それまでまったく無名だった菊地凛子がアカデミー助演女優賞にノミネートされ、一躍有名になるなど、日本でも話題を呼んでいる映画『バベル』。
『バベル』で描かれるのは、モロッコ山中で放たれた一発の銃弾が、日本、アメリカ、メキシコで巻き起こす悲劇の連鎖です。そんなこの映画を撮ったメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(『アモーレス・ペロス』、『21グラム』)は朝日新聞に対し、このように語っています。
「世界は隔てなく空気でつながっている。スリランカの虎が吸った空気、ブッダが吸った空気を今、自分が吸っているかもしれない。人の心も、無数の作用・反作用を経て、世界でつながっていることを示したかった」 朝日新聞「弱い人間ほど遠い救済 「バベル」のイニャリトゥ監督」より
このように世界を見つめる監督の視点は、まさしく仏教のそれと言っても過言ではないでしょう。永遠に回帰するこの世界においては、すべてのものがつながりあっているのです。
来週末28日(土)にはいよいよ待望の日本公開。必見です。