2007年5月10日

A.相手が大きなお寺の後継ぎのお坊さんなどであれば、なれる場合もあるでしょう。

世間には、「坊主丸儲け」という言葉があったり、坊さんは税金を払っていない、なんて言われたり、坊さん=お金持ちだというイメージが定着していますが、社長という肩書きの人でも、みんなお金持ちとは限らないのと同じで、お坊さんもみんながお金持ちということはありません。

事実、過疎地域や、お寺が人口に対してたくさんある地域では、平日は普通のお仕事をしながら、土日に法務をしている、というお寺もたくさんあります。

税金に関しても、住民税や所得税などは、お坊さんもきちんと納税しておりますしね。

もちろん、中にはお金持ちのお寺もありますので、そんなお寺のお坊さんと結婚すればセレブになれるでしょう。でも、お坊さんよりも、IT企業の社長さんを選ぶ方が、セレブになれる可能性は高いと、私は思いますよ(笑)

まあ、セレブになる事が幸せになることとは限りません。それよりも、お坊さんと結婚する事で、仏法に触れる機会に恵まれるという意味では、お金では買うことが出来ない豊かさを手に入れる、心のセレブになることはできるかもしれませんね。

2007年5月17日

A. お付き合いをする上で困難はあるかもしれません。


うーむ、これは私もまだ経験したことがないですので、実に難しい質問ですねぇ。でも、別に、お坊さんが付き合う相手はお寺の人でないといけないとか、仏教徒でなくては駄目だとか言う事ではありません。宗教というものは、個人の信仰の問題ですから、どんな宗教を信じていても、それは大いに結構なことでありましょう。

ただ、問題が難しくなるのが、「熱心な」というところ。相手がどんな宗教を信じていても構わないのですが、お互い、自身の宗教にあまりに熱心になりすぎて、それぞれの宗教に対して拒絶・否定するようですと、関係を続けていく中でぶつかる面も出てくるかと思います。別に、こちらが僧侶だからと言って、相手を教化してやろうというつもりはなくとも、それぞれの宗教独特の考え方や感覚で、どうしても譲れない部分があるでしょうから、そこで衝突してしまいますと、折り合いがつけられなくなってしまう気がします。ただ、それぞれの宗教的価値観を受け入れられる寛容性がお互いにあるならば、そこはさほど問題にはならないかもしれません。

そしてもう一つ難しいのが、お坊さんとただ付き合うなら良いのですが、結婚となった時ではないかと思います。結婚となりますと、個人同士の問題だけではなくて、お寺というものが深く関わってきます。そうなりますと、お寺に入って生活を共にしてもらう以上は、できれば仏教に興味や関心、肯定的な姿勢を持って欲しいなと、私の個人的な希望としてはありますね。

2007年7月18日

A.私は、穏やかならざる時があります。


仏教の教えというのは、怒りや悲しみ、憎しみなどの心の乱れを正しくしていき、平穏な心の状態を保つ教え、と言えますから、それを実践しているお坊さんは、さぞ­かし心穏やかで、優しい、と思われるかもしれません。

ところが、なかなかそう出来ないのが私の心の難しいところ。普段は僧侶らしく、怒らないよう、心を乱さないよう、心穏やかに、と思ってはいても、冷静でいられな­い状況になれば、やはり、人間としての地の部分が出てきてしまうもの。
特に恋人と一緒の時には、「僧侶」としてよりも、一人の「男性」としていたいですし、素の部分が出やすくなります。その上でケンカするわけですから、穏やかに、­と心がけていても、時には冷静さを欠き、感情的になることも、ままあります。

ま、これはあくまで私の事。全てのお坊さんがそうとも限らないでしょう。中には、恋人と一緒にいても、しっかりと僧侶の自分をキープして、ケンカしても慌てず騒­がず、穏やかなままのお坊さんもおられます。
でも、せっかくお坊さんを恋人にするなら、感情的になる人よりも、常に穏やかでいれる人の方が、良いですよねぇ。私も、そうなれるよう、なおいっそうの努力をし­たほうが良さそうです。

