2008年6月 9日
buddha_for_sale.jpg 国宝級と言われながらも海外で競売にかけられ、国内外で物議を醸し出したあの「運慶作」と言われる大日如来が、いよいよ、6月10日より東京国立博物館で一般公開されることとなりました。

 この大日如来、さる3月に、NYのクリスティーズにてオークションにかけられ、事前の予想をはるかに上回る約12億もの高値で落札され話題を呼びました。落札したのは真言宗系の宗教法人「真如苑(しんにょえん)」で、調査と展示を兼ねて、数年間にわたり同博物館に預けることになったようです。

 しかし、件の大日如来。気になるのは、そのお姿もさることながら、国宝級ともいわれる貴重な文化財が、元々は一体どこにあったもので、なぜ海外のオークションにかけられることになったのか、ということ。仏像の起源や由来は、今後の調査で明らかにされるかと思いますが、オークションにかけられることになったのは、一説によると、運慶作の非常に貴重な文化財ということで、国が買い取る予定だったものが、金銭的に折り合わず、海外に売り出されてしまったのだとか。

 なぜこのような自体が起こってしまったかと言うと、海外での売買を禁じる「国宝・重要文化財の指定」ができかなったから。どうやら国宝・重文指定に欠かすことのできない、所有者の同意が得られなかったというのが真相のようです。今回は海外に流出せずに済んだものの、一歩間違えば海外流出の危険もあったわけですから、今後、文化財保護の観点から議論が高まるかもしれませんね。

 そんな大人の事情はさておき、いろんな意味で「貴重な」仏様に会える、せっかくの機会ですので、是非、ご尊顔を拝見しに行きたいものですね。公開される期間は、6月10日~7月6日と、7月10日から9月21日とのことです。

※追って詳細情報をアップいたしますので、そちらもどうぞお楽しみに!

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■「運慶作」大日如来坐像(東京・真如苑蔵)【詳細情報のPDFをダウンロード
・場所:東京国立博物館 本館・日本ギャラリー(上野公園)
・展示期間:2008年6月10日~7月6日(本館11室) 7月10日~9月21日(本館12室)
・詳細は後日アップいたします。

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