2008年6月26日

木喰仏 昔々あるところに、一人のお坊さんがおりました。そのお坊さんは、全国津々浦々を旅して廻り、訪れる先々でノミを振るい、たくさんの仏さまの像を彫られたそうな。そのお坊さんの彫る仏さまは、どの仏さまも不思議な笑顔をされており、お参りに来る人々も笑顔にし、皆を幸せな気持ちにさせました。そのお坊さんの名前は、木喰(もくじき)といい、木喰の彫る仏像は木喰仏と呼ばれ、人々に大変大切にされましたとさ ― めでたしめでたし。

 と、昔話っぽく紹介させていただきましたが、遊行僧であり仏師であった、木喰の生誕290年を記念して、横浜のそごう美術館にて、「木喰展」が開催されます。

 仏師といえば、運慶・快慶に代表される慶派や、素朴で荒々しくも温かい仏像を彫ることで有名な円空が知られるところと思いますが、この木喰もまた、独特の作風・芸術性を持った仏師として、近年知られるようになりました。

 木喰の彫る仏像―木喰仏の特徴は、荘厳で写実的な伝統的仏像製作の定型にとらわれることなく、素朴で、人間味のある表情をしており、親しみやすく、温かみを感じるお姿をされているところにあり、その何とも言えない、妙なる笑顔をたたえた仏像は、微笑仏と呼ばれ、地域の人々の間でひっそりと信仰を集めていたそうです。また、製作された仏像も大変多く、全国各地に、1000体以上あるとも言われます。

 今回の生誕290年を記念した展示では、全国に点在する、約130体の、様々な仏像が集められまして、木喰仏の持つ不思議な魅力を存分に味わうことができるかと思います。

 皆さんも、木喰仏に笑顔を分けてもらいに行かれてはいかがでしょうか。

 会期は2008年6月27日(金)~7月27日(木)まで。

■関連情報
そごう美術館

■展示情報
・会期:2008年6月27日(金)~7月27日(木) 会期中無休
・会場:そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
・開館時間:午前10時~午後8時  ※最終日は午後5時閉館、入館は閉館の30分前まで
・入館料:
大人1,000(800)円、大学・高校生800(600)円  中学生以下無料
※消費税含む
※( )内は前売および20名さま以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは( )内の料金にてご入館いただけます

木喰仏
木喰仏
posted with amazlet at 08.06.29
木喰 寺島 郁雄
東方出版
売り上げランキング: 311523

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.higan.net/apps/mt-tb.cgi/2383

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


Powered by Feed Wind