2007年9月21日

cafedeshinran.jpg 先日もお伝えした、六日間の限定公開ながら大変な人気だった高野山カフェ。土日に訪れた方のお話では精進ランチも予定の倍の四十食を用意しながら、それでもオープン前に完売とのこと。当初は二十食でも多すぎるのでは?、という話だったそうですので、スタッフの方々にとっても予想外の大人気だったようです。

 いまや空前の仏教ブーム到来!とも言われていますが、まだまだ狭き門の向こうにあるのは事実。こういった「高野山カフェ」のような、カジュアルながら本格な仏教に触れられる機会を求める声は根強いようです。なかなか新しいことに挑戦するをしないお寺業界も、ここ数年で先行する成功例がいくつも見られるようになったこともあり、今後ますますこういった動きは広まっていくのではないでしょうか。

 さて、そんななか「他力本願でいこう!」などで仏教界をリードする築地本願寺が境内に新たにカフェをオープンさせることとなりました。その名も「カフェ・ド・シンラン」。雑誌ソトコトとコラボレーションし、健康で持続的な生活を意味する「LOHAS=ロハス」を、食、モノ、イベントを通して体験できる空間を作ったそうです。

 食は、雑穀や季節の野菜、新鮮な魚や肉をつかったイタリア料理。ワインも提供されるということもあり夜遅くまで賑わいそうです。ソトコトによるロハスな商品の販売や、ワインなどを味わうワークショップ、音楽イベントなどの開催も予定されているようです。

 「ソトコト LOHAS KITCHEN & BAR」が最初にオープンしたのは2004年10月に丸ビルでのこと。当初半年間の期間限定でしたが、予想を上回る大人気に一年半以上にわたってオープンすることになったそうです。今回も三ヶ月の限定オープンながら、展開によっては期間延長ということもありそう。

 「仏教の教えはロハスだ。」とは、公式サイトに添えられた言葉。いったい仏教とロハスはどう結びつくのか? さっそく伺ってお話を伺ってまいりたいと思いますので、お楽しみに! 近日、あらためてレポートいたします。

■『カフェ・ド・シンラン』 ソトコトLOHAS KITCHEN & BAR SUPPORTED BY BEST AMENITY
□とき:2007年9月21日(金)オープン 営業時間11:30~23:00 (22:00ラストオーダー)
□ところ:東京都中央区築地3-15-1 本願寺築地別院内
□お問い合わせ:03-3248-0010

■関連URL
築地本願寺
ロハスな暮らしを提案するライフスタイルマガジン「ソトコト.net」
カフェ・ド・シンラン公式サイト
雑穀製品を手がける「ベスト・アメニティ」

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コメント (4)

南條了元:

私は築地で生まれ53年過ぎました。子供の頃の築地本願寺は放課後の子供たちでいっぱいで社交場でした。現在は駐車場になって子供の姿は見えません。お参りに来るご門徒の多くは正面より境内に入るとまず、正面に向かって礼拝をし、その後向きを旅姿の親鸞聖人像に向けて礼拝する姿を尊く見ていたものです。その親鸞聖人像の横に期限付きとはいえレストランができました。素朴にお参りされてきたご門徒のお気持ちを考えたことがありますか?きっと、がっかりされていると思いますよ。しかもレストランの裏側には、酒井抱一をはじめいくつかのお墓があります。お墓の前にレストランを作ることを本願寺が認めるとは・・・浄土真宗は肉食妻帯だから何やってもいいのでしょうか?阿弥陀さんの前なら何でも許されるのでしょうか?私たちはお寺へ多くの方においで頂きご縁にあってもらいたいと種々工夫をしたり努力をしてきましたが、今の築地本願寺を見ていると、「何でもあり」「やりほうだい」という印象をぬぐいきれません。先輩たちは、いたみを感じながら、やっていいことと、やってはならないことの分別がありました。
今の築地本願寺をみていると、全部ぶちこわしたところから出発するかのごとき狂気を感じます。しかもそれらを立案、実行した皆さんは数年で築地を去っていき、責任をとりません。残された私たちがこわされた築地のあとかたずけをするのです。

