2007年12月27日

A. 「無い」と言ったら、嘘になるかもしれません(笑)

他のお寺が羨ましいと思った事、ということですが、そうですねぇ、私に限って言えば、全く無い、ということはありません。やっぱり、他のお寺さんを見て羨ましいなあ、と思うことはあります。

どういうところで羨ましいな、と感じるかと言うと、やはりそのお寺を取り巻く環境と言うか、土地、地域性、などでしょうか。例えば、私が今おりますお寺は、石川県の田舎の方にあるのですが、日々田舎暮らしをしておりますと、都会に近いところのお寺が、やっぱり羨ましいな、と感じたりもします。

また、お寺によっては、たくさん檀家さんがおられるお寺もあれば、檀家さんが少なく、兼業をしているお寺さんもおられる事と思います。檀家さんがたくさんおられるお寺さんは、お参りが毎日忙しくて、なかなか自由な時間が取れなかったりするでしょうし、兼業しておりますと、お坊さんとしての活動が疎かになってしまいます。ですから、檀家さんの多いお寺さんは、もう少し時間が取れる環境を望んだりするかもしれませんし、兼業しておられるお寺さんは、兼業の必要の無い環境を、羨ましいと思うかもしれません。

しかし、これらは言ってみれば無い物ねだりのようなものだったり、隣の花は赤く見えるようなもの。どんなお寺でも、やはり大変な事や悩みはあると思いますから、他のお寺を羨ましいと思うよりも、どのような形であれ、自分のところで自分が一生懸命頑張ることが、大切なんでしょうね。

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アニメ一休さんで、お坊さん同士が「そもさん、せっぱ!」と問答を掛け合うシーンがありますね。この連載では、ふだん聞きたくてもなかなか聞けないお寺や仏教への素朴な疑問に、お坊さんがわかりやすく答えます。読者のみなさんからの質問も、お待ちしています!
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ケンユウ
石川県のとある温泉街に住む僧侶。みなさんからの質問に、わかりやすく答えます。
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