2009年7月15日

shoyo01.gif ある和食の本を読んでいると、とても美味しそうな料理が目にとまりました。 お椀の中に白いお団子のようなものが入っていて、周りにおダシがはられている料理。 そう、和食の定番、 "エビのしんじょ" です。

 見た目がとにかく美味しそうでしたので、精進のおもてなし料理として作りたいなと思いましたが、精進料理ゆえの制約で、通常しんじょに使われるエビも白身魚も卵白も使えません。 しかし、何とかならないかと考え、今回ご紹介するに到りました。

 ただ、普通のしんじょは、弾力性のある食べ物ですが、今回主に豆腐を使用しているので、柔らかいしんじょになっています。 精進のしんじょ、どうぞご賞味くださいませ。

edamame-shinjyo.jpg


【 レシピ 】 <2人分>
<しんじょのタネ>
・枝豆・・・10さや
・もめん豆腐・・・100g(1/3丁)
・人参・・・1/4本
・大葉・・・2枚
・山芋・・・50g

<しんじょ用調味料>
・片栗粉・・・大さじ1
・薄口醤油・・・小さじ2
・天然塩・・・小さじ1
・日本酒・・・小さじ2
・胡麻油・・・小さじ1

<付け合わせ>
・本しめじ・・・1本
・三つ葉・・・2本

<お吸い物>
昆布だし...200ml
・日本酒...大さじ2
・薄口醤油...小さじ2
・天然塩...小さじ1/2

【 作り方 】 出来上がりTIME 60分
 <下準備>
・ 昆布だしは、あらかじめ用意しておき、常温にしておく。 → 昆布だしの取り方
・ もめん豆腐は、軽い重しをして2時間ほど置き、ゆっくりと水分を抜いておく。
・ 枝豆は、軽く水洗いをしたら塩で軽くもみ、そのまま沸騰した湯で3分間ゆでる。 ザルにあげた後うちわで仰いで冷ましたら、豆を取り出し、うす皮もむいて軽く塩をしておく。
・ 人参と山芋は、それぞれ皮を剥いてすりおろし、大葉はみじん切りにしておく。
・ 本しめじは半分に割った後、油を引いていないライパンで色がつく程度に焼いておく。

shinjyo-tane.jpg(1) すり鉢に、もめん豆腐・人参・山芋をいれ、なめらかになるまで擂る。 なめらかになったら、<しんじょ用調味料> と大葉、枝豆を入れ、軽く混ぜ合わせて <しんじょのタネ> を作る。

(2) ラップで大さじ2程度の <しんじょのタネ> を包み、小鉢に入れて10分ほど中火で蒸す。 蒸しあがったら、小鉢に入れたまま冷まし、形成する。

(3) 昆布だし・日本酒・薄口醤油・塩をひと煮立ちさせて、お吸い物を作っておく。

(4) 大きめの汁椀に、しんじょと本しめじを置き、お吸い物を回しかけ、三つ葉を乗せて完成。


作り方のポイント
・ 豆腐と山芋で作ったしんじょは、蒸しても非常に柔らかく崩れやすいですが、少し冷ませば若干固まります。
・ お吸い物は、片栗粉などでとろみをつけても美味しくいただけます。
・ すり鉢とすりこぎ棒は、できるだけ大きなものを使用したほうが、調理時に疲れません。 すり鉢は、あると便利な調理器具ですので、ない場合はお買いになることをお勧めします。 何といっても精進料理には欠かせない、基本の道具です。

ひとこと
shoyo01.gif  今回、人参をすりおろして使っているので、赤色っぽいタネになりますが、不思議なことに火を入れると黄色に変化します。 このブログでご紹介している料理は、ほとんど私の創作精進料理なので、時々今回のような不思議な発見があって、私自身も楽しく調理しています。 皆さんも是非、固定概念に捉われず、自由な発想の料理を作ってください。


生活そのものが修行であるとする曹洞宗の大本山永平寺では、修行僧が料理を作ります。 料理を作ることも、食べることも、坐禅や掃除と同様に仏道修行そのものなのです。 その永平寺で本場の精進料理と出会った吉村昇洋が、分かりやすく且ついい感じに、精進料理とその背景を紹介していきます。 見やすく分かりやすいレシピ付き! 更新は毎月1日と15日の2回です。
吉村昇洋
広島県内の曹洞宗寺院副住職。 1977年3月生まれ。駒沢大学大学院仏教学専攻修士課程修了後、学問の世界から飛び出して実践の場を求め、曹洞宗大本山永平寺にて2年2ヶ月間の修行生活を送り、現在に至る。