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2009年4月 アーカイブ

2009年4月15日

shoyo01.gif もうタケノコの時期になりました。 この時期になりますと毎年、お付き合いのあるお寺さんからタケノコを頂きます。

 本当にありがたいことです。

 しかも、最近東京に行く機会がありまして、いつも贔屓にしていた豆腐屋さんに訪れると、美味しそうなおからがあったので、買って帰って来たところでした。

 きっと美味しいだろうなぁ、と想像して、今回のレシピを考えました。 是非お試しください。

unohana.jpg


【 レシピ 】 <2人分>
・おから・・・100g
・タケノコ・・・50g
・人参・・・50g
・スナップエンドウ・・・6本

・ごま油・・・適量

・塩・・・ひとつまみ

<合わせだし>
・昆布だし・・・300g
・薄口醤油・・・30g
・みりん・・・30g

【 作り方 】 出来上がりTIME 30分
 <下準備>
・ 昆布だしは、あらかじめ用意しておく。 → 昆布だしの取り方
・ タケノコは、下ゆでしてあるものを使用。 → 生のタケノコの処理の仕方
・下ゆでしてあるタケノコは、<合わせだし>で10分ほど中火で煮た後、自然に冷まし、タケノコを取り出して5mm角のサイコロ状に切っておく。 この時、煮汁は使用するので残しておく。
・人参は3cmの千切りにした後、塩入りの沸騰した湯で30秒ほどゆで、ザルにあげておく。
・スナップエンドウは、ヘタがついた状態で1分ほどゆで、ザルにあげて手早く扇いで冷ました後、両側のスジを取る。 その後、5mの幅で切っておく。
okara.jpg
(1) 中火にかけたフライパンにごま油をひき、下準備したタケノコと人参を水分が無くなるまで炒めたら、タケノコの煮汁を入れ、弱火で3分ほど煮る。

(2) (1)におからを入れ、水分が軽く飛ぶまで煎る。 このとき焦がさないように気をつける。

(3) 火を消し、スナップエンドウを混ぜ入れ、器に盛って完成。


作り方のポイント
・ スナップエンドウのスジを取るのは、ゆでた後にしないと、湯の中でバラバラになってしまいますので気をつけてください。
・ スナップエンドウの代わりにきぬさやでも良いですが、スナップエンドウは皮と実の2つの食感が楽しめますので、こちらをお勧めします。


ひとこと
shoyo01.gif  おからは、事前にフードプロセッサーにかけておくと、さらに滑らかな食感になります。 ほんのちょっとの手間ですが、これで口に入れたときの印象が大分違うのですから、口の感覚器官がかなり敏感なことに気付かされます。
 

2009年4月 1日

shidare-zakura.jpg 春の彼岸が終わり、少し暖かくなってくると、桜のつぼみが開きはじめます。 広島にある私のお寺にもシダレザクラが二本植えてあって、毎年綺麗な花を咲かせます。 今年は、例年より早く、お寺の彼岸法要より前に開花が確認できました。

 そんな桜ですが、毎年その美しさに惹かれてか、多くの方が見に来られます。 お寺のほど近くにある広島平和記念公園に植えられたソメイヨシノよりも1週間ほど早いので、もの珍しさも手伝っているのかも知れません。

 今回は、精進料理から少し離れて、私が最近思ったことをつづりたいと思います。

 お寺の桜の花がある程度開いてきた頃、近所の総合病院から、車いすに乗ったおばあちゃんの集団がケアマネージャーさんに付き添われて来られていました。

 「よく、おいでましたね。 どうぞ、しっかりと見ていってください」

と、いつもの通りに挨拶をすると、

 「本当に、極楽じゃわ。 生きとって良かったですわぁ!!」

と、車いすの高さにまで枝垂れた桜の花々で、薄いピンク色の影に染まったおばあちゃんが、上げた手で枝に触れながら、とびっきりの笑顔でおっしゃいました。

 その瞬間、私はその姿にドキッとしました。 おばあちゃんが枝を触る様子が、仏様の手に引かれた子どもの姿と重なったからです。

 私は即座にそのおばあちゃんの手を取って、

 「いつでも見に来てくださいね。 桜を見られるように元気でいてくださいよ」

と告げると、「ありがとうございます」 という言葉と、満面の笑みを返してくれました。

 その後しばらく、おばあちゃん達は桜を堪能し、病院へ戻っていかれました。

 今思えば、この枝垂れ桜は、私に僧侶の在り方を問うたように思います。 仏の教えは金科玉条のごとく敬い奉るものではなく、人との触れ合いの中で実践するものなのだと。 ソメイヨシノではなくシダレザクラのような僧侶。 そうあり続けることが、私の目標であり、実践そのものなのです。

生活そのものが修行であるとする曹洞宗の大本山永平寺では、修行僧が料理を作ります。 料理を作ることも、食べることも、坐禅や掃除と同様に仏道修行そのものなのです。 その永平寺で本場の精進料理と出会った吉村昇洋が、分かりやすく且ついい感じに、精進料理とその背景を紹介していきます。 見やすく分かりやすいレシピ付き! 更新は毎月1日と15日の2回です。
吉村昇洋
広島県内の曹洞宗寺院副住職。 1977年3月生まれ。駒沢大学大学院仏教学専攻修士課程修了後、学問の世界から飛び出して実践の場を求め、曹洞宗大本山永平寺にて2年2ヶ月間の修行生活を送り、現在に至る。