2010年4月 1日

shoyo01.gif うどは、永平寺の修行僧が口にすることはほぼ皆無である食材です。 ところが、永平寺の台所である大庫院に配属されていた私は、結構な頻度でうどを調理していました。

 言ってしまえば、当時お客様用の御膳につけていたのが、うどの和え物だったというだけの話なのですが、私自身はうど独特の苦みがあまり好きではありませんでした。 しかし、精進料理のレシピを公開している立場上、私の嗜好性を持ち出すのもおかしいので、なんとか克服しようと思いまして、色々試した結果、今回の料理にたどり着きました。

 そこで分かったことですが、永平寺で調理をしていたのはもう少し緑色が強いうどで、いわゆる " 山うど " という天然のもので苦みが強いものだったのです。 今回は、あまり苦くない白いうどを使用し、さらにアボカドと合わせてもいるので、苦さがネックになっていた方でも食べられる料理になっています。 是非、お試しください。

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【 レシピ 】 <2人分>
・独活(うど)・・・1本(40cm程度)
・アボカド・・・1/4個
・木の芽・・・4枚

・自然塩・・・ひとつまみ

【 作り方 】 出来上がりTIME 20分
 <下準備>
・ うどは、外皮のうぶ毛を包丁の背でこそぎ落とし、きれいに洗ったあと桂剥きの要領で皮をむく。 その後、中身は5mm角のサイコロ状に切り、むいた皮と共に酢水につけ、変色を抑える。 (うどの皮は別の料理で使用する)
・ アボカドは、種に沿って包丁を回すように入れ、手でねじって半分に分け、スプーンで分量をくりぬく。 その後、こし器で裏ごしし滑らかなペーストを作り、自然塩を分量振って混ぜ合わせておく。

udo-abokadoae-zairyou.jpg(1) サイコロ状のうどは、熱湯に10秒ほどくぐらせたら冷水に取り、しっかりと冷めたらキッチンペーパーで水気をとる。

(2) (1)とアボカドのペーストを和えたら器に盛る。

(3) 最後に木の芽を手のひらで叩き、写真のように乗せたら完成。


作り方のポイント
・ 白いうどは、生のままでも若干苦いですが食べられます。 茹でた方が灰汁は感じなくなりますが、シャキシャキとした食感は失われますので、お好みで調理してください。
・ アボカドをスーパーで選ぶときは、ヘタと実の部分の間に空洞が出来ているものを選びましょう。 それが、食べ頃の合図です。 色の濃さは関係ありません。

ひとこと
shoyo01.gif  うどは、捨てるところのない食材と言われていまして、当然皮も美味しく食べられます。 うどの皮を使った料理は、次回ご紹介をしますので、楽しみにしていてください。


生活そのものが修行であるとする曹洞宗の大本山永平寺では、修行僧が料理を作ります。 料理を作ることも、食べることも、坐禅や掃除と同様に仏道修行そのものなのです。 その永平寺で本場の精進料理と出会った吉村昇洋が、分かりやすく且ついい感じに、精進料理とその背景を紹介していきます。 見やすく分かりやすいレシピ付き! 更新は毎月1日と15日の2回です。
吉村昇洋
広島県内の曹洞宗寺院副住職。 1977年3月生まれ。駒沢大学大学院仏教学専攻修士課程修了後、学問の世界から飛び出して実践の場を求め、曹洞宗大本山永平寺にて2年2ヶ月間の修行生活を送り、現在に至る。