2007年9月27日

A.よいです。

お寺といえば、世襲制で、お寺の子どもがお寺を継いでいかねばならない、というイメージがあるかと思いますが、必ずそうでなければならない、というわけではありません。お寺の生まれであっても、お坊さんになってない人もおられますし、以前「有名人で実はお坊さんって人いますか?」という質問で答えさせていただいたように、お寺生まれでも、お寺以外のお仕事をされておられる方も、たくさんおられます。

同じように、お寺の後継ぎとなるべき嫡子であっても、どうしてもお寺を継ぎたくなく、他の仕事をしたい、と思われれば、お寺を出る選択肢も無いわけではありません。お寺や檀家さんの今後の事をしっかりと考えるのが、お寺に生まれ、檀家さんのお布施によって育った者としては大事なことなのですが、やはり個人の意思や気持ちも大切ですからね。

ただその場合は、キチンと住職や檀家さんと話し合うのはもちろん、二度とお寺を継がない決意と、約束がなければならないかと思います。でなければ、いつか帰ってきてくれるかもしれないという淡い期待を住職に持たせて、お寺の次の後継者を決める事ができないこともあるでしょうし、養子をもらったり、他のお坊さんに入寺してもらったりして後継者を立てても、その後で出て行ってたお寺の嫡子がお寺に帰ってきて「継ぎたい」なんて言い出した日には、必ずもめますから。

ですから、もし、もうお寺には帰らないぐらいの不退の覚悟があるのならば、お寺の跡継ぎさんであっても、他の生きる道を見つけても良いのかなと思います。

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アニメ一休さんで、お坊さん同士が「そもさん、せっぱ!」と問答を掛け合うシーンがありますね。この連載では、ふだん聞きたくてもなかなか聞けないお寺や仏教への素朴な疑問に、お坊さんがわかりやすく答えます。読者のみなさんからの質問も、お待ちしています!
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ケンユウ
石川県のとある温泉街に住む僧侶。みなさんからの質問に、わかりやすく答えます。
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