2004年7月26日

::::::::寺入り娘より::::::::

 お盆が明けて一週間が経ちました。今年は土日をはさまないお盆だったため、前後の土日にも例年よりたくさんのお客様がありました。大変な猛暑の中、あるいは激しい夕立の中、寺に足を運んでくださるたくさんの方々には、本当に頭の下がる思いです。

 わたしは、いらっしゃった方をおもてなしするには、どんなふうにしたらいいのかしらと考えました。

 前回のトピックでもご紹介したとおり、わたしたちの寺ではお客様に麦茶やお菓子をお出ししています。もちろんその際には笑顔で丁寧に対応しますし、ひどい混雑でなければ向かい合って世間話などしたりもします。お盆中は猛暑ですので、少しでも涼しげな雰囲気を出そうと、庭にいくつもの風鈴をあしらったりもしました。また行事以外の時期にも、季節ごとの花や軸を飾ったりお墓の手入れをしたりと、お檀家さんたちにできるだけ気軽に快適にお寺での時間を過ごしていただけるように、いろいろな工夫をしています。そうすると、お寺の仕事もある種のサービス業と言ってもいいと思います。たしかにそういった心配りはとても大切だと思いますが、わたしはお義母さまが「寺はホテルやレストランとは違うのだから、サービスを履き違えてはいけない」と言ったことが心に残っています。

 寺に嫁ぐにあたって、お経も読めない、仏教についても何も知らないわたしには、寺でどんなことができるのかを考えるとき、そもそも寺の役割とはどんなことなのかという疑問に行き当たります。その疑問の解決はとても難しい気がします。それでも、彼の支えになりたい、早く寺の歯車になりたいという気持ちはとてもあります。このところ、毎日が精一杯の日々です・・・。


::::::::寺継ぎ坊主より::::::::

 お盆が始まりました(東京では7月13日から7月15日までがお盆の期間です)。この時期、私は都内の門徒(お檀家)さんの家を回るのが一番大きな仕事になります。暑いさなかに出歩くのはとてもつらいのですが、これがまた面白いんです。

 普通は、あまり人の家にあがることってないですよね。私も普段はあまり人の家にあがる機会はないです。でも、この時期は特別。いろんな家の仏間や居間にお邪魔してお経をあげます。普段あまり見ない他人のおうち、ついじっくりと見てしまいます。
 あぁ、この家はきれいにしているなとか、あぁ、家族の写真がいっぱい飾ってあって楽しそうだなとか、あまり失礼にならないようにこっそりと人の家を見ているのですが、やはりどうしても目がいってしまうのがお仏壇。

 割合きれいにしている家が多いんです。ものすごくきれいにしていてそれを自慢にする方もいます。しかし一方で、「うちのお仏壇や過去帖、汚くてすごいでしょう」と自慢をされる方もいます。
 きれいなのを自慢する人は「こんなにきれいに掃除したんだよ。」と自慢げに話す小学生のように、汚いのを誇らしげに話す人は「みてみて、英語の辞書にこんなにたくさん線を引いたんだよ。」と自慢げに話す中学生のように輝いているように思えます。

 きれいにしておくのも使い古すのも、両方とも「大事だから」。大事にしていることを誇りにしている人ってすごくステキです。

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寺とは縁もゆかりもなかった女の子がお坊さんと恋をして、お寺に嫁ぐ。このケース、実は最近けっこう多いんです。このコーナーでは実際にお寺に嫁いだ寺嫁(てらよめ)の視点から、恋愛・結婚・出産・子育てなど、お寺での生活について現在進行形で体験レポートしていきます。
みちこ
ふつうのOLから思いがけず浅草のお寺に嫁ぐ。子どもと旦那(お坊さん)の世話に追われながらお寺を切り盛りする忙しい日々。