いまだにチベット亡命政府と中国政府の間には、まともな対話も行われずにいたずらに時間が過ぎ去るばかり。1935年にお生まれになったダライラマ法王は、この7月6日に73歳になられました。チベットに残された時間はそう多くはない、のかもしれません。
そんななかチベット問題を忘れないで欲しいと訴え「ブッダロード・ピースウォーク・トゥ善光寺」が2008年7月25〜7日の三日間、長野県・善光寺などで開催されます。善光寺といえば、同じ仏教徒であるチベットへの連帯を表明し、聖火リレーのスタート地点を辞退し、世界的に話題となったお寺。
2008年3月10日、チベットの都ラサでチベット人僧侶により自由を求めるデモが行われました。中国当局がデモを暴力的に鎮圧したことから、多くの死傷者や逮捕者がでる事態に発展。外国人の立ち入りが禁止され正確な状況が伝えられず、各国で行われた聖火リレーに抗議が殺到したことはまだ記憶に新しいことではないでしょうか。
チベットが独立国としての地位を失った1959年のダライラマ法王のインド亡命から、もうすぐ50年が経とうとしています。仏教がすべての基礎にあったチベットとは、いったいどんな国だったのでしょうか? 今から遡ること60年。まだ幼かったダライラマの、唯一の西洋人家庭教師を勤めた登山家を描いた映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』を通して、チベットの仏教と文化をみてみることにしましょう。
現在発売中のニューズウィーク日本版にて(先週号ですが…)、特集「ニュースを読み解く 世界宗教入門」が掲載されています。内容は以下の通り、
NHK海外ネットワークの公式サイトによれば、特集の内容は教育の自由のないチベットを逃れ、親元を離れチベット亡命政府のあるインド・ダラムサラを目指しヒマラヤ山脈を越え亡命する子どもたちを描いたものになるとのこと。
この会はチベット問題に対する僧侶達の想いを集めて具体的な行動を起こそうと、2005年にダライラマ法王を招かれたこともある川原英照師(蓮花院誕生寺住職・熊本県)を中心に作られたもので、中国政府に対しチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との直接対話を求めています。当日は全国各地から様々な宗派の僧侶、一般の方が増上寺に集いました。開場1時間前には10名程の記者が集まり、この会の注目の高さが伺えました。
「チベットチベット」は、在日韓国人3世のキム・スンヨン監督自身の体験から生まれた作品。ビデオカメラ片手の放浪旅行でたどり着いた北インド・ダラムサラで亡命政府とともに異国の地で暮らすチベット人に出会う。全てを失い苦しい生活を強いられるなか、自国の文化を大切にし民族の誇りを守る人々の姿に、惹かれた監督はチベットの現状を撮影し始める。監督の想いはダライラマ法王にも届き、異例の10日間の密着取材が許されている。その後、チベットへと向かった監督は、亡命チベット人は眼にすることのできない、チベットのいまの姿を捉えている。
主催の「チベット大好き」の会は、チベットを知ってもらうためになにかできないかと、自発的に集まりわずか一ヶ月あまりで本展覧会を開催にこぎ着けた。ホームページでの呼びかけなどを通して、チベットを訪れたことのある様々な人々が、それぞれのチベットをテーマにした作品を持ち寄った。実際に旅をして、その目で直に見た報道ではとらえられないチベットを表現したという。
関西テレビ『ムーブ!』でコラムニストの勝谷誠彦さんが、4月26日に長野聖火リレーで抗議を行い逮捕された亡命チベット人二世のタシィ・ツゥリンさんに行ったインタビューがYouTubeにアップされている。
タシィさんは、卓球選手の福原愛さんが走る隊列に飛び込んで抗議を行い逮捕された。その後、二十日間にもわたって勾留を受け罰金五十万が課されたが、六本木や長野での抗議行動を主催した「チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン(TSNJ)」や善光寺での追悼法要を開催した「チベット問題を考える会」を中心に支援活動を受け、5月16日に釈放された。
チベットで傷つき亡くなった方に思いを馳せ、平和を祈る。そういった動きが日本各地に現われています。
我々も仏教者として何か行動を起こしたいと思い、今回の騒乱で傷ついた全ての方への哀悼を表す法要を営むこととなりました。日本のお経とチベットのお経を合わせた法要のあと、キャンドルアーティスト【キャンドル・JUNE】さんの作品を見ながら、静かに祈りを捧げます。
