2005年12月19日

小さい頃、よく学校の先生に言われました。「人が見ていないときでも、ちゃんとやりなさい」。それは時々、「人が見ていないときこそ・・・」と置き換えられることもありました。
そういう考え方は、わたしはあまり好きではありません。というか、人が見ているか見ていないかなど、あまり気にしたことがなかったのです。誰が見ていようとやりたくないときはやらないし、誰が見ていなくてもその気になれば一生懸命になりました。先生からすれば、ずいぶん扱いにくい、可愛いげのない子供だったのだと思います。

大人になった今でも、わたしのそんなところは変わっていません。先日、お客さんが来るのに部屋が散らかっていたことがありました。わたしは、物をしまうのは簡単だから彼に頼むつもりで、自分は掃除機と雑巾がけをしておきました。出ている物は一度どけて元に戻してしまう。すると帰宅した彼の目には、一見、元の状態と部屋が変わっていないように見えてしまう。つまり、わたしが何もしていなかったように見えるのです。けれどわたしはそんなことは気にしません。彼がどう思おうと、体力のいる拭き掃除は終わらせたので、あとは彼にちょこちょこっと片づけをお願いするだけ。とても満足です。
普段から、わたしは排水溝の掃除とかトイレの雑巾がけとかお風呂場の鏡を磨いたりだとか、そういうことはわりとこまめにするのに、散らかっている物の片付けはどうも苦手です。彼がそういう目立たない部分の掃除はあまり好きではないと言うので、分業のつもりで、というのもありました。というか、本当は片づけまできちっと終わらせてはじめてお掃除完了となるのですから、わたしが全部きっちり仕上げればよかった話なのですが。正直、どとらかというとわたしは怠け者です。その言い訳、でもあるかもしれません。
彼は、わたしにもっと目立つことをすればいいのに、と言います。わかりやすく言えば、もっと自分をアピールしたほうがいい、と。そして、わたしも最近、それもそうだなと思うようになりました。人の目のあるなしに関わらずやるときはやるというのは、不言実行なんていうカッコイイものにも思えますが、時としてあまりにも自己中心的な、ひとりよがりな行為になってしまうこともあります。自分のしたこと、しようと思っていることを口に出し、積極的に知らせることは、周りに安心感を与えることになるのだと、ようやく気づいてきました。報告、連絡、相談=ホウレンソウは仕事の基本だと、そういえばどこへ行っても言われてきたものです。
とはいえ、わたしはどうも「アピール」というのが得意ではないようです。掃除ひとつとっても、周りにホメてもらったり安心してもらったりするのが目的ではなくて、わたしはただ掃除をしたかっただけ、べつにアピールする必要なんてない、と思ってしまうのです。でも、これでは共同生活はうまくいかないこともあります。お互いに役割をはっきりさせ、どれだけのことを実行したのかをちゃんと伝え合えば、物事はスムーズに運びます。わたしはあなたの要求をわかっています、それに応える用意もありますよ、と示してあげれば、お互いの信頼にもつながります。わかってはいます。わかってはいるのですが・・・。
良くも悪くも、わたしはわたし、人は人、という姿勢がなかなか抜けません。

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コメント (4)

野良猫保育園園長:

こんにちは。
昨日ほとんど同じ内容で彼と話し合いの場を持つことがありました。
彼も、「自分のやっている事柄を積極的にアピールしたり伝えたりしてほしい。」
とのことでした。
私たちはまだ遠距離恋愛なので、情報伝達は携帯メールか電話のみ、時々会っても限られた時間ではゆっくりと話し合う時間もままならないので、そういった情報伝達は重要だ。安心感につながるから(お互い)という結論に達しました。
そうか、それは近くても遠くても同じことなのだと今、改めて思いました。
そうですね。アピール・・・。そして安心感か・・。考えさせられますね。

みちこ:

園長さん、こんにちは。
相手を不安にさせたくない、安心させてあげたいというのは当然の思いですが、さてそれをどんな行動で表現するか・・・難しいところですよね。24時間顔をつき合わせている夫婦でさえすれ違うこともありますから、遠距離中のカップルにはとても大きな問題だと思います。
考えてみれば、わたしたちの場合、これまでのちょっとしたケンカは、どれも何気ないひと言が”足りなかった”ために起こってしまった気がします。
頭で分かっていても、なかなかお互いが思うようには回っていかないこともたくさんありますが、まずは自分が動くこと、自分から伝えることを心がけてみようと思っています。

堀:

みちこさんでしたっけ。アピールというか、口に早めに、軽く出しておいた方が、僕は、良いと思いますよ。お寺は、現実、もっとも封建的、保守的思想のところなんです。本願寺さんは、もともと説教師として、布教されたので、まだ、封建的度がきつくないかもしれませんが、少なくとも、夫婦は他人であり、育った環境が、違いますから、同じ事実に対する感じ方が、お互い違います。夫の側から言えば、結構頑張ってる若庫裡さんと思えても、師匠さん(本願寺では、何と言うのか?曹洞宗では、東堂さんとか言いますが)とか、老人のお檀家さん、責任役員さん、総代さん?たちから見れば、寺の嫁なのに。。。と、必ず、嫌なことがついてきます。外部の人には、解からない、見えない存在なんですね。僕は、みちこさんに、今は新婚中で、感じないかもしれないけど、お寺の運営は、お庫裡しだいですよ。
結局、坊主は、読経して、説教して、外向きのおいしいところしか、お檀家さんに見せないけど、それが、出来るのは、縁の下の力持ちがいるからです。
はっきり言って、お庫裡って、OLなんかより、何倍も大変です。特に精神的に、強くないと、務まりません。
是非、頑張ってほしいから、このサイトで、投稿しようと思っています。
なかなか、坊主の説教って、噛み砕いて、現実的に、お話しないで、ちょこちょこ難しい言葉を入れて誤魔化しているんですけど。。そこを、しっかり理解してほしいな。本当のことを掴んでほしいな。って思っています。頑張ってください。めげないでね。乳児が出来ても、今のように、雑巾がけできないと、だめな嫁にされちゃいます。
だれだって、一度に2つできないのに、今までやってたからと、許してくれません。子育て期間中、めげないことが、僕の望みです。妊娠中は、みんなやさしいのですけど。その後、ギャップを感じず生活できることを、祈っています。

KAKU:

お寺はお庫裡さん(坊守)しだいとよく言われます。それはしばしば歌手とマネージャーにたとえられますね。坊主(歌手)を生かすも殺すも坊守(マネージャー)次第ということでしょうか。
ウチは夫婦二人そろってやっと一人前という気持ちでやっております。だからどっちがどんな役目でも、向いている方向が同じならばそれでいいと思います。
危なっかしいかもしれませんが、こんな私たちを長い目で見守っていただけると助かります。

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寺とは縁もゆかりもなかった女の子がお坊さんと恋をして、お寺に嫁ぐ。このケース、実は最近けっこう多いんです。このコーナーでは実際にお寺に嫁いだ寺嫁(てらよめ)の視点から、恋愛・結婚・出産・子育てなど、お寺での生活について現在進行形で体験レポートしていきます。
みちこ
ふつうのOLから思いがけず浅草のお寺に嫁ぐ。子どもと旦那(お坊さん)の世話に追われながらお寺を切り盛りする忙しい日々。