皆さんは、歴史の教科書かなにかで、口から小さな仏像を吐き出したような、奇妙な姿をした、お坊さんの像を見たことはないでしょうか?かなりインパクトのあるお姿ですので、もしかしたら、ピンときた方もおられるかもしれません。あのお坊さんは、空也上人と呼ばれ、称える念仏により、仏さまが姿を現した、と言われる伝説から、あのような像が作られたといわれております。
その、空也上人の像が安置されておりますのが、京都の祇園にほど近いところにあります、六波羅蜜寺と言うお寺です。このお寺は、空也上人像でも有名なのですが、御本尊の十一面観音立像が、国宝に指定されていたりと、平安~鎌倉期の仏像の宝庫としても知られ、この度、そのすぐれた仏像が、東京国立博物館にやってまいります。
残念ながら、国宝の十一面観音像と、空也上人像はやってこないのですが、それでも、運慶作の地蔵菩薩坐像や、重要文化財に指定されている、四天王立像のうちの持国天と増長天、そして珍しい閻魔様とその眷属の像や、平清盛の姿として伝えられている僧形坐像など、実にバラエティに富んだ仏像が、一堂に会します。
個人的にオススメなのは、平安期の有名仏師・定朝作と言われる地蔵菩薩立像と、鎌倉期の巨匠・運慶の地蔵菩薩坐像でしょうか。同じお地蔵様でも、時代や作者によってガラリと変わる雰囲気に驚かされます。そして、鎌倉期独特のリアルさ、力強さをもった持国天・増長天の像も、その迫力に圧倒されること請け合いです。
なかなか京都までは行けない、けれど仏像には興味がある、と言う方には、ピッタリの展示ではないかなと思いますよ。会期は7月10日から9月21日まで。
▼展示情報
・会期:2008年7月10日(木)~9月21(日)
・会場:東京国立博物館 本館11室
・開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
・休館日:毎週月曜日(※ただし、8月11日(月)はお盆期間中のため開館いたします。)
・観覧料金:一般600(500)円,大学生400(300)円
※ ( ) 内は20名以上の団体料金です。
▼関連情報
・東京国立博物館 http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00
・六波羅蜜寺 http://www.rokuhara.or.jp/