2007年8月 2日

A.いる、と聞きます。

面白い質問ですねー。お坊さんフェチの女の子、ですが、いる、と聞いた事はあります。が、私はまだ、「私、実はお坊さんフェチです!」って女の子に出遇ったことが無いので、もし、これを読んでいるお坊さんフェチの女性がおられましたら、ご一報くださると、大変嬉しいです。
しかし、お坊さんフェチの女の子は、お坊さんのどこに魅力を感じるのでしょうか。坊主頭?袈裟姿?それとも、心穏やかそう、などの内面的な部分でしょうか。或いは、心の安らぎを与えてくれそうだから、とかなのでしょうか?お坊さんの側の一人として、非常に気になるところであります(笑)

2007年10月11日

A.着れます。

お坊さんの結婚式、となりますと、方法は仏前結婚式がほとんどかと思います。仏前となりますと、式を行なうのは、大抵お寺の本堂になりますし、なんと言ってもお坊さんの結婚式ですから、新郎さんはお袈裟と衣を着けるでしょう。そうすると、新婦さんはウェデイングドレスを着る、というわけにはいかないですよね。やはり白無垢か、十二単と言った、和装で合わせなければなりません。

しかし、お坊さんと結婚したい女性の中にも、やはりウェディングドレスを着たい!という方もおられるでしょう。まあ、ドレスを結婚式できれないからと言って、結婚を辞める、という方はおられないかと思いますが、やはり純白のドレスを着るのを諦め切れない方もおいでかもしれませんよね。

でも大丈夫。お寺の本堂で行なう結婚式では着れないですが、どうしてもウェディングドレスが着たい方は、その後の披露宴で着ればいいのです。人生で最も輝かしい瞬間ですし、ウェディングドレス着る機会なんて、そうそうあるものではありませんから、披露宴で、和装からウェディングドレスにお色直しして、タキシードにお色直しした新郎、或いはお父様と一緒に入場、なんてのもアリだと思いますよ。

2007年11月29日

A. 一般向けに求人はして無いと思います。

お寺に婿入りしたい、ですか、残念ですねー。嫁入りしたい、なら、私のところで受け付けているのですが(笑)
と、リアルな冗談はさておき、お寺に婿入りするためにはどうしたらよいのか、ということだと思いますが、お寺出身ではない一般の方には、ちょっと難しいかもしれません。そもそも婿入り、ということは、単にお寺に勤めるというわけじゃなくて、お寺の娘さんと結婚をするということですから、そのような求人は世間一般に向けてなされてはいないと思います。

もし、どうしてもお寺に婿に入りたいと思われるのでしたら、まずお寺の娘さんと知り合わなければなりません。しかも跡継ぎとなる男の兄弟がいない娘さんでないと、お寺に婿に入る事はできませんから、そう言う女性と知り合って結婚するのは、意識してもなかなかできることではないかなと思います。

さらに、お寺に婿に入る以上は、当然、跡継ぎとしてお寺の法務を勤めることが要求されるでしょう。ですから、僧侶としての資格をとって、ご自身もお坊さんにならなければならない必要性も出てまいります。

ですから、お寺に婿入りしたい、とお考えであれば、お坊さんになってしまわれるのが一番の近道かと思います。お婿さんが欲しい、というお寺は、結構あるかと思いますし、お坊さんとなって、僧侶社会の一員になれば、そう言う情報も得やすい事があると思いますので。そのためには、まずは最寄のお寺さんに行ってみる事から、ですね。

アニメ一休さんで、お坊さん同士が「そもさん、せっぱ!」と問答を掛け合うシーンがありますね。この連載では、ふだん聞きたくてもなかなか聞けないお寺や仏教への素朴な疑問に、お坊さんがわかりやすく答えます。読者のみなさんからの質問も、お待ちしています!
(なおご質問は、メールでinfo@higan.netにお送りください。みなさまからいただいたご質問の中からいくつかを取り上げさせていただきます。)
ケンユウ
石川県のとある温泉街に住む僧侶。みなさんからの質問に、わかりやすく答えます。
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