先日、わたしたちは結婚記念日を迎えました。
記念日のお祝いに、披露宴をしたレストランでディナーを予約していました。
さて、記念日の夜。いつもよりお洒落をして出かけます。いつもは作務衣で過ごしている彼も、この日ばかりはスーツにネクタイ、びしっとキメて男前です。
向かうは、日比谷公園が目の前、その向こうにはオフィス街の夜景も煌めくレストラン・アラスカ。
ところで、レストランウェディングも珍しくなくなったきたこの頃ですが、わたしたち夫婦が、数あるレストランの中からどうしてここを大切な一日の舞台に選んだのか、今日はそんなエピソードをご紹介したいと思います。
結婚が決まって間もなくの頃、わたしたちは結婚情報誌を読みあさり、会場探しに明け暮れていました。そんなある日、レストランウェディングを始めた歴史が古く、何より「料理がおいしい!」と評判のこのレストラン注目し、まずは気軽なランチを試食してみることにしたのです。
ちなみにこのレストランは、日比谷・内幸町という場所柄、ビジネスランチに利用する方も多く、ランチとはいえスーツ姿のビジネスマンや外国の方も多く、わたしたちにはちょっと敷居の高いレストランです。しかも、試食当日の彼の姿といえば、着古したトレーナーにヨレヨレのジーンズとスニーカー。お店にも他のお客にも申し訳ないというか、恥ずかしいというか・・・。
少し毛足の長いやわらかな絨緞を、おそるおそる店内へ進みます。そんな場違いなわたしたちを迎えてくれたお店の方は、笑顔で迎えてくれました。そして案内された席は、店内でも厨房の出入り口に近い、比較的に目立たない席でした。反対側には、日比谷公園を眼下に臨む全面ガラス張りの席が並び、明らかにわたしたちの席は末席にあたります。案内してくれた方の丁寧な対応で多少はほっとしていたものの、やっぱりこんな格好で来て場違いだったんだね、ちょっと居づらいね、とわたしたちは顔を見合わせました。
ところが、席についたあとも、水を持ってきてくれる人、注文をとってくれる人、料理を持ってきてくれる人、誰もが皆、そんなわたしたちにもとても親切に接してくれ、サービスも申し分なく丁寧なのです。お店の人の優しい対応で緊張もほぐれ、次々に運ばれてくる料理に舌鼓を打ちながら、わたしたちは、場違いな格好で末席に通されたという印象が、いつの間にかすっかりなくなっていることに気がつきました。ふと見ると、お昼どきで大勢いるお客さんも、誰一人としてわたしたちに白い目を向ける様子もありません。皆、目立たない端っこの席にいるわたしたちに、気づいていないのです。
人を見かけで判断してはいけない、ということをよく耳にします。しかし、ここレストラン・アラスカで、この日、わたしたちは場違いな服装でその後の対応を判断されました。しかし、場違いな服装で来た失礼な客に肩身の狭い思いをさせるのではなく、場違いではあってもゲストであるわたしたちが、服装のことを気にせず純粋に食事を楽しめる環境を用意してくれたのです。
これは、わたしたちにとって素晴らしい体験でした。このお店なら、わたしたちの大切な一日を任せられる、招待する大勢の来賓や友人たちにも必ず喜んでもらえると確信できたのです。
ランチを終えたわたしたちは、食後のコーヒーでひと息ついたあと、お店の方に、自分たちが披露宴会場を探していたこと、今日のランチを終えてみて、是非こちらで披露宴をしたいと思ったことをその場で伝えました。そしておよそ半年後、このお店で開いた披露宴が、本当に心に残る、満足できるものになったことは言うまでもありません。
コメント (4)
素敵なお店ですね。
感動しました。自分もこんな
お店で結婚パーティーができたら
いいな、と思います。
投稿者: ひな | 2005年12月20日 22:18
日時: 2005年12月20日 22:18
いいなあ。今度、東京に、行ったら、食事に、行きたいところですね。(メモ、メモ)
ちなみに、タイのバンコク、オリエンタルホテルが、同じような感じだと、思います。お子さんが、少し大きくなったら、ぜひ、事前に、お子さんが行くことを告げて、お子さんも含め、最高のおしゃれをして、展望フランスレストランや、アユタヤ、クルージングレストランボート(こちらは、ドレスコード制限なしですので、自由な服装でOK。)へどうぞ。古いホテルで、設備は決してよくありませんが、スタッフは、最高です。フランス料理店は、普通は、お子さま入店禁止ですが、洋食マナーが出来れば、許可がでます。
娘(小学生)を連れて行きましたが、結構、親父のネクタイまで、注文をつけられ、たじたじしながらの食事でした。娘は、タイ語が出来ない(初外国だし、当たり前か)でしたが、新人女性スタッフが、一生懸命相手をしてくれ、ボートを降りるときは、お互い、タイ語で、片言で、しゃべってました。(残念ながら、お庫裡さんは留守番なの)
びっくり、したのは、到着時に、私たちの名前を、ロビースタッフが、予め覚えていて、名前を呼びながら、迎えてくださったりとか、、、いろいろ人間、言葉が通じなくても、すごいサービスが出来るものなんだ!と感動でした。
投稿者: 堀 | 2005年12月30日 03:12
日時: 2005年12月30日 03:12
>いろいろ人間、言葉が通じなくても、すごいサービスが出来るものなんだ!と感動でした。
本当に、言葉やハードに頼らなくても出来るサービスはたくさんあります。リッツカールトンの支配人であるドゥブランクは「われわれが欲しいのは、人をうれしくすることに生きがいを見出す人だ」と言っていましたが、そういった人材を集めることがサービス産業をピープル産業にしていくんでしょうね。
投稿者: KAKU | 2005年12月31日 09:49
日時: 2005年12月31日 09:49
>ひなさん
コメントありがとうございます!
結婚式や披露宴はその日限りのことですが、その思い出は一生物です。どんなお店を選ぶかによって、その一日の印象は大きく違ってしまいますから、自分たちに合う、信頼できるお店を選びたいものですね。
わたしたちも、レストランアラスカのおかげで、毎年の結婚記念日がとても楽しみです!
投稿者: みちこ | 2005年12月31日 10:14
日時: 2005年12月31日 10:14