2006年3月 3日

shoyo01.gif 白菜と言えば、鍋の具材として不動の地位を築いている野菜ですが、この事実からもお分かりの通り、冬が旬の野菜です。 火を入れると甘味が際立つので、今回は蒸してみました。 しかもトマトソースで頂きます。
 今回は大人の皆様に、洋風テイストな精進料理をご紹介致します。


role-hakusai.jpg 【レシピ】 <2人分>
・白菜…大2枚
・エリンギ…1/2本
・人参…1/4本

< タネの材料 >
・木綿豆腐…1/2丁 (150g) の水を抜いたもの
・スイートコーン (缶詰) …大さじ3

・薄口醤油…小さじ2
・煮きりみりん…小さじ2
・塩…小さじ1
・片栗粉…小さじ1

< トマトソースの材料 >
・昆布だし…120g
・椎茸だし…40g
・トマトピューレ…大さじ2
・舞茸…少々
・切れ目を入れた白菜の芯…少々
・セロリの葉…少々
・みりん…小さじ2
・塩…少々
・薄口醤油…小さじ2
・スイートコーンの残り汁…大さじ2


【 作り方 】  出来上がりTIME 60分 (豆腐の水切り時間を含まない)
hakusaimaki-anime.gif(1) まず、トマトソースを作る。 鍋に <トマトソースの材料> を入れ、沸騰手前の状態を弱火で 30分間キープしたら火を消して味を馴染ませる。

(2) トマトソースを作っている間に、エリンギと人参を厚さ 5㎜、幅3㎝の短冊切りにする。 白菜は分量を軽く塩茹でした後、使いやすい大きさに切ってペーパータオルで水分をよく取り除く。

(3) ボウルに <タネの材料> を入れて、よく混ぜ合わせる。

(4) (2)の白菜を1枚用意し、まず (3) を薄く敷き、中に (2)のエリンギと人参を置いてロールキャベツの要領で空気を入れないように巻き込む。 それをラップで包み、蒸し器で15分間蒸す。 蒸し器がなければ電子レンジでも可。

(5) (4) を 2~3等分程度の食べやすい大きさに切り、トマトソースをかけて出来上がり。



作り方のポイント
・ 白菜の芯付近まで使用すると、白菜の味が勝ちすぎるので、青い部分を中心に使用すると味のバランスも良いし、巻きやすいですよ。
・ 今回はエリンギと人参を使いましたが、中に巻き込む野菜は、冷蔵庫に残っている野菜でも構いません。

ひとこと
shoyo01.gif・ トマトソースは煮立たせてしまうとアクが大量に出てしまうので、トロ火でゆっくり味を馴染ませましょう。
・ トマトソースには是非、セロリの葉の部分を使用してください。 私の経験では、茎よりも葉の方が良い風味になるようです。




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 感動的な美味しさでビックリしちゃった。 永平寺ではこんな洋風な料理も食べるの?


shoyo01.gif いえ、ないですね。 毎回大量の調理をしないといけないので、こんな手の込んだ料理は実質的に無理です。


kaku07.gif では何でまた今回は洋風なんですか? あんまり精進料理っぽくないと思うのですが…。


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 そうそう、これって精進料理なの?


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 もちろんですとも。 皆さんの中の精進料理のイメージって、もしかして和食ですか?


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 そうそう。


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 では、他の国のお坊さん達全員が和食を食べるのですか?


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 あっ!!


shoyo01.gif でしょ? 食べてはいけないものを避けながら、自国の料理で食べています。 だとすると、仏教の智慧が欧米諸国に少しずつ浸透していっている現在では、こういった洋風の精進料理も、その存在価値が十分にありますよ。

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 なるほど、料理の魅力で仏教の思想を海外にってことですね?


shoyo01.gif いやいや、そんな大風呂敷を広げる気はありませんよ。 まぁ、とりあえず自分の周囲からってことで。


kae05.gif あの…ちょっといいかなぁ。 今回の料理についてなんだけど、トマトって精進料理で使っても良かったんだね。


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 良いのではないですか? ここに書いてないってことは良いでしょ。


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 そうですね。 何の問題もないですよ。


kae01.gif そうなんだぁ。 作っている最中に、 『トマトソースに昆布と椎茸のだしって!?』 と思ったんだけど、驚くほど合うわね。 油分を使っていないし、トマトは肌荒れに効果があるから、美容の面でも嬉しいわ。

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 それに、ソースに白菜の芯を使って自然な甘さを出すってのは、まさに精進ですよね。


shoyo01.gif そうそう。 普段捨てるような食べにくい部分も、ソースになら使えます。 さらに美味しくて美容に良いと言うなら文句なしの一品ですね。
 それにしても、肌荒れに効くんだぁ。 へ~、知らなかったなぁ。そうなんですかぁ…。 いいこと聞いたなぁ。

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 妙に話に喰い付くわね? どういうことかしら?


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 ・・・・・・。


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 は、埴輪!?


生活そのものが修行であるとする曹洞宗の大本山永平寺では、修行僧が料理を作ります。料理を作ることも、食べることも、坐禅をすることと同様に仏道修行そのものなのです。 その永平寺で本場の精進料理と出会った吉村昇洋が、分かりやすく且ついい感じに、精進料理とその背景を紹介していきます。 見やすく分かりやすいレシピ付き!
吉村昇洋
広島の曹洞宗寺院副住職。 1977年生まれ。駒沢大学大学院仏教学専攻修士課程修了後、学問の世界から飛び出して実践の場を求め、曹洞宗大本山永平寺にて2年2ヶ月間の修行生活を送り、現在に至る。