> 南條さま

こんにちは、いつもお世話になっております。コメントの書き込みありがとうございます。

さて、今回の記事でyuzuki氏がご紹介させていただいたカフェ・ド・シンランは、主催・運営がソトコトで築地本願寺がサポーターということですので、私たちhigan.netはまったく関係しておりませんことを、念のためまずもって申し上げます。

そのうえで、私も東京教区の本願寺僧侶として築地本願寺に対して残念に思いますのは、あれほど広い境内がコンクリートの駐車場になってしまっており、子ども達が集う遊び場のような雰囲気がまったくないことです。クルマではなくお参りの人が行き交う、温かい雰囲気の境内だったらいいのにと思います。先輩たちが種々工夫をしたり努力をしてこられた、「お寺へ多くの方においで頂きご縁にあってもらいたい」との思いを、今こそほんとうにあるべき仕方で実現し、思いをかたちにしていくことが必要ですね。積み重ねてきたものは何なのか、そしてこれから積み上げていくべきものは何なのか、建前で終わるのではなく実行力の伴った仕方で議論していくべきだと、私も思います。

ところで、築地本願寺を引っ張っていく立場にあるのは輪番さんです。輪番さんは重要な役なのに、宗派内の政治ポストとして短期間で人がたびたび変わってしまうような状況は大いに問題かと思いますが、その状況を生み出すのも打破するのもルールの上では本山の政治が決めることですので、それはしかるべき方々の努力に期待するしかありません。
と、それは仕組みの問題ですのでひとまず置いておくとして、今の築地本願寺の輪番さんはブログを持っておられますが、ちょうど先日、築地の輪番さんがカフェ・ド・シンランについて記事を書いておられました。
http://ameblo.jp/hongwanji/entry-10046729078.html

このカフェ・ド・シンランが実現することとなった責任の一部はおそらく輪番さんが持っておられるのでしょうから、こちらのブログにもコメントされてみてはいかがでしょうか。

南條了元:

「ソトコト LOHAS KITCHEN & BAR」が最初にオープンしたのは2004年10月に丸ビルでのこと。当初半年間の期間限定でしたが、予想を上回る大人気に一年半以上にわたってオープンすることになったそうです。今回も三ヶ月の限定オープンながら、展開によっては期間延長ということもありそう」

上記の部分をみて投稿する気持ちになりました。批判のターゲットが違うという趣旨のコメントと思われますが、自分としてははずれてないと思っています。輪番のブログも拝読していますが、レストランの計画を知った6、7月に注意するべきでした。まさかカフェドシンランとなるとは思ってもいませんでした。かつて、日本料理「紫水」と名づけたところ、前門さまの雅号だと批判がありました。今回は言葉もアリマセン!せめて
報恩講までには場所を変えるとか撤収を希望しています。

松本:

> 南條さま

確かに私も、「展開によっては期間延長ということもありそう」という文を見ながら、おそらくありえないだろうなぁ、、、と思いつつ、本願寺とは関係ない1人の記者による期待感のあらわれとして、この記事を読んでいました。
輪番さんのブログでも、この企画には賛否両論のコメントが寄せられているようですが、この企画に対してご門徒はそれぞれどう思われるのか、とても気になります。
ところで、築地本願寺内にある日本料理「紫水」、この名前をつけられるときにそのような批判があったということは知りませんでした。いろいろな見方を考慮しなければいけないですね。
私のほうでも、もしカフェ・ド・シンランに関係する本願寺の方にお会いする機会がありましたら、ご意見をお伝えするようにいたします。

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yuzuki
ICU卒、青山学院大学院修了のキリスト教系真言宗僧侶。