現在、東京国立博物館で公開中の海外オークションで落札された運慶作と見られる大日如来像をはじめとする、名前だけはよく知っているであろうもっとも有名な仏師の1人であろう、運慶。その生涯やその傑作についてまとめた特集や「やっぱり仏像を見るならお寺じゃなきゃ!」という人のための仏旅特集など、なかなか充実した内容となっております。
近頃、巷の書店ではこのテの本が氾濫していますね。
仏像をより分かり易くカジュアルに紹介するような趣旨のものです。
難しい話となると5分と持たずに睡魔に襲われる私にとって、こんなありがたい本はありません。
本書は第一章から第四章までの「4つのふしぎで仏像の世界をごあんない」してくれる内容になっていて、噛み砕いた文章と、かわいらしいイラストが魅力的な一冊となっています。仏像のチョイスもなかなかポップで、東大寺の五劫思惟阿弥陀如来を持って来る辺りが乙女ゴコロを刺激します。うーんそうか、あの個性的なお姿は私たちのためを思っての結果だったのか…と改めて感服致しました。どんな仏像か気になる方はぜひこの本を読んでみて下さい。
BGMがない映画。 この作品を読んで私が受けた印象です。
お話としては、スッドーダナ王の息子であるブッダ、その子のラーフラ、そしてティッサ・メッテイヤの親子三代の物語なのですが、このお話を仏典と思って読むと痛い目にあいます。
だって、このお話の中では、稲作を広めたのはヤショダラの功績であり、ラーフラは子供までこさえてしまっているのですから。
2008年3月10日、チベットの都ラサでチベット人僧侶により自由を求めるデモが行われました。中国当局がデモを暴力的に鎮圧したことから、多くの死傷者や逮捕者がでる事態に発展。外国人の立ち入りが禁止され正確な状況が伝えられず、各国で行われた聖火リレーに抗議が殺到したことはまだ記憶に新しいことではないでしょうか。
チベットが独立国としての地位を失った1959年のダライラマ法王のインド亡命から、もうすぐ50年が経とうとしています。仏教がすべての基礎にあったチベットとは、いったいどんな国だったのでしょうか? 今から遡ること60年。まだ幼かったダライラマの、唯一の西洋人家庭教師を勤めた登山家を描いた映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』を通して、チベットの仏教と文化をみてみることにしましょう。
日経おとなのOFFより、ムック『美仏巡礼[完全保存版]』が出ております。完全保存版の名に恥じない行き届いた内容で、仏像の基礎知識から必見の仏像にレアな仏像まで、これ一冊で一通り抑えられるようになっています。
「美仏」といいながら、ところどころに混じっている珍仏はぜひ見ていただきたいです(80Pの千手千足観音や120P腰掛け釈迦如来など)。詳しくは以下でどうぞ。
大日如来とは、仏教のなかでも密教の本尊で、弘法大師空海が開いた金剛峯寺(高野山)、東寺(京都)といったお寺に代表される真言宗でもっとも大切にされている仏。わたしたちが生きるこの宇宙そのものの象徴で、この世界に生き存在するものはすべて大日如来であるというのが真言宗の教え。左手人差し指を、右手で握る「智拳印(ちけんいん)」を結んでいることから、仏の智慧をあらわす金剛界の大日如来ということがわかる。
「チベットチベット」は、在日韓国人3世のキム・スンヨン監督自身の体験から生まれた作品。ビデオカメラ片手の放浪旅行でたどり着いた北インド・ダラムサラで亡命政府とともに異国の地で暮らすチベット人に出会う。全てを失い苦しい生活を強いられるなか、自国の文化を大切にし民族の誇りを守る人々の姿に、惹かれた監督はチベットの現状を撮影し始める。監督の想いはダライラマ法王にも届き、異例の10日間の密着取材が許されている。その後、チベットへと向かった監督は、亡命チベット人は眼にすることのできない、チベットのいまの姿を捉えている。
