたりするだけの美術品もあるけれど、それは特別な例で、世の中のほとんどのものは、何かしらの道具と言えるのではないでしょうか。だとしたら、道具はやっぱり使って使って使い古してあげたいな、って思います。ときには磨り減ったり色が染みたり、ときには欠けたり剥がれたりするかもしれないけれど、それもまた風情があっていい。使い古されたものこそ美しいって、よく言いますよね。
でも、その使い込まれて細っていくものが、もしも自分の家族だったら・・・。
続きを読む "お坊さんて、なんだろう。"