
2008年7月6日、築地本願寺(中央区築地)にて「念佛ノ源流-魚山聲明(ぎょざんしょうみょう)と節談説教(ふしだんせっきょう)」が開催されました。浄土真宗に伝統的に伝えられてきた聲明や節談説教を通じて、根底にある念仏の教えの「源流」に触れることをテーマに掲げた催しです。
この貴重な催しに参加してまいりましたので、さっそく当日の様子をレポートいたします。

開催日は普段にぎわっている築地市場もお休みで、シャッターの閉められた魚河岸には人影もまばら。ところが築地本願寺の山門をくぐって、目に飛び込んできたのは多くの人・人・人。まだ開場時間を過ぎたばかりというのに、本堂はすでにほぼ満員となっておりました。
しばらくして開会のアナウンスとともに本堂の照明が落ちると、10名以上の僧侶が厳かに入堂です。きらびやかな衣に身を包んだ僧侶が、次から次へと入堂する姿はまさに圧巻もの。僧侶たちは堂内中央を進みご本尊の元へ。中央に据えられたゾウをかたどった香炉からあがる香煙を浴びつつ、内陣へと上がっていきます。
僧侶が着座すると、いよいよ読経が始まります。天井の高い堂内には聲明独特の抑揚がよく響き、その耳心地のよさはうっとりするほど。同じ浄土真宗でも、東本願寺派の聲明は結構荒々しく直線的で男性的ですが、浄土真宗本願寺派のそれは、何とも言えない雅な響きが新鮮でした。

読経も終盤にさしかかり、散華(さんげ)へと移ります。蓮の花びらをかたどった華葩(けは)がきらびやかに舞い散る散華は、法要でも一番の見せ場。内陣から客席までひらひらと舞い散る華葩を、一番前に座っていた人がささっと取っていきます。
法要が終わると、いよいよ節談説教(ふしだんせっきょう)の始まりです。これは法話に独特の抑揚をつけたもので、いうなればテーマが法話になった落語のようなもので、笑いあり涙ありの物語を節談説教師が語ります。

法話の内容ももちろんですが、やはり注目するのはその語り口。文字にしてみると「いいーーだいけふじんがわがこのために~」という感じですが、分かりにくいと思いますのでこちらの動画をご覧ください。後半に節談説教が紹介されております。
この語り口で次から次へと語りかけられていると、不思議とお釈迦様の生きていた時代の情景が目に浮かんできます。
最後には、親鸞聖人の時代の様式を復刻したという精進料理のお弁当をいただき、心もお腹も満たされる充実の3時間でした。
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▼「念佛ノ源流-魚山聲声と節談説教-」
【日時】2008年7月6日(日)
午前の部:10時00分~ (お弁当は終了後正午ころから)
午後の部:14時30分~ (お弁当は開始前13時ころから)
【場所】築地本願寺(東京都中央区築地)