この大日如来、さる3月に、NYのクリスティーズにてオークションにかけられ、事前の予想をはるかに上回る約12億もの高値で落札され話題を呼びました。落札したのは真言宗系の宗教法人「真如苑(しんにょえん)」で、調査と展示を兼ねて、数年間にわたり同博物館に預けることになったようです。
先日、いとうせいこう氏とポメラニアンズがタッグを組んだ、いとうせいこう&ポメラニアンズというユニットが、5月21日に「カザアナ」というアルバムを出しました。
そのアルバムの中に、な、な、なんと、「なんまいDUB」という楽曲があるではありませんか! これは僧侶として聞いておかないと、と、さっそくiTunes Storeで購入して、聞いてみたのですが…
明治維新後の徳川家臣団3万人のゆくえを追い各方面から好評を受けた前著『幕臣たちの明治維新』の第2弾とも言える本著は将軍家御典医(徳川家お抱えの医者)の家に生まれたお姫様の見た明治維新を描いた一冊です。「薩長にお辞儀なんかするもんか!」というほど気の強かった、いわゆる「おきゃん」なお姫様がその眼で見た江戸の終わりと明治のはじまりが語られています。
篤姫でをご覧のかたも、そうでないかたも、ぜひ一度書店でお手に取りください。
超人気ライトノベルシリーズ『マリア様がみてる』の今野緒雪さんが、4月18日発売の「別冊コバルト」にて仏教系男子高校である「花寺学院」を舞台にした新シリーズ『お釈迦様もみてる』の連載を開始したそうです(これもライトノベルなんでしょうか?)。
『マリみて』は読んだことはありませんが、大人気シリーズだそうですね。ちょっとBL系の香りがしますが、よろしければご一読を。そしてご感想をいただければありがたいです!
■今野緒雪『お釈迦様もみてる』 □媒体:別冊コバルト □発売日:2008年4月18日(金)
■関連情報 □-Webコバルト- 別冊Cobalt □マリア様がみてる - Wikipedia
NHK総合で毎週金曜日22時から放送の「プレミアム10」にて、今週は「菅野美穂 インド・ヨガ 聖地への旅」が放送されます。日本でもすっかりおなじみとなった「ヨガ」。ヨガ歴1年の菅野美穂さんが、ガンジス川を遡るヨガ巡礼に旅立たれるとのこと。 個人的には菅野美穂さんが今年で三十というのに驚きました…。『働きマン』にお坊さんが出る日はくるか!?
■NHK総合『プレミアム10』菅野美穂 インド・ヨガ 聖地への旅」 □日時:2007年10月26日(金)22:00~23:30 □チャンネル:NHK総合 □内容:
「今年、30代を迎える女優・菅野美穂。忙しい仕事の合間に努力して時間を作り出し、本格的にヨガを始めて1年が経つ。 身体は柔軟性を増し、無理に思えた難しいポーズもできるようになった今、最大の関心は本場インドで「本物のヨガを体験したい」ということ。 「忘れている何か……失われている何か」を見つけられる?精神の美しさが自然と表れ出るようなヨガ。それは、どんな体験なの? 3年前に初めてインドを訪れた時に見たガンジス川をさかのぼり、聖なる巡礼地をめざす。 インドの人々との出会いを楽しみ、ココロとカラダにしみわたるようなヨガの魅力を探し出すヨガ紀行。」公式サイトより。
MSN産経ニュースによれば曹洞宗の開祖・道元禅師の生涯を描いた立松和平さんの小説、『道元禅師(上・下)』(東京書籍)が泉鏡花文学賞を受賞されました。11月7日には、金沢市文化ホールにて授賞式が催されるそうです。
9年間に渡る長期連載とあって、上下巻で1120ページにも及ぶ超長編小説。読書の秋に挑戦されてはいかがでしょうか。
■関連ページ □「作家・立松和平さんが語る曹洞宗の開祖・道元禅師の教え」:道元禅師は「修行の場お寺」だけでなく「家庭の台所にも、職場にも、どこにでもある」!