ご興味のある方は、是非ご参加ください。詳しくはキャンドルナイト@TERRAの公式サイトにてご確認ください。
◇◆◇キャンドルナイト@TERRA 第1回@光明寺◇◆◇
■日時:5/10(土)18:30~
■場所:光明寺(地下鉄日比谷線神谷町出口徒歩1分)
■法要内容: ・チベット語でのお祈り ・日本仏教のお祈り (回向、ダライ・ラマ法王長寿祈願など含む)
■その他 ・当日キャンドルは準備致しますが、 ご自身でもキャンドルを持ってきたい、気持ちを捧げたいという方は、 ぜひご自由にお持ち寄りください。 ・法要後は、美しいキャンドルと共に、チャイや物販も予定しています。 心を同じにする皆様と、静かな時間を持てたらと思います。
■主催・共催 主催 キャンドルナイト@TERRA実行委員会 協力 チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン (TSNJ)、IBA(超宗派仏教青年会)
今晩22:54より日テレで放送される『News Zero』で「”暴動後のチベット” 世界初潜入…厳戒の街」が放送されます。外国人記者による取材の原則禁止がいまも続くチベット自治区はいまどうなっているのか、どこまで取材できたのか非常に気になるところです。
長田幸康さんのチベット情報メールマガジン「ぷちチベ」より。
チベット問題を積極的に取り上げ、4/12に渋谷で行われたキャンドルライティングなど各地で行われるイベントの様子をウェブで生中継をしているオーマイ・ニュースで、本日16時より青山・梅窓院で行われた「チベットの平和を集う集会」の様子が「【再放送中】チベットの平和を集う集会」(OhmyNews:オーマイニュース)として公開されている。 記事によれば、200人ほどが集まり、約2時間の追悼法要が催されたとのこと。
内田樹先生が、ブログで政治的指導者としてのダライ・ラマ法王について語っています。「ダライ・ラマ畏るべし」 (内田樹の研究室)にて。両者を仲介できるような国はあるのでしょうか…?
3月17日に日本仏教界からいち早く声明を出した全日本仏教会が、本日4月22日に新たに関係各所に平和的解決を求める要請書を提出されました。
胡錦濤中国国家主席、福田康夫内閣総理大臣、ダライ・ラマ法王、潘基文国連事務総長に提出された要請書では多くの死傷者が出た今回の事態に対する、「日本仏教徒の深い悲しみ」と「平和的な対話の積み重ねによる、一日も早い人道的な解決」が訴えられています。時事ドットコムによれば、要請書を受け取った岩城光英官房副長官は要請書の内容に、「同感だ。首相に必ず伝える」と答えたとのこと。
四者に提出された内容はほぼ同じ内容となっており、提出先の立場ごとに要請内容が異なっています。内容は以下の通り。
聖火リレーを目前に控える長野で、地元の僧侶が作るチベット支援団体「チベットの風」によりチベットを題材としたドキュメンタリー映画「チベットチベット」の上映会が行われます。これまでに開催された上映会はいくつもの新聞で取り上げられるなど大きな反響を呼んでおり、キム・スンヨン監督による講演も予定される23、24日の上映会には、さらなる注目が集まりそうです。
詳細は以下にて。
NHKによると、4月26日に長野で開催が予定されている北京オリンピックの聖火リレーで、スタート地点に選ばれている善光寺は中国批判の高まりを受け、長野市聖火リレー実行委員会にスタート地点の変更を求める意向を伝えたとのことです。市では、スタート地点の変更や式典の縮小を検討しているとのこと。
善光寺で聖火リレーが行われることに対しては、宮崎哲弥さんがテレビで善光寺で聖火リレーが行われれば日本仏教界が「(チベットの事件を)認めたことになってしまう」と大反対をされ、また今月13日にはチベットでの弾圧による犠牲者を追悼するキャンドルライティングが催され、僧侶を含め100人ほどが集まった様子が報じられるなど、批判が高まっているなかでの今回の判断でした。
長野を代表する寺院として非常に難しい状況であったでしょうが、素晴らしい判断だったのではないでしょうか。
■関連情報 □善光寺 リレーの境内使用反対(NHKニュース) □チベットへ祈りの輪 善光寺でキャンドルライティング(信濃毎日新聞) □長野の「聖火」善光寺スタート テリーと宮崎が大反対(J-Castテレビウォッチ)
2008年4月23日に、青山の梅窓院にてチベットで行われた弾圧による犠牲者140名あまりの方々の追悼のための四十九日法要ならびに、チベット仏教の修行をしたことでも知られている宗教学者の中沢新一さんとダライ・ラマ法王のアジア・太平洋地区担当初代代表も勤められたペマ・ギャルポさんによる対談が行われます。
