今回は、彼とわたしがまだ恋人同士だった頃、結婚前のお話です。
お坊さんとおつきあいするようになって最初に困ったことは、「休みが合わない」でした。わたしが結婚前に勤めていたのは金融機関で、休日は暦どおり、土日祝日が決まった休みです。一方、彼は仕事のある日が決まっているわけではなく、かといって決まった休みの日もありません。
けれど、どうしたって法事やお墓参りは土曜日曜に集中しますから、平日は比較的ひま、土日は夕方まで寺を空けられないという具合です。幸い、彼とわたしはお互いの家とわたしの職場がものすごく近所(三ヶ所で糸電話ができるくらい!)だったので、平日のわたしのアフター5や土日の夜には自由に会うことができました。で、なんと言っても二人の共通項は「食べること飲むことが大好き!」で、これまた食の好みもおもしろいように一致するので、お互いに行きつけの店を紹介しあったり、気になるお店をはしごしたりと、ひたすら食べ続け飲み続けのデートばかりでした。
好きな相手とひとつ食卓を囲んで、「これ、おいしいね」と会話が弾むのは楽しいことです。わたしも最初はそんなデートに満足していたのですが、あるときふと、自分たちが夜しか会っていないことに気がつきました。しかもいつでも酒気帯びデート。なんだかすごく不健全な気がして、今度はお休みの日に昼間のデートがしたいなぁと思うようになりました。そこで彼に提案すると、「じゃぁ、会社いつ休める?」と言います。わたしとしては、法事の入っていない土日に寺を抜けてもらって、映画か美術館めぐりでもしようかなと思っていたので困ってしまいました。彼が言うには、「俺の仕事は土日の2日間。君の仕事は平日の5日間。一日休むとしたら、君が一日休むほうが5分の一ですむから罪が少ない」というのです。その理屈に、なんだそりゃ!と突っ込みを入れたいところですが、彼はいたって大真面目。結局、平日のわたしのお昼休みに待ち合わせして一緒にランチをとったり、土日にもお墓参りが一段落したら陽が暮れる前に会ったりして、なんとか太陽の下でのデートを実現することができました。
他の人からすればきっと他愛もないことなのですが、まさかお坊さん相手に「休みが合わない」という悩みを抱えるとは思っていませんでした。結婚して24時間一緒にいる今になってみれば、かわいらしい悩みなんですけどね。
コメント (8)
飲みニュケーションデートって、うらやましいなあ!
やっぱり、普段着のデートが、多いっていうのが、すばらしいです。
すえながく、お幸せにね。少子高齢化とともに、昔のように、平日の命日に、法事っていうのも、今後増えるはず。
現実に、息子達、全員年金暮らしってところが、あって、平日に法事しました。
昔は、命日の前日に、お逮夜読経が短くあって、相手の家族とだけで、ご馳走していただき、翌日、本法事と墓参りをするという丁寧な法事は、ほとんど無くなりましたが。。。
最近は、法事の会場も葬儀会館だったりして。。。
そういえば、平日、相手の勤務終了時間に車で迎えに行くというスタイルは、多かったですね。
近所で、時間のロスが少ないし、両親同士の理解もしやすくて、よかったんじゃないのかな?
いつまでも、お互い自然体でよいご夫婦でね。
投稿者: 堀 | 2006年1月 6日 01:13
日時: 2006年1月 6日 01:13
こんにちわ。
私も平日会社を終えてから彼に会うので、デートはもっぱら夜です。何も法事が入っていないときは休日お昼に会えたりもしますが、それでも夜の方が断然に多く、デートはいつもご飯やさん。
家がまだ近いので会おうと思えばいつだってお寺に行けますし、夜しか会えないからと不満はまだありませんが… 何だか不健全ですね確かに(笑)
同じ同じ!!と笑ってしまいました。
投稿者: かわち | 2006年1月 6日 11:46
日時: 2006年1月 6日 11:46
はじめまして。彼と付き合って1年です。悩みといえば朝から夜まで1日デートっていう機会になかなか恵まれないことです・・・。彼は本願寺派のお寺の跡継ぎで、住職さんであるお父さんの代わりに毎日の法務をしています。私はというと在家の者なのでお寺の仕事も、その大変さも全くわからずどうしてそんなにいつも忙しいのかと不安にさえなってしまいます・・・。彼は現在大学院にも通っています。私はまだ大学生です。平日はお互い学校で休日は彼が仕事・・・家も離れており、お互い家族と暮らしているので長い時間一緒に過ごせることがなかなかありません。お寺とはそんなに忙しい場所なのでしょうか?