□立松和平氏インタビュー 道元禅師の生涯を描く 『道元禅師(上・下)』(東京書籍)刊行を機に(週刊読書人):完成までにこんなにご苦労なさったとは…。
□「禅のお話~わたしの道元さま~」(曹洞宗近畿管区教化センター):連載途中に書かれた歌舞伎『道元の月』上演に当たっての講演。
来てますね。ついに、来ました。そうですPerfumeです。Capsuleの中田ヤスタカがプロデュースするハイクオリティー&ハイセンス?な音楽で大ヒット中の三人組アイドルユニット「Perfume」。
公共広告機構(AC)のリサイクルをテーマにしたCMが有名ですが、なんとテレビ東京の音楽バラエティ「NEO WAVE」にて、「癒し」をテーマに仏教的要素を取り入れたアレンジ曲を発表されました。
登場するのは、以前9.11後グラウンドゼロで祈祷するために世界三大荒行の一つに数えられる「日蓮宗大荒行堂」に入行された井上実直さん。井上さんのお寺を訪れたPerfumeがアレンジャーの寺田創一さんとともに、ケイス(ゴーンと鳴らすあれ)や和太鼓などの音をサンプリング。さらに自然の癒し音とともにリミックスしています。
師も走り回すほど忙しい師走を控えて、心を亡くされてらっしゃる方。ぜひこの「エレクトロワールド 癒しVersion」を聞いて、癒されてください…。
■関連URL □Perfume:公式サイト □Perfume AC CM:ACのCMが観れます。 □Far East Recording:公式サイト。mp3ダウンロードもできます。 □「"perfume"テレビ東京"NEO WAVE"企画最終報告書」:番組の動画が観れます。 □Fragment:井上実直さん主演のドキュメンタリー。
先日もお伝えした、六日間の限定公開ながら大変な人気だった高野山カフェ。土日に訪れた方のお話では精進ランチも予定の倍の四十食を用意しながら、それでもオープン前に完売とのこと。当初は二十食でも多すぎるのでは?、という話だったそうですので、スタッフの方々にとっても予想外の大人気だったようです。
いまや空前の仏教ブーム到来!とも言われていますが、まだまだ狭き門の向こうにあるのは事実。こういった「高野山カフェ」のような、カジュアルながら本格な仏教に触れられる機会を求める声は根強いようです。なかなか新しいことに挑戦するをしないお寺業界も、ここ数年で先行する成功例がいくつも見られるようになったこともあり、今後ますますこういった動きは広まっていくのではないでしょうか。
さて、そんななか「他力本願でいこう!」などで仏教界をリードする築地本願寺が境内に新たにカフェをオープンさせることとなりました。その名も「カフェ・ド・シンラン」。雑誌ソトコトとコラボレーションし、健康で持続的な生活を意味する「LOHAS=ロハス」を、食、モノ、イベントを通して体験できる空間を作ったそうです。
以前からお伝えしております、青山にオープンした高野山カフェ。残りあと三日となった今日14日(金)、お邪魔してまいりました。
渋谷駅から宮益坂を登り、多くの人や車が行き交う青山通りへ。無印良品のある角を曲がり、ちょっとだけ静かになった通りを行くとなにやら人だかりが。おおよその場所しか調べていなかったのですが、まわりのお店とはちょっと違う賑わいにすぐ見つけることができました。近づいてみると、なんと店の前には十人以上の行列が!
スタッフの方に伺うと、これはなんと二時間後の写経待ちの行列で、瞑想の定員はずいぶん前にいっぱいになってしまったとのこと。法話の四十名の定員も二時過ぎから列ができはじめあっという間にいっぱいになってしまったそうでした。
がっくりと肩を落としながらガラス越しに会場をのぞくと、畳が敷かれ正面に曼荼羅や御大師様の掛け軸がかけられた会場は、お坊さんを待つ方々でいっぱい。後ろ姿だけですが、場所がからか若い方も多くいらっしゃっていました。
外からでは中の声もまったく聞こえないため、精進ランチだけでもと思ったのですが、こちらもすでに売り切れ。カフェスペースとは完全に分かれてしまっていたため、お茶をしながら瞑想や法話の様子を眺めることもできませんでした。
写経や瞑想といった体験と精進ランチを目玉とした高野山カフェ。期間限定ということもあり、すでに多くの方がいらっしゃっているようです。開催期間もあと残り二日ですが、週末ということもあり大変な混雑が予想されます。これを機会にぜひ体験をしたい方は、なるべく早めの到着をオススメいたします。
ぜひご感想をお聞かせください〜!