中沢新一さんと言えば、1981年に出版された『虹の階梯』において、チベット仏教の一派であるニンマ派の修行法を精緻に描き、日本のチベット仏教受容に大きな影響を与えたことで知られています。おそらく、直接今回チベットで起こった事態に言及されるのは今回がはじめてのことではないでしょうか。どのような発言がなされるのか注目したいところです。
以下、主催のチベット文化研究会による説明文です。
本日4月17日、埼玉県川口市にある大徳寺にて、チベットの弾圧による犠牲者追悼と先祖供養の護摩供養がパトゥル・リンポチェ師を導師として行われます。チベット人僧侶による護摩を体験できる貴重な機会ではないでしょうか。
以下、パトゥル・リンポチェ師を招待されている東京ゾクチェンセンターによる、今回の法要に関する情報です。
3月22日に六本木で行われ1500人が集まったとも言われるチベット・サポート・ネットワーク・ジャパン(TSNJ)による中国大使館前アピール&周辺デモ。その後は各地でキャンドルライティングが行われています。 本日4月13日は、TSNJのサポーターにより渋谷にてキャンドルマーチが開催されます。渋谷駅周辺や代々木公園で犠牲者への追悼や平和への祈りを込めたキャンドルを灯すそうです。 あいにくの天気ですが、お時間のあるかたはぜひ。
先日、4月10日に日本に立ち寄られたダライラマ法王による記者会見の全て様子がyoutubeにアップされています。 産経新聞によれば、ダライラマ法王は「中国によるチベット文化への抑圧が激しい抗議につながったこと」、「中国への対話の呼びかけ」、「中国に対する抗議活動での非暴力の訴え」、「北京オリンピックへの支持」が話されたとのこと。 詳しくは、以下の動画をご覧下さい。
チベット・ラサで起きた中国の武力制圧に対する抗議とその犠牲者への追悼を込めて、4月8日11時に全国の寺院十数ヶ寺で一斉に鐘突きが行われたとのこと。若手僧侶が集まりこれからの仏教を考えるイベント「ボーズ・ビー・アンビシャス」の有志によって、お釈迦様の誕生を祝う4月8日に合わせて行われました。新聞社の報道は以下のリンクから。
4月5日放送の関西テレビ『ぶったま』に西の比叡山と呼ばれるほどの大寺院である圓教寺(えんぎょうじ)の執事長大樹玄承(おおきげんじょう)僧正が出演され、チベットでの信仰の自由と日本の仏教徒へこれが「仏教者であるための最後の機会」と訴えられました。
批判やなんらかの処罰を受ける危険性もあるなか、勇気をもって仏教界からはじめて生の声を発せられたことに、大きな反響が寄せられています。youtubeアップロードされた動画から、読み上げられたメッセージが書き起こされ様々なブログに掲載されたり、また英語、フランス語字幕が付けられた動画が作成されるなど、世界的な注目が集まっています。
4月10日にはダライラマ法王の日本立ち寄り、5月6〜11日には胡錦濤国家主席が来日が予定されており、あらためて日本人の姿勢が問われることになりそうです。
昨年ダライラマ法王との対談本『目覚めよ仏教』を出された上田紀行先生(東京工業大学助教授)の呼びかけで、紀伊国屋新宿本店にて「チベット騒動緊急フェア」が四月中旬まで催されています。ウェブサイトにはフェアで取り上げられている書籍の一部が掲載され、購入できるようになっています。
丸善でも「特集:チベット問題を考える」と題し、チベット本の紹介が行われており、ちょっと古い情報になってしまいますが、ジュンク堂池袋店、丸善オアゾ店、青山ブックセンター本店、宮脇書店本店ならびに南本店(香川県高松市)でも開催されているようです(すでに終わっているものもあるかもしれません)。
【更新履歴】 ・4/2:本記事公開 ・5/13:日本テーラワーダ仏教教会、真言宗豊山派、飛騨高山車座会議などの声明を追加
中国のチベットへの弾圧に対する日本仏教界の声明文をまとめてみました。
ウェブに掲載されているもののみですが、伝統仏教教団八宗からは日蓮宗、浄土宗、浄土真宗本願寺派、曹洞宗から声明が出されています。また昨年ダライラマ法王を招いて講演行った全日仏がいち早く声明を出しています。
こういった事態に対しては伝統教団よりも新宗教団体のほうが対応が早いのではないかと思い調べてみましたが、驚いたことに一つも声明を出しているところはありませんでした(島田裕巳『日本の10大新宗教』掲載の団体について)。
仏教団体の声明文をいくつか見ましたが、とくに印象に残ったのが日光修験道が出されたものです。中国政府の非道な行為に対する毅然としたメッセージです。全文を引用させていただきましたので、ご覧下さい。
詳細は以下の通り。