2008年11月 6日

 本日2008年11月6日(木)に両国国技館にて開催されたダライラマ法王による講演会「心の本質は光ーよみがえれ日本の美しき心 めざそう世界貢献ー」の最速レポートをお送りいたします。

 講演中にTwitterで起こしていたメモを整えたものですので、内容に誤りや過不足、猊下のお考えを反映していない面も多くあるかと思いますので、そういったことをご了承いただいた上でお読み下さい。

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 本日のタイトルは「心の本質は光 よみがえれ日本の心 めざそう世界貢献」です。舞台中央にはタンカが掛けられ、その下に法王の座席が。

 司会挨拶に続いて入場! かと思いきやまだ。イスのセッティング中。

 法王の入場を待って会場は総立ちに。そして多くの拍手と少しの合掌が。鳴り止まない拍手、法王の姿はまだ見えず。やっぱりもう少しお待ちをってことに。

 三度目の正直でご登場、礼拝ののち着席された。観客に手をふる法王。

法王のご挨拶

 みなさん、わたしはとても幸せです。みなさんには大きな可能性があり、幸せな世界を作ることができます。一人ひとりが幸せになることを結び合わせていけば、世界の平和につながって行きます。

 わたしにヒーリングパワーのような特別なものを求めてこられる方もいますが、それは間違いです。わたしはヒーリングパワーのようなものには懐疑的です。つい最近手術をしたのですが、そのような力を持っている方がいらっしゃるならば、まずわたしがその方にお会いしたいくらいです。そんなものがあると考えるのはナンセンスです。わたしがするのは論理や証拠に基く事実を検証することです。ブッダもその言葉をそのまま信じることはせず、まずそれが本当に正しいかどうか自分で検証してから、信じるかどうか決めるようにと話しています。

 まずはっきりしたいのは、わたしはただの人間では、みなさんと変わりはないということです。

 今日はまずはじめに、人間の価値について世俗的な観点からお話しします。つぎに人間の心の本質は光ということ。最後に質疑応答です。

人間の価値について

 すべての生き物は肉体と精神のふたつのレベルで幸せになることを求めています。現代において肉体のレベルではある程度の幸せを達成しているが、精神的には苦しみ、痛みをかかえている。これは人間は物質的に恵まれているだけでは、精神的には幸せになることはできないという明らかな証拠ではないでしょうか。

 精神的なレベルについて考えると、精神的な苦しみは物質的に解決することはできません。物質的なレベルで変化は、なんらかの作用を起こす力を持った物質によって変化を起こすことができます。精神的なレベルでも同じことができます。ある感情は、それと正反対の心を持つことで克服できます。怒りを克服するには、優しさ慈しみ、恐怖には相手を知りその原因を探ることでそれを克服できるのです。そこで大切なのはなにごとも自分で調べることです。良いものは選び、悪いものは避けるというルールは肉体面でも精神面でも変わりません。

 慈しみや優しさといった良い感情があれば、他人だけではなく自分自身にも良い影響があります。悪い心にはまったく逆の影響があります。最新の科学的研究でも怒りや恐怖を持ち続けると、免疫力の低下などが起こることがわかっています。ですから、私たちはこうした私たちに破壊的な影響をもたらす感情を減らしてゆかなくてはなりません。

 執着や欲望は生存に好ましいものを得ようとしたり、生存に好ましくないものを避けるのに役立つという面もあります。ただ限度を超えた怒りなどは私たちに害をもたらします。正しいものの見方ができなくなってしまうのです。悪い感情に捕らわれると、まるでほんの一時の敵が永遠の敵に見えてしまうような事態を引き起こします。こうした状況に陥ると誤った見方で、誤った行動をとってしまうことになるのです。ですから、私たちはこうした感情をどのように使うのかを学ばなければならないのです。

 こうした心に囚われていると、物事を正しく見ることができなくなります。最新の研究では、怒りや恐怖に捕らわれていると、私たちは見るものの90%近くを歪めてしまうと明らかにされています。これは人間の見る力は限定されたものに過ぎず、私たちが見ているのは現実のただ一つの側面に過ぎないからです。私たちの見方は相対的なものに過ぎず、なにかと比較しなければ価値判断もできません。様々な観点から見ることをして初めて問題解決へアプローチできるのです。

 最近手術をしました。複雑なもので時間がかかりましたが、回復はとても早くわたしは自分の心の平和のおかげだったと自信を持って言えます。心が平和だと精神的にも安定しますし、それによってあなたの家庭にも平和になるし、また社会にも良い影響を与える原点となるのです。

 みなさんは慈悲の心の種を持っています。両親によって愛情を注がれ育てられた子供は精神的の豊かに育ちます。私たちのはみな本来的に愛と慈悲の心が備わっているのですから、このことにもっと注目しなければならないと思います。

心の本質は光であることについて

 次に心について考えて見ましょう。仏典には心のは五つの分類とそれぞれに様々な機能があると分析がなされています。基本的に心はニュートラルな状態にありますが、そこから良い方向や悪い方向に振れていきます。ですから、心は愛と憎しみという相半する状態に一時になることはできません。

 心の本質は光明であるということについて説明します。心は微細なレベルにおいて絶えず変化していますが、その本質は光り輝くきれいな心です。例えれば水のようなもので、濁った水にも、本来の清らかな本質が残っているのと同じだからです。心は本質的に空であります。(詳細を聞き取れず)

質疑応答

そして質疑応答に。
Q:質問聞き取れず。
A:怒りを鎮めるには忍耐力を鍛える方法を書いた書物があります。なにより大切なのはそうした教えを実践して自分を慣らして行くことです。

Q:自分はいま大きな転機にあり色んな人にアドバイスをもらいます。自分で決めるべきか、それとも表現は良くないかも知れませんが、長いものにまかれるほうがいいのでしょうか?(柔道の石井選手から)
A:たくさんのアイデアを取り上げるのも大切ですが、仏教的にはその状況を自ら調べ分析して自ら決めることです。

Q:私はクリスチャンですが、良い人間の定義と、そうあるためにはどうしたらいいかお教え下さい。
A:光明の心にはまた別の宗教的な考え方があります。キリスト教では神への信心を通して心を育みます。ですから、それぞれの宗教的な考えのもとに楽天的にそれを行うべきです。そのような意味では、すべての宗教にはい同じ考えが存在しているのです。

Q:法を伝えることの重要性についておきかせください。また、機会を整えたらかんじょうなどしていただけますでしょうか。
A:密教の修行については、菩提心を育むことと空について学ぶことがとても大切です。ナーガールジュナ中論の教えはとても大切ですが、27章に輪廻について24章には??について書かれています。それをよく読んで学ぶことがとても大切です。いまお話したことを勉強し修行された方に濯頂することは私の務めです。

閉会

 石井選手などから花束贈呈ののち、法王は退場されました。というわけで以上、終了です。お疲れさまでした。

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