投稿者: kyou | 2006年1月 9日 01:33
日時: 2006年1月 9日 01:33
>堀さま
わたしたちは、とにかく家が違かったことと、飲み食いの好みが一緒、というのが勝因?でしたね(笑)。
これからも彼岸寺をよろしくお願いします。
>かわちさま
こんにちは。
夜のデートももちろん楽しいですが、なんか不健全というか・・・わたしたちってお日様の下を歩けないカップルなの?なんて思ってしまうんですよね。みんな同じ悩みを持っているんだなぁって、ちょっと心強いです。
>kyouさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
-お寺とはそんなに忙しい場所なのでしょうか?
そう、わたしもすごく疑問(不満)に思っていました。彼が言うには、「お寺の一家というのは、家も土地も仕事も自分たちのものではなく、人様のお墓を預かって守っているわけだから、いつ誰がお墓参りなどで訪ねてきても、必ずそこにいなくちゃいけない、住職とは住むことが仕事なのだから」ということだそうです。そうは言ったって、そんな四六時中お墓参りなんて来ないじゃない、あなたが待ち構えてなくても、誰か留守番してればいいじゃない、って思っちゃうんですよね。
でも、実際に結婚して自分も寺に暮らしてみると、だんだん彼と同じ考えに染まっていく感じがします。いいんだか悪いんだか・・・。
これからも彼岸寺をよろしくお願いしますね!
投稿者: みちこ | 2006年1月 9日 01:58
日時: 2006年1月 9日 01:58
書店で初めて松本さんの本を見つけ、訳もわからず在家から嫁いだ私への助け船のごとく一気に読んでこのサイトへたどりつきました。結婚して2年。禅寺で同居して3ヶ月…本当に休みがない事や在家では考えられない伝統やしきたりの重圧に今更ながらちょっと滅入り気味です。楽しんで生活する余裕が出来るまでやっぱり時間は必要なのかもしれませんね。
投稿者: annji | 2006年1月13日 14:25
日時: 2006年1月13日 14:25
annji さん.あきらめず、頑張ってください.お寺は、江戸、明治時代と変わらない封建的なところは、多いけど、仏教自身は、そういうヒンズー教をきらって、仏教という宗教を釈尊が、興したので、ほとんど、不思議とか、ありえないとか、思う習慣は、本来の仏教習慣でなく、政治的に、後天的に作られたものなんです.それは、承知しながら、そのことを、批判するといじめに合うので、テキトーに、聞き流して、自分のお庫裡スタイルを、是非作ってください.
投稿者: 堀 | 2006年1月13日 21:45
日時: 2006年1月13日 21:45
>annjiさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
彼がもっと一般的な職業だったら、同じような経験を持つもの同士でいろいろ相談したり愚痴も言えるものですが、お坊さんてなかなか出会わないですし、いざ嫁いでしまうと、狭い寺社会の中でうかつに自分の話もできず・・・逃げ場がないように思えて苦しいですよね。
でも、ここが自分の家、愛すべき自分の家族です。相手にとってもそうです。毎日をできるだけ穏やかに楽しく過ごしていきたいものですね。
また気軽にコメントください!
これからも彼岸寺をよろしくお願いします。
投稿者: みちこ | 2006年1月16日 12:17
日時: 2006年1月16日 12:17
はじめましてみちこさん
なんか凄く元気がでました。今の私と同じ境遇です。。
私は某金融機関勤務。お坊さんの彼と付き合って2年間です。
彼とは『食&飲み』の好みが合い、とっても楽しいです。
…だけど休日が合わない&二人の時間作るのが困難で最近悩んでました。たまたまブログみて、すっごく幸せオーラ貰えました。
あぁ~何かぁすっきり。
皆同じなんだぁ。みちこさんのように彼を支えられる女性になれるよう頑張ります。有難う御座いました。
投稿者: ちゃぁなん | 2007年7月30日 19:23
日時: 2007年7月30日 19:23