ご報告です。
念願の赤ちゃんを授かりまして、ようやく5ヶ月、安定期に入りました。
実は、わたしたち夫婦はこれまで二度の流産を経験しました。二度の流産のあとは、いつもは非常に能天気なわたしもさすがに落ち込みましたね。自分が流産したショックも精神的・肉体的に大きかったですが、彼の子供を生んであげられなかったこと、とても大切な大好きな彼の子供なのに守ってあげられなかったことに、すごく自信を喪失しました。本気で離婚を考えもしました。彼は子供が生まれるのをすごく楽しみにしていたし、うちは寺だからやっぱり家族も跡継ぎを期待している。でもわたしは生めない。だったら違う人を奥さんにもらうしかないじゃない、と。
そんなわたしたち夫婦も、本当に幸運なことに、再び命を授かることができました。
まだ胎動、赤ちゃんが動いているのを直に感じることはありませんが、身をかがめたときなどに、「おなかのなかに何かがいる」という感触はあります。
妊娠する前は、結婚したら自然に妊娠して、妊娠すれば10ヶ月たてば自然に生まれてくるんだ、なんて思っていました。でも実際には妊娠しても生まれないことだってあるし、10ヶ月の間にもいろんなことが起こる。出産だって絶対に安全とは言えないし、無事に生まれても健康に育つ保証はない。人が生まれて生きて、一生を終えるというのはすごく当たり前のことだけど、本当はもしかしたらものすごい奇跡みたいなものなんじゃないか。今はそんなふうにも感じます。
それに、もし過去の二度の妊娠で授かった子たちが生まれていたら、今わたしの中にいるこの子は存在さえしなかった。そう思うと、一人の命の重みが何十倍にも感じられます。親がいて、そのまた親がいて、数え切れないほどの人たちの命を引き継いで、また人が生まれる。でも、死によっても命は受け継がれていく。ケンユウさんがちょうど一年前のコラム「リレー」の中で、こんなふうに書いていました。「死というものも全く意味のないものじゃない、死によっても命はリレーされていくんです。」
それを、今まさに実感しています。