先日お伝えした東京・青山の高野山カフェはオープンを目前にした昨日十日に内覧会が開かれました。YoutubeにはTOKYO MXが撮影した高野山カフェの様子がアップされ、カフェで提供されるイタリアン精進ランチや瞑想、写経、法話の様子を見ることができます。
高野山カフェ公式サイトには、あらためて体験プログラムのスケジュールも掲載されています。平日の夕方を中心とした時間割なので、なかなか気軽に参加というわけにもいかないのが残念です。
興味のある方はぜひご覧ください。
■関連URL □Youtube「世界遺産をPR! 「高野山カフェ」あす青山にオープン」 □高野山カフェ公式サイト □FujiSankei Business i. 「シブヤで精進料理、写経体験も…高野山カフェが登場」
すっかり日常に定着したカフェ。その営業形態も様々になりコーヒーを中心としたカフェだけではなく、お酒も飲めるカフェバー、社会問題にもなっているインターネットカフェやマンガ喫茶など、ただお茶を飲むだけではない様々な楽しみを提供するようになってきています。なかでも最近よく耳にするのがメイド喫茶。友人が行った秋葉原のお店はものすごく混んでいて、行列ができているお店もあったとか…。
だれでも気軽にお店独自の雰囲気を味わってもらおうと老舗の和菓子屋さんがカフェ形態のお店をオープンするケースもあり、古くささや敷居の高さを解消しようとする業界が進出することが多くなっています。
お葬式にはお坊さん。お正月には神社に初詣。結婚式は教会で。洋の東西を問わず、融通無碍に世界を行くのが日本人。困ったときには神頼み。それともご先祖かオーラか。
いったいぜんたい結局なにに頼ればいいのかわからない。そんな本末転倒な事態にお困りなときに重宝しそうなのがこちらの「Choose Your Religion」というアイテム。
星座早見表のような円盤をくるくる回せば、色々な宗教の重要なポイントをまとめてチェック。シンプルにまとめられた各宗教の「概略」、「御利益」、「仲間になれそうな人」、「服装」、「欠点」、「死後の世界」を簡単に比較できます。
仏教、キリスト教、イスラム教といった三大宗教から、サイエントロジーにスピリチュアリズムまで三十宗に対応しております。個人的にいまや宗教の一つにも数えられようとしている「ジェダイ(スターウォーズの)」がないのは残念ですが…
ゴールデンウィークの混雑も終わり、夏までつかの間の静けさに包まれている鎌倉が現在発売中の雑誌『Pen』2007 6/1号にて特集されています。特集トップには、岩の庭園と苔むす石階段の「瑞泉寺」、竹林の「報国寺」、鎌倉最古の「杉本寺」、静けさの「安国論寺」が掲載。新緑に彩られた寺院の美しい姿を見ることができます。
週末の小旅行に鎌倉を訪れたくなることまちがいなし。「鎌倉の持つ魅力を再発見し活性化」するNPOルートカルチャーの「鎌倉を本気で遊ぶマップ」と併せてご覧ください。
ニンテンドーDSで爆発的人気を誇った「脳を鍛える大人のDSトレーニング」にはじまった脳トレブーム。
しかし、仏教徒なら脳を鍛えるだけでなく、功徳も積みたいところ。
そんなあなたにオススメするのが、こちらの仏教用語クロスワード「ぶつ仏クロス」です。
クロスワードを解いて出てきた仏教用語を「ブツブツ」つぶやけば、音読効果で脳トレ+仏トレ(=修行)の一石二鳥かもしれません。
ぜひ一度お試しを!
それまでまったく無名だった菊地凛子がアカデミー助演女優賞にノミネートされ、一躍有名になるなど、日本でも話題を呼んでいる映画『バベル』。
『バベル』で描かれるのは、モロッコ山中で放たれた一発の銃弾が、日本、アメリカ、メキシコで巻き起こす悲劇の連鎖です。そんなこの映画を撮ったメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(『アモーレス・ペロス』、『21グラム』)は朝日新聞に対し、このように語っています。
「世界は隔てなく空気でつながっている。スリランカの虎が吸った空気、ブッダが吸った空気を今、自分が吸っているかもしれない。人の心も、無数の作用・反作用を経て、世界でつながっていることを示したかった」 朝日新聞「弱い人間ほど遠い救済 「バベル」のイニャリトゥ監督」より このように世界を見つめる監督の視点は、まさしく仏教のそれと言っても過言ではないでしょう。永遠に回帰するこの世界においては、すべてのものがつながりあっているのです。
来週末28日(土)にはいよいよ待望の日本公開。必見です。