2005年1月 1日

contents_totsugu_12.jpg::::::::寺入り娘より::::::::

大晦日の晩から、年越しの準備で大忙しでした。我が家は三世帯同居。年越しと元旦の食事は、やっぱり家族そろっていただかなくてはと、おとそもお節もお雑煮も、いつもの食事より
張り切ってつくります。普段は祖父母が二人で座っているこたつを六人で囲むので、大混雑です!
結婚を経るとどこの家でもあることでしょうが、年末年始などは、やはり各家庭の文化の違いが色濃く出ますね。わたしは食べ物の好き嫌いはほとんどないので、何をどんな調理で出されても大丈夫ですが、嫁ぎ先の家に従うということは、育った実家のやり方と決別することになるので、準備の段階から寂しい気持ちがしていました。わたしは昨年の年明けすぐに結婚を決め、秋には結婚式を挙げたので、「家族で過ごす最後のお正月」という実感がないまま、嫁ぎ先での正月を迎えてしまいました。今頃実家では、両親がわたしのいない正月を寂しく過ごしているのではと思うと、誰もいない水屋で涙が出てきちゃいます。

さて、気を取り直してめでたく六人で乾杯!90歳の祖父から27歳の彼まで、皆とても元気です。ありがたいことですね。我が家は、おそらく非常に非常ににぎやかな家庭だと思います。
みんな思い思いに大声で勝手なことを話しているので、テレビの音などほとんど聞こえません。一人っ子のうえ、10年以上も一人暮らしだったわたしは、年越しの瞬間を迎える頃にはすっかり人中りでぐったりしてしまいました。それでも、大家族は楽しいもの。いつの間にかわたしもすっかりほろ酔いのいい気分です。お節って、見通しが良いように蕗、”芽が出る”と縁起が良いからくわいだなんて、本当はいけないのかしらなど思いながら。

朝になって、お仏飯やお雑煮の準備をします。今朝は両親が浅草、わたしたち夫婦がひばりが丘へ向かいます。暖冬といわれ続けた今冬も、ここへきて急激な冷え込み。浅草の本坊でさえ家の中で息が白くなるほどなのに、西東京にあるひばりの支坊はどんなかしらと不安です。いつもはパンツスタイルのわたしなので、元旦用におろしたスカートが心もとなく感じます。
道が混む前に区部を抜けたいので、少々駆け込み気味にお雑煮をいただいて、7時過ぎには浅草を出発。道中、道が凍ってタイヤがスリップ!ひやりとする一瞬です。
到着したひばりが丘では、子どもの頃のような懐かしい寒さの支坊、生まれて初めての雪かき、雪をかぶった庭の木々など、日本のお正月らしい風情を味わいました。
さぁ、新しい一年の始まりです。


::::::::寺継ぎ坊主より::::::::

あけましておめでとうございます。皆さん初詣には行かれたでしょうか。お正月にお墓参りに行かれた人も 多いと思いますが、お正月・元旦のお坊さんの一日を紹介したいと思います。

6時00分 起床。普段はおしゃれに気を使わない私もお正月くらいはと新しい服に袖を通しま す。
6時15分 仏様の前にお仏飯を置きに行きます。普段は白いご飯ですが、今日はおせち料理とお 餅を あげます。
6時30分 朝のお経をあげます。何事にも「はじめ」というものは緊張するものでいつもより心 なし か丁寧にお経をあげます。
7時00分 お雑煮が出来上がり、家族そろっていただきます。おっとその前におとそで乾杯も忘 れず に。
7時30分 ご飯を食べ終えたらすぐに仕度を整えて車に乗り込みます。今日はひばりが丘のお寺 でお 経を上げて留守番をしなくてはなりません。
*うちの寺は浅草とひばりが丘(東京都市部)に両方お寺があります。な のでこまめに行ったり来たりを繰り 返すのです。
8時20分 東京区部を抜けると、まだ昨日の雪が残っていて道路が凍っています。タイヤが滑っ てひ やりとしながらゆっくりと運転していきます。
8時40分 ひばりが丘のお寺に到着。寒い!浅草と3度くらい気温が違います。行ってみてびっく り。 お寺の前の道路に雪が積もっていてくるまで通行できない。仕方がないので近くに駐車し て雪の中をお寺に 向かいます。
8時50分 門を開け、ひばりが丘のお寺でもお経をあげます。
9時40分 お寺の前の雪をどかすべくミチコと二人で雪かきを始めます。普段運動をサボりがち な私 にはこれがキツイキツイ。全身の筋肉を酷使しながら雪かきをします。
11時00分 雪かきを終えるとぐったり。しかも体の心から冷え切ってしまいました。ここであり がた いことに奥さんがコーンスープを作ってくれました。あったまります。
11時30分 ミチコがお昼ごはんの仕度を始めます。私はその頃うつらうつら。やりなれないこと をす るとぐったりしますね。
12時30分 お昼ごはん。今日はカレーです。うちは毎年元旦にはカレーを食べます。元旦は何か と忙 しいので、暖めればいつでも食べられるカレーは本当に重宝します。きのこカレー、おい しかったです。
13時00分 お昼のお経を上げます。せっかく温まった体もお堂に30分もいるとまた冷たくなって しま います。
13時40分 お檀家さんがいつ来ても良いように待機、というと聞こえは良いですが、お茶をすす りな がらお留守番をします。
16時00分 夕方のお経を上げます。相変わらずお堂は寒いです。
16時30分 そろそろ帰るための仕度を始めます。戸締り、火の始末。このあたりはしっかりとし ない と危ないです。
16時45分 浅草に向かって出発。この頃になると道路の雪も解けていて運転も楽です。
18時00分 浅草のお寺に到着、早速年賀状のチェックをします。毎年いろいろな年賀状が来てい て楽 しみです。
19時00分 晩御飯。おせち料理に舌鼓を打ちます。
20時00分 一日のやることを終え、ゆっくりとメールチェック。お気に入りのサイトめぐり、 ニュー スを読んだりします。

いかがでしょうか。あるお坊さんのお正月の一日でした。もちろん地域によって、お寺によってすることは 変わってきます。特に今年は雪かきというイベントも入り、盛りだくさんでした。
明日も朝ひばりが丘に移動します。今夜は早く寝なくっちゃ。

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寺とは縁もゆかりもなかった女の子がお坊さんと恋をして、お寺に嫁ぐ。このケース、実は最近けっこう多いんです。このコーナーでは実際にお寺に嫁いだ寺嫁(てらよめ)の視点から、恋愛・結婚・出産・子育てなど、お寺での生活について現在進行形で体験レポートしていきます。
みちこ
ふつうのOLから思いがけず浅草のお寺に嫁ぐ。子どもと旦那(お坊さん)の世話に追われながらお寺を切り盛りする忙